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2006年6月23日 (金)

本屋に学ぶ経絡経穴2回目感想

本屋に学ぶシリーズ 経絡経穴第二回
 
 5月は鍼灸祭(あ、この感想も書かなくちゃ!)で休講だった本屋さんの経絡経穴でしたが、6月で第二回目、今回もなかなか実りある内容でした。
 始めはシュガイザー先生のこれから予定されている講座についての解説がありまぴた。
本屋さんは「自分の話なんて、『鍼灸学 経穴篇』(東洋学術出版社)を読んでいれば聞かなくっていい!」とか、おっしゃいますが、臨床の話が殆ど聞けない学校鍼灸教員の授業なんかとは中身もレベルも全く違うと、毎回関西から来ている学生さん達は目を輝かせています。どうして学校って機能していないのだろう・・とホトホト情けなくなってきます。商売なのは仕方ないけど、尤らしい事を言って素人(学生)を煙に巻いているからねぇ。「本格的に勉強したければ学校外で」って徒弟制度を盾にとって言い訳している教員がワタシの学校には結構居たなぁ。僕らもそうやって、モノにしてきたって。こんなのズルイなぁと思いません??

シュガイザー先生が石坂流宗家の石坂一夫先生に「石坂流を継いでくれ」と言われた経緯話なんて、本屋さんならではの登場人物でしたよ。昭和のニオイがプンプンする。幻の鍼職人○世だって登場しちゃうんだから。まぁ、こういう暗部は表に出ませんから、力のある人に都合の良いようにキレイな【伝統】となって残っていくんでしょうね。でも、参加者30名の方々は聞いたわけですから、それだけでもこういう場を作って良かったなぁと思います。

とにかく始めから、東洋医学概論(伝統的な身体観の構築)と切り離した経絡経穴の授業は意味がない、と繰り返していらっしゃいます本屋さんですが、今回も参加された先生から感想を頂いているので、ちょっと拝借させて頂きます。

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怒涛のような講習の余韻が今だ残っております。
また新たな世界のチャネルが開かれました。
講座は、臨床に直結する話あり(汗だらだらに……、精神症状には……)、中国各家学説の五行に対する考え方の説明あり、醒脳開窮法の取穴あり、心腎の交流の説明あり、骨度法と同身寸は厳密に言うと違う(えっ、そうなの)って話あり、某先生のモノマネあり(日一番の爆笑でした、もう一度みたい)、でるわでるわの宝の山でした。
もちろん、本筋の経絡経穴のお話から、脱線しはじめてから、どこまでいくんだーってぐらい乗っていっちゃうときが個人的には好きだったりします。時間の関係で、脱線が寸止めされると、胸がせつなくなります(笑)。寸止め、ヤメテホシイデス。=======

雲門穴の話一つだって、『碧厳録』(事務所にありまぷ…知りませんでしたけど)が登場し、「日々是好日」とか「体露金風」とかいう禅語が出てくるあたり(本屋さん的には「日々是口実(笑)」はもっと受けて欲しかったそうデス;笑)、なかなか教養的にも美味しい話でした。
 

何で経穴の話から禅の話?って感じですけど、でも、そこ(金風)から、西風→秋、そして四季、五行の話へと戻ってくるあたり、やっぱり本屋さんならではの講義です。本屋さんの中では、具体的な取穴や解剖学的な話は、まあ知ってて当たり前と位置づけられているようで、もっぱら聞いている人の中に「天人合一の世界観」を構築しようと話をされているようです。

でも、京都からわざわざ来て一番前に坐って(東京往復する金があったら本買って自分で勉強しろってイジメられてましたけど;笑…でもやっぱり前のほうに坐るもんだす)講義を聴いてた学生さんは、中封の(なんでまだ任脈・督脈・肺経あたりなのに中封?)取穴をして貰ってて勉強になったみたいでした。あ、その時本屋さんは、……お薬(湯液)を使って治療する人が、「ある薬を使ったら治った」っていう話を聞いたら、その患者さんの病態把握が出来るように、鍼灸師も「このツボを使って治ったら、きっとその患者さんはこういう病態だったんだ(例えば首の凝りが中封でとらたら肝欝とかetc)」という事が頭に浮かんでくるような鍼灸師じゃないと、という話と共に、某先生の事を褒めていました。本屋さんは中封穴を使うたびにその某先生の事を思い出すそうです。そんな風に、使うツボによって思い出す人が違う、って話してました。

そういえば、以前、ワタシは本屋さんに尺沢穴を取穴して貰った事があります。いままで学校では味わえなかったビンと来る取穴で、「尺沢穴、よく使うかどうか知らないけど、こうして取穴されると、尺沢って穴がリアルなものになるでしょ?」とおっしゃいまぴた。以来ワタシの中では、尺沢穴を取穴するたびに本屋さんの事が頭の中をかすめます。 ああ、伝わるってそういうものなのね、とちょっと納得。これは六王鍼を教えてもらっていたときのことでした。
  

講義は、関連する別経の穴も交えながら督脈各穴をザアーッとやりまぴたですが、ワタシがヒットしたのは、陶道と華蓋の関係、それと、風門と雲門との関連、そして「人中穴のいわれ」、いわれてみれば「なるほどお〜」って事なんですが、その背後に確かにある「世界観」それがある無いとでは、体の見方が根本的に違うんだなあ〜と、再確認させられる講義でした。次回は任脈のはずですが一体何が出てくるにょ? 今から楽しみでぷ。

★★★なお、六然社の本は、 こちらこちらの書店ウェブサイトから購入出来ます★★★

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