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2006年10月25日 (水)

9.17 経絡経穴感想

先月の感想文を書かずについに今月を迎えてしまった。最近、真面目に仕事をしているからだろう(実はそうでもない:笑)。でも、昆先生の金針梅花詩抄がなかなか終わらないのだぁ・・・。

先月の要点だけは書いておこうっと。本屋さんは最近特に声を大にして言っている事だ。「経絡を見る前に身体を見ろ!」。鍼灸師は「経絡、経絡」と人間の体に線ばっかり引いては<気の流れ>を想像する事に一生懸命になりすぎだそうだ。加えて、ツボの反応にも一生懸命だ。が、裏を返せばその部分、身体においての<点>でしかないツボの部分だけしか見ていない。これは病気しか見ていない、目に入っていない医者と一緒だというのである。「木を見て森を見ず」の言葉を西洋医学に例えて説明する東洋医学従事者はよく居るが、「そういうアナタもそうでしょ」と突っこむのである。

経絡が乗っているのは言うまでもなく身体である。立っているときの姿勢、寝たときの姿勢で分かる情報はすさまじい。体のアンバランスから分かる情報はその方の生活習慣から行動のクセ、精神状況まで殆ど全てを提示しているらしい。だから、脈診舌診に拘らないのだろう。単にアンバランスというと非常に明確なものに聞こえがちだが、これがすごい細か~い世界観なのだ。しかも一筋縄ではいかない、様々な組み合わせがある。その見方を習得できていないワタシからしたら「なんでわかるの??神の声が聞こえちゃうとか?」という神秘の世界と結び付けたくなるのだが、実はちゃんと見方が存在するらしい。本屋さん以外にもそういう見方をする人々を発見したので、これはしっかりとした理論が存在するようだ。この治療技術は鍼灸按摩マッサージの分野ではなく、所謂無免許の世界である<療術>と言われているモノである。ついでだから書いておくが、療術は武術の世界の活法から発展してきた部分が多いそうだ。ワタシはてっきり按摩の方からだと勘違いしていた。

そうそう。治療費についても面白いことも言っていた。「1時間以上やっっちゃったら1000円づつ返したら?」と。慰安も大切だけど、治療じゃなく、ダラダラと時間で稼ぐなというのが真意であろう。1時間かけて改善できない症状は大抵、それ以上かけたって改善しない。2時間もやったら受けているほうもだるくなるし、一杯やってもらったとか、鍼を沢山使ってもらったというのは大阪のオバちゃんの発想だと(笑)。「治療」においてコアになる時間ってそんなにないんじゃ無いかと。「一回の治療でホントに気合いが入ったコアになる部分は3分位だよ」と仰るのである。

「何で鍼灸をやらないの?」とも、本屋さんは「レ◯キ」等に取り組む初学者によく言う。「レイ◯」に走る前に、気がどうのこうの言う前に、気血水とあるんだから、「メニミエール症候群(目に見える)でいいから、目に見える「血」を扱える(=刺絡?)ようになってから、「気」の世界に入ってみたら?」 と毒を吐きながらも(笑)、ごもっともなアドバイスをされていた。

そういえば、藤本和風先生の考案した鍉鍼を見せてくださった。地水火風空の五大に形作られた鍉鍼は一目見ただけで、和風先生の世界観を伺える。でも、ココじゃぁ言えませんが(笑)、五大のうち何かが欠けてデザインされています。本屋さんに言わせるとでもそれは、「欠けている」んじゃなくて、「鍼を持つ者がそれを補う」という意味らしい。いやぁ~、鍼灸って自分なりに世界を深めることが出来るんだなぁ。

大腸経は○の流れと、○の流れの二つがあるのです。さて、な~んだ(笑)? 全10回のうち、折り返し地点のはずが、まだ大腸経・・・・。14経絡全部終わるのか心配になってまいりました(笑)。あ~でも振り返ってみれば、督脈をやる時に膀胱経を、任脈をやる時に、胃経や腎経をやっていたなあ、と考えると案外いらぬ心配なのかも。

おまけ。9月のお勧めの本は、西岡常一著(塩野米松取材構成)『木に学べ』小学館であった。これこそ、本屋さんの身体の見方のベースになっているモノだそうですよ。でも「鍼の事はひとっことも書いてません!」とも言っています。この辺りが本屋さんの面白い所だったりするんでした。

★★★なお、六然社の本は、 こちらの書店ウェブサイトや こちらのウェブサイトから購入出来ます★★★

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