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2007年2月13日 (火)

自分の頭で歩いていきます byレオ・リジンスキー様

 「自分の頭シリーズ」(笑)。今度はワタシと同じ卒後1年目の鍼灸あマ指師さんからです。ワタシに感想を送ってくれると公開される羽目になるのである・・・・(笑)。でも、感想を読んでいると独り占めにしておくのが勿体無いなぁと思えるのだ。この方は今を下積み時代としながらも、それでも自分のやっていることに日々充実感を持っているに違いない。この点こそが大事なのだと思う。必死にもがいている人にはそれなりの強みが生まれる。これが勝負しなかった人からは出ない底力となって、基盤を作ってくれるのだぁ~。以下。

「当方プロ志向、開業希望」

お久しぶりです。年賀状ありがとう。
立春も過ぎ、去年の今頃のことを思うと
「月日ははくたいの過客にして…」の芭蕉的な気持ちになりまする。
1000人揉みを目指す修行はまだ続き、
いまは671人です。あー、たいへん。

ブログが熱いので、私もメールしみますた。

私も、当方プロ志向、開業希望です。
卒業後、一年が経とうとしています。

ライセンスを取ったら、すぐ開業しようと思っていました。
ところが、自分の成りたい、あるいは成れる、
もしくは自分にあっている、鍼灸師像というのが具体的に、
なかなか見えなかったのです。
頭ではわかっている「つもり」でも、腑に落ちてないというか。

で、ここで本屋さんの話を思い出すわけです。

たしかこんな話だったと思います。
「僕の知り合いの先生で看板を出さずに口コミだけでやっててね、
畑の奥の場所も良くわからないところでやってる先生がいます。
でも繁盛しています。
そこにたどり着くのが治療の始まりだって考えもあるんです」

そして、三年の冬に訪れた、
某有名2世先生の豪邸も思い出したのです。

どちらも鍼灸師。
どちらも喰っていっている。
在り方は自由。
なにを選ぶのかは自分じゃん、と思いました。

そしてそれがはっきりしないうちは開業はやめとうと、
丁稚やろうと。

どんな生き方がしたいの?
どんな人間になりたいの?
っていうことと、
どんな鍼灸師になりたいの?
どんな鍼灸院を開きたいの?
ってのは、イーコールだと思いました。

私の場合、25歳から自由業。
サラリーマンはわずか三ヶ月で挫折。
実家は商人なので、月給という感覚も知らず。
確定申告やら国保やら面倒だけど、
そんなぷーたろー15年をおくって鍼灸学校へ。
(ここらへんのダメ人間さ加減が、
堅気な鍼灸師の方とは違うと思います)

私はバンドやら劇団やらに表現に没頭していたので、
自分を河原乞食として見ていました。
で、鍼灸師も、水商売じゃん、って。
それも、おもしろい水商売だな、って。

なので自分が開業するというイメージは、
バンドがメジャーでレコードを出したりするのと
似ているな、と思ったりします。
自分のやりたい音楽、人が見て自分に合ってると思われる音楽、
その差、とか。
売れるということはどういうことか、ってこと。
だって普通の鍼灸師がキューピー先生に憧れたって、
キューピー先生にはなれないでしょ?

鍼灸も表現だと思っています。
肉体表現。
ので、
表現にはアートとエンターテインメントの問題が常につきまとうのです。
しかしアートとエンターテインメントは両立するのです。
技術が際立てば、それは娯楽としても通用するのです。
ここらへんは、落語、歌舞伎、能、文楽、バレエなどの
伝統芸能の名人の芸を観れば明らかなのです。

あーなんだか文章がとっちらかってきたわ。

なので、いまブログで熱くなっている話題には関心があります。
というのは、私は今年に開業を目論んでいるからです。

単純に言えば、
いろんな治療家、治療院を見学にどんどん行けばいいのです。
そしたら自分の好きなモノ、嫌いなモノがはっきりするのです。

鍼灸師としての、本屋さんの在り方は、
私の憧れのひとつでもあります。
かっこいいと思います。
でも私は師のようにはなれっこないので、
自分の在り方を探しています。

臨床一年生、若葉マークの意見です。しかし、私の場合、ちょっと「普通」ではないので
参考にならないかもしれませんが。

言いたかったのは、とにかく「独りで立つ」ということ。
そしてそれでも伝統医学ゆえ「依って立つとこ」も必要だということ。
キューピー先生以外の学校は抜きにして、学外で良き師匠に巡り会えたので、
今日の自分がいると思わざるを得ません。
「独りで立つ」のですが、けっして「独りで立っているわけではない」のです。
このアンビバレントをわかって欲しいな、と思います。
いまの仕事も局面、局面でいろんな師匠の姿を思い出しながらやっています。
いまの治療法はその師匠方のコピーなのです、恥ずかしながら。
自分のオリジナルなんてひとつもありません。
でもそれでいいと思っています。
毎日、こつこつ、それをやるのが大事だと痛感しています。
なんか偉そうだな。失礼。

本屋さんとは、三年の夏の講座を受けて、
そのあと地震で北海道へ見学へ行けなくなって飲み会に出て、
それが強烈な出会いになりました。天変地異に感謝です。(笑)

あと、某有名2世先生のことは否定はしているわけではないのです。
それもありだと思っていますが、自分は違うな、と。

掲載がまた波紋を呼ぶかも、ですが、
これも一つの意見だと思ってくれれば幸いです。
自分の発言には責任を持っていますし、
発言すれば敵に刺されるのも覚悟のうえです。
表現とは戦いだ!そういうことだと思っています。

以上で~す。

 冒頭に二通りの鍼灸師像として挙げられている最初の先生についてですが(某有名2世先生ではなく)、実は佐渡移住ク~ルヘア~様なのです(笑)。この話題に関して、お二人からメールを頂いた偶然にワタシ一人でニヤニヤしてしまいました。

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