ニコイチの由来
よく、皆さんから《ニコイチ》ってなぁに??とお問い合わせがあります。薄々お気付きかもしれませんが、長野先生と寄金氏のセットを指しております。
今年の色体ちゃんの講座だったと思いますが、「僕と寄金さんはニコイチですから」との発言からスタートしました。ワタシも《ニコイチ》という単語を知らなかったので、どういう意味かを聞いて見ました。それはアウトレット商品などにある、「今なら2個セットで○○円!」という在庫処分形式を指すそうです。某先生の御指摘では、問題のある車やバイクの二台から部品や骨組みを合わせて一台を作り上げ売っちゃう時に使うあんまりいいイメージじゃない言葉だったりするらしく、こうしたあたりも自虐的でいいなぁと思いますが、《ニコイチ》の意味合いとして「我々二人は鍼灸業界にとっての大して必要ないもの」という定義を含まれているようです(笑)本屋さんは常々言ってますね、「僕も長野先生も面白がっていろいろやったり言ったりしてるけど、誰にもついてきて欲しいなんて言ってない、自分たちの足で立て! って言ってるだけなんだ」って。
この夏開かれる色々な学会・研究会の内容を見回すと、和方鍼灸友の会の《多賀フォー》は異色を放っていますねぇ。まず、会場が神社ですから。既に参加された方はどういう場所かご存知だと思いますが、この多賀大社は伊勢神宮に祭られている太陽神、皇祖神でもある天照大神のご両親にあたる、人間万物の祖である伊邪那岐神・伊邪那美神を祭っているのであります。はぁ~言えた(笑)。世の常識を持ち合わせていないワタシはですね、今回の多賀フォーで「興教の祖・覚鑁の身体論と身体技法」をお話される正木晃先生《宗教学講義》シリーズを通しまして、ようやくこの手の部分がなんとなく分かってきました。以前本屋さんが「三千世界の俗物が水洗便所の音とともに下界に云々・・・」と話をされた時に、「サンゼン?ってなんですか??」とうかつに聞いてしまった所、「えーっ? 、こんな所から説明を始めなきゃいけないの?? だからつまんないんだよなぁ 話が通じない人に教えるのは……」とため息と共に、本屋さんお得意の《勉強会やめますボタン》をあわや企画者自ら押してしまうといった、あるまじき自爆行為を犯しかけたこともございます。話がそれました。
昨年は早朝に到着して、荷物を下ろすまでに境内をお散歩しましたが、お天気だったこともあり、とってもすがすがしい空気でした。周りに高い建物なんて一切ない場所柄ですから、青い空と神社と周りの木々の緑が織り成す風景の中でずっとボーとしているのもいいなぁと思える心地良さです。深夜バスでいらした方が早くからお茶屋でせせらぎを見ながらボーっとされていましたが、早く着くのもいいなぁと思える場所であります。こういう所での勉強会は都内のビルの中に篭って行われる会と根本的に感じるものが違います。浄化されてゆく気分ですよ。「藤村滋権宮司」を偲びつつ、「多賀法印」の慰霊、そして弥曽以知の入魂式、とこんな静謐なイベントがある鍼灸の勉強会って他にありえませんです。
2日間の中で、一流の先生方の技と理論に触れ、鍼灸の歴史にまつわる周辺知識を、業界にこだわらずその道の第一線の研究者に聞く……、日本に入ってきて約1500年という《鍼灸》を学ぶにあたっては、時代時代の鍼灸に関わった人々の物の考えといった背景を知っておくと、なんだかより身近なものに感じられて楽しいなぁと思います。
さてさて、今年の多賀フォーラムのお申し込みは8月25日が締め切りです。毎年、締め切りを過ぎたり、当日参加などもあって、てんてこ舞いです(笑)。お席の確保という基本的なこともありますが、なにより懇親会、お昼のお料理のご用意が当日では無理なのでございます。例年2、3の予備とスタッフの分を減らして対応していますが……。お給料日が締切日となる方もいらっしゃるようですが、万が一期限に間に合わないようでしたらご一報下されば対応させていただきますデスヨ。
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コメント
「三千世界」の情報元はGoogleで調べればすぐ分るけど、「三千」がどういう数字なのかは分りませんでした。中には「三ぜん」と書いてあったり。「三全世界」?
投稿: 何若基 | 2006年8月16日 (水) 12時07分