« 12月経絡経穴講座 感想 | トップページ | 社長の椅子 »

2006年12月28日 (木)

12月身体作り大盤振る舞い

さて、12月の身体作りの講座についても書いておかねばなりません。読んでくれている読者の為もあるのですけど、このブログはワタシ自身の備忘録の為もあるのです。 とはいえ、今回は感想を寄せてくれている人(最近こればっか?)がいらっしゃるので、それを、またまた今引用させて頂きます。

……の前に。熱烈な読者ならお分かりかと思いますが、11月の身体作りの感想を書いていないのであります(全部をコピーしていると言う恐るべし声を聞きました。怖いです・・・(笑)。でも、冗談で本屋さんはいずれ出版してやってもいいと言っています。題名はもう決まっています:爆笑)

11月は「軟体動物化する」とでも言いましょうか、ごろ〜んと床を転がる際に、身体の重みと最小限の筋肉を使用して転がる技を習いました。これは、片麻痺の患者さんに応用が利くそうです。簡単に書きましたが、はっきり言って出来ません(笑)。もちろん本屋さんは「なんだそれ」っていうくらい、ダレダレのごろ〜んが出来ます。これは見ないと感動できないですね(笑)。どうしてこういう事を教えてくれたのかと言うと、いかに人間は無駄に大きく筋肉を動かして疲労していく生き物か、ということを知っておけ、という感じでしょうか。腹筋を使わずに起き上がるのも習いました。本屋さん曰く、「要は骨を動かすんだからね」。

その例として、腕を曲げるのに上腕二頭筋を収縮させないでできるっていうのを皆の前でやってみせてくれました。前腕を屈曲させるのに、普通は上腕二頭筋を使います。みなさん解剖学でもそう習っているはずです。仰向けに寝て横に伸ばした本屋さんの手首と上腕二頭筋の部分を上からしっかり体重かけて押さえておくのですが、前腕が持ち上がる瞬間に上腕二頭筋に収縮がおきないので、みんな不意打ちをくらったように騙されてしまい転倒しそうでした(笑)。

これができるようになったら、身体のいろんな所の凝りがなくなるなぁと思います。ワタシは3年前まではすごい肩こり性でした。胸鎖乳突筋はつまめない程痛かった。本屋さんに色々習ってやっているうちに、今となってはグィ〜ンと胸鎖乳突筋を引っ張る事だって出来るぐらい柔かい。ってことは首の縮み具合が大幅に改善しているのです。この縮み具合ってのが、最近凄く気になります。「あ、今肩が上がっていた」「右足が上がっていた」というのが、ムカツクぐらい頻繁に察知できます。しかもどんどんマニアックになってきて、「この角度にした時の、斜めに張るこの奥のひとすじ」という様に連続する動作の滞りポイントが浮き上がる…ってな具合。本屋さん的には「身体の姿勢を鏡を見て矯正するのではなく、自分の内なる感覚を磨いて欲しい」と言っていたので、これは良い傾向だと思いますが、本当に日常には無駄な緊張がはびこっています。動作の癖でもあるのですが、凝り性の人程、動作中にいらぬ緊張を入れていますね。人のはよく分かるので、見かけたときはポンポンと叩いてあげます。そうすると、皆さんはっとします(笑)。ワタシのも見たらポンポンと叩いて下さいませ。

さて、12月。身体作りはせずじまい。でもあっという間に2時間が過ぎました。何をしていたかというと、膝下、肘下でどれだけ身体が変えられるのかという点で手技を教えてくださいました。感想を読んでいただいた方がお分かりになるかと思いますので、以下どうぞ。

================
今回は午前の経絡経穴&午後の身体作りを通じて手技系のネタが多かった気がします(毎回なにげに午前の講義と午後の実技がリンクしているのに気がついている人もいるようです)。
もちろん三焦経を語るに身体の捉え方が大事なことをふまえて解説されていたのだが、なぜ三焦経をいじくると身体がそこまで変るのか?がわからない人には???かも知れませんね。ここに本屋さんの真髄である、肘から先、膝から先だけで身体を調整する秘密と寄金流散鍼の極意が隠されているのに残念ですね。

昼からの身体作りはどなたかの感想にもあるように安すぎる(笑)いや、勿体ないくらいの口伝伝授会だったと思います。先生が足関節を締める動作を見せて、実際にやらせてどこまで模倣できるかやらせてみる。こ、こんなやさしい指導が今まであったであろうか(笑)。こんなやさしい師匠につきたかった(笑)。

