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2006年6月29日 (木)

刺絡学会・出店編

プログでも告知しておりましたが、6月の25日、江戸川区のタワーホールで刺絡学会の学術大会が開催されました。六然社ブースへは大勢の方にお立ち寄り頂きまして、本当にありがとうございました!何度も休憩が来るたびに来てくださった方もいらっしゃって、御陰様で閑古鳥は一度も鳴かず楽しい一日でした。

さて、六然社の書籍が並んだ横にはちょっとしたフリーマーケット(by本屋)のブースがありました。どれを誰が買うかっていうのを本屋さんは楽しみにしていたみたいで、ネットオークションや古本屋サイトの値段より随分安い値段で出していたみたいです。本屋さんが「なんで是がすぐ売れないんだろう?」と不思議がっていたものもありました(が結局殆ど売れちゃいました)。掘り出し物は、『漢書芸文志』1000円、唐容川・秦伯末の『血証論』1000円(ちなみに代々木の東豊書店では2000円で売ってました)、普通じゃ絶対手に入らない、『素問入式運気論奥解説』などの論文の載ったもの(これを買う為にお金をおろしにいった先生がいらっしゃいました・実は在庫がもひとつ事務所にありましたぜ!)。『東洋医学会雑誌』創刊号〜六号までの合併号(有名な石野信安先生の三陰交のお灸の論文や、胎児の男女の判断を脈診と腹診でするなどの矢数先生の論文が載っている超貴重本です)、神保町の原書房で揃えると数万円する張●文の紫薇斗数や陽宅風水のセット本がなんと1000円(「これ買ってく人はなかなか目が高いよ」って本屋さんが開店前にいってまぴた。◯井先生、おめでとうございます。)、あ、あと本屋さんが焼いた陶器のお皿が2500円とかいうのもありました。殆どおふざけなんじゃ??  (ああ、それとワタシはよく分からないんですが、『王旭高医案』っていうのが結局売れなくて、本屋さんは不思議がってました。医案集っていうのは今風にいえばカルテ集みたいなもので、臨床の実態が見えるそうですが、清代の医案集そのものが少ない中、1診、2診、3診、4診〜っていう風に丁寧に書いてあるのはさらに珍しいそうです。湯液治療がメインの内容ですが、のはやレアものだとか。実際、関西から参加していた中国留学経験のある本屋さんのファンは「ああ、これはいい本ですね、僕も持ってます」といってまぴた)

でも25000円分(是も始めから消費税抜き)の本を買った京都から来てる学生さんに、一気に「2万円でいいよ」と言ってしまっているのをワタシは隣で聞いていまぴた。それって、殆ど原価じゃない? その後も「○○君金ないんじゃないのかなあ、ああいう本は学生よりも臨床やってる先生や教員が買うべきなんだけどなあ」って心配してましたです。あのどんぶり勘定は、以前販売員をしていたワタシからすると信じられません。だって、100円単位はなくて、殆ど500円刻みなんですもん、それも切り下げ(笑)

午後になって、「いやぁ、売れたなぁ~。気持ちイイなぁ」とご満悦の本屋さんでしたが、目線の先は『新日本鍼灸楽会草紙』のみ。この本を既に持っているはずの方々が、「補充」と言って購入されていきました(笑)。皆さん横のつながりが無いはずなのに、全く同じ言い方なので笑えます。「友人に読め!」と言って押し付けるそうです、たいてい。「ビニールに入ってないとダメ!」と通な買い方をされるバージョンもありました。あはは。それに和方の会員だったりすると2500円に、一人で10冊以上購入された人なんかには本屋さんは3150円の本なのに2000円とかにすぐしちゃいますからね。でも、大量買いをして顔を覚えられてるとその後の付き合い方がぜーんぜん違うのをワタシは何度も見ていますし(結局得しちゃう! 当日もそうした方々には新刊本いきなり4割引とか、あげちゃったりとかしてました)、ワタシもそうした恩恵に預かってる一人かも知れません。

そうそう、新城先生の『究極の特殊針法』(1500円)はもう書店では手に入らない貴重な一品です。だって、著者の新城先生ですらお手元にないそうです。ネット上では1万以上の値がついた事も。今回は3冊並びました。ですが、そうすんなり売るわけが無いのでありました(笑)。「1万円以上購入した方のみが買える抱き合わせ販売!(もちろん定価の1500円です、割り増しなし)」と豪語する本屋さんでしたが、あっさり3冊全て完売でございました。ありがとうございます。

超レア物のオンパレードでしたが、「いいんだ。年に一回の出店だから」と楽しそうにおっしゃる本屋さん。「あれ??年に一回・・・」2年前はしょっちゅういろんな学会で見掛けた気がするんだけどなぁと一瞬考えましたが、「そうか!!全日本も伝統鍼灸学会も出店拒否されているから(笑)、刺絡学会しかないんだ~」と納得納得。なので、フリマ六然屋とのやりとりを楽しめるのもまた来年の刺絡学会ですね。多賀フォーは主宰&裏方で出店どころじゃないそうですから。

最後に売上金を眺め、「随分売れたなぁ~」と喜ぶ本屋さん。「仕入れ金って存在を忘れていませんか?」と一応言ってみましたが、スルーでした。根がギャンブラーだからしょうがないか。因みにこの売上金は超巨大オートクレーブに姿を変えて、もう事務所に到着しています。50㎝を越える巨鍼だって余裕で入っちゃうスゴイ代物で~す。殆ど洗濯機位の大きさですが、本屋さんは大きなオモチャを手に入れて喜んでいます(笑)

ではでは、この辺で出店編はおしまいにします。次回は実技編をお届けします。

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コメント

ワタシも後で買おうと思ってほかの業者さんを覗いていたら、運気論等買いそびれてしまいました。でも帰って計算してみたら、大幅に割引して下さっていてありがとうございました。

投稿: にゃんこ | 2006年7月 1日 (土) 09時51分

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