『診極図説』全2回講座受付スタート
『診極図説』 長野仁先生による
新刊記念解説講座
今秋、六然社より発行予定の腹診医学書『診極図説』をテキストにした全2回の講座を行います。1回目の10月は『診極図説』が書かれた当時の背景の解説と歴史的意義を解説いただきます。2回目の12月には本をテキストとして配布し、実際に『診極図説』を読んでいきます。
●日時:1回目 平成18年 10月18日(水) 16:15~18:15
2回目 12月20日(水) 16:15~18:15
●講義内容:『診極図説』
●参加費: 15000円 (和方鍼灸友の会会員 11000円) ※書籍代 5600円を含みます
●定員 : 40名
●会場 : 代々木近辺 ※詳細はお問い合わせメールにてお送りします。
《お申し込み方法》
こちらまでメールにてお申し込み下さい。予約完了の返信をこちらからさせて頂きます。※FAXでもお受けします。03-6279-5102 六然社 担当山本
予約完了後、下記口座への振込みをお願いします。
※お振込み期限10月11日(水)
郵便振替: 口座番号
00130-5-351212 和方鍼灸友の会
主催: 和方鍼灸友の会
後援: 六然社
担当: 山本綾乃
● 『診極図説』ってどんな本?? (解説by本屋さん)
『診極図説』の著者瀬丘長圭について、浅田宗伯の『皇国名医伝』には次のように書いてあります。 ……長圭は江戸の人で、吉益東洞に東方の一人と評価された。診断は腹診を専らとし、常に「腹候と外証とは表裏をなすものだが、外証はいろいろあって惑いやすいのに対し、腹候は一つで間違いがない。だから腹診を優先するのだ」といっていた。また「医に方極・証極・診極という三極がある。診極とは腹診のことである」といって『診極図説』という著述をなした。その書には腹診法および治験が詳述されている。その術大いに広まるに至らずして、中年にて没した。」…… また、『日本漢方腹診叢書』(オリエント出版社)中の松本一男先生の解説には、「吉益東洞の弟子、瀬丘長圭は異色の注目すべき腹診法の開拓者であった。彼は『診極図説』二巻を著し、いわば科学的な腹診法の体系化を模索した。たとえば、柴胡桂枝湯ならば、どの様な腹証の場合に用いるべきかというような具体的問題について、多数の患者の臨床例を統計的、帰納的に検討して最良の結論を導き出そうとしたのである。この一例をとりあげてみても、古方派をつらぬく「実事求是」精神を明瞭にうかがうことができる。稲葉文礼の『腹証奇覧』や、その弟子・和久田叔虎の『腹証奇覧翼』などは、この傷寒論系の腹診書の代表作と見なしうる好著であり、いずれも瀬丘長圭の説を継承、発展させたものであった」 とあります。しかし、どうやら、実際に『診極図説』を読み進んでみると、瀬丘長圭の目指したのは、単なる処方の為の一対一対応の腹証探求ではなく、深い人間理解に基づく直感を重視した腹診だったのではないかという見方も出来るそうです。 事実、『診極図説』の発行は、瀬丘長圭の没後なのだそうですが、色々な事を勘案してみると、長圭存命時にすでにこの書はあり、門人達には、門外不出として読まれていたものと想像できるとの事でした。
★★★なお、六然社の本は、 こちらの書店ウェブサイトから購入出来ます★★★
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