ものすごく大事な事を教わったことに皆さん気付いたであろうか?
足首の締め方だけではない、それより大事な技の盗み方を教えてくださったのだ。
一つの技を見るときに、術者がどこを見て、どこを感じ、どこに効かせているかを一瞬で見極めないといけないのだが、その勘所をご教授いただいた。これによって今まで何気に眺めていた師の技の着眼ポイントが見え、より盗みやすくなるはずである。
 おそらくシュ先生の講義の時に、シュ先生の打鍼の持ち方や手つきを誰一人覚えてなかったことがきっかけのような気がするのだが、「手から手へ」伝えたいものが見せても残らないんじゃ残念というより落胆だったのだと思われる。(だからこそ、ビデオ取っちゃダメ、自分の目で何所を見て何を盗むのか、の視点のヒントを伝えて下さったのだ)

(技術の講義はあっても)技の盗み方を目の当たりに講義していただける機会なんて普通ではあり得ないことだ。
ある意味「極意中の極意」であり、その盗み方を学ぶために皆修行し、時間を費やすのでは?? その真意に気付けば今後勉強会での参加の仕方、見方が変るはずなので、そういった意味では勉強会10回分くらい(それ以上!、というよりこうした視点を教える人って殆どいないんじゃ?)の価値があったと思うのである。鍼灸の勉強と捉えている方には手技系の身体調整が必要なの? とお思いの方がいるかも知れませんが、それでは寄金流調整法は理解できないし、木を見て森を見ず、証を診て身体を診ずです(病気や脈や証を立てるのは好きだけど身体に興味がないんじゃない?と言われてしまいます)。
「鍼を刺すだけで治るわけないじゃん」の真意に気付けない人は、鍼だけさせばいいと思います(笑)。

来年度以降の講義をどうするかについてのアンケートがありましたが、どんな内容であっても、様々な切り口と師の経験からくる口訣が含まれており、どの勉強会ででも普通ではあり得ない視点からの講義は魅力的です。その師の世界観までもを知り再現できるようになり、できることなら後世に残していきたい。

身体作りの基本は地味な肉トレの部分で自己鍛錬の世界ですが、あれによって今まで漠然としていた動きの秘密に気付かされ、より的確に活用、指導出来るようになりました。私自身が鍼灸を用いてやりたい世界感は手技系ベースです。
鍼灸の世界に入って一番がっかりしたことは学校もその他も証立てや配穴はあっても、身体全体のバランス(への視点)は無視だったこと。凝っていれば阿是穴とばかりに鍼打って筋をゆるめるだけ。正直クラッときました。いくら膝の痛みを和らげてあげても患者さんが帰られるときに右肩を落としてバランス悪く帰って行かれるのって美しくないじゃん。
弛めることと緊張させることで症状が改善することってたくさんあって、鍼を使うときにそれらが意識できるだけで治療効果はグンとあがるはずです。

様々な講義の中で何かにピンと来て、それを深められ自信が持てるようになったら、自ずと他のモノも極める視点が養われていることになります。一つを極め、ある一線を越えると他のものも一緒なんだと気付きます。極めるコツに気付きます。それらを幅広く勉強できるなんて素晴らしい講習会ですね。それらを享受することが出来感謝しております。

=================

よい仲間がいると勉強も楽しいですね。ある方は「鍼灸は出会い系」と仰っています。先生との出会い、仲間との出会い、患者さんとの出会い。ワタシも同感です。「多くの鍼灸師は小山の大将」的傾向が強いと毒づく本屋さんではありますが、そうでない人種ももちろんいらっしゃる。本屋さんが積極的に結んでいる交友関係を見れば一目瞭然です。素敵なご縁で広がっていく和方鍼灸友の会も同様です。「どうせやるなら楽しくやろう!」本屋さんの座右の銘(の一つ?)を今年最後の言葉として、年末のご挨拶と代えさせて頂きます。

来年はいつもの経絡経穴講座に引き続き、東洋はりでのニコイチ競演で幕開けです。その一週後には、福岡で六然社の新刊『鍼灸開業繁栄の秘訣』発売記念を兼ねた講演がございます。それぞれの会場で、どんな新しい出会いが待っているかと楽しみにしております。それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。来年も変わらぬご愛顧をお願い申し上げます(新刊買ってねぇ:笑;それから一部の人にはこっそり新年会のご案内がいくかもよん。日本酒&ワインの夕べかも……)。

|

« 12月経絡経穴講座 感想 | トップページ | 社長の椅子 »