自分の頭で生きてゆこう by佐渡移住ク~ルヘア~様
またまた。勝手に思うことを書いているブログに対するご意見を頂きました。成功鍼灸師のタイプは何も一つではありません。これも言いたかったのですが、なんせボキャブラリー&表現能力&アウトプット能力に欠けるので上手く表現できませんでした。勝手に拝借してみたいと思います(笑)。
この方は本屋さんの大切なお友達のお一人で、東京暮らしを捨て大好きな佐渡に移住し、地元のコミュニティにも参画しながら、毎晩大好きな日本酒と佐渡で獲れる美味しいものを食べて人生を積極的に楽しんでいる鍼灸師です。お話もとっても面白く、一緒にお酒を飲める次の機会をずっと狙っています。そういえば『TAO鍼灸療法』でも連載を持ち、『新日本鍼灸楽会草紙』にも文章を寄せて下さってますね。早く佐渡に上陸せねばっ。以下転載です。
本日の熱血長編ブログ。 (←「自分の頭で考えよう」)
全国の学生さんに読んでもらいたいものです。
鍼灸師は世間的な成功をするか、
あるいは世間的な成功はしなくとも、
ちゃんと人を治せるようになれば、
存在価値のある生き方ができるかと思います。
また私の知人たちの中には、
自分は続けたくとも、
現状の収入と家族のことを考え転職した人たちもいますので、
できちゃった結婚するような人たちにはまず無理な商売でしょうね(笑)。
世間的には何の花もないのに、もっとも困難な職種であることを、
学生さんは知ってて入学しているのかな。
もちろん実際は毎日が「お花畑」で仕事のできるすごく楽しい世界なのですが、
しかし、その花が見えんことには不幸なだけでしょうね。
以上。
ワタシは現在手ごろなお花畑で日々楽しんでおります。こんなに充実した毎日を送れるのも鍼灸師に必要な知識が生活全般に関わることだからだと思います。生活の中の動作、食べ物、考え方、生き方そのものが患者さんへ提供できるネタになります。ですから、毎日の中でどれもが勉強であって、無駄なものが何一つありません。
ワタシが20歳から3年間お世話になった爺さんの話はこの前少し書きましたね。この爺さんはコンピューター室長だったのですが、世の中にコンピューターが出始めたのが40も半ばになった頃で、若者に交じって必死で勉強したそうです。しかし、コンピューターの世界は日進月歩、日々新しく変化します。70の爺さんは「ついていけないよぉ。ずっと知識が生きるもの、経験が積み重なっていくもの、年齢を重ねれば重ねることが生きる仕事はいいよ・・・」とこぼしていました。「またぼやいてる。ふ~ん、そんなものかなぁ」と聞き流していましたが、アロマに出会った瞬間に「こりゃいいぞ。女としての日常がぜ~んぶ仕事に生きるじゃないか。出産育児子育て、仕事のキャリアを邪魔するどころか全部がプラスにしかならないや」と、爺さんの轍は踏まない、ライフワーク獲得の雄叫びをひっそりあげたものです。
そしてアロマショップで働き始め、「こりゃまずい」と思ったのです。単なる売り子に必死に不定愁訴を訴え、どうやったら解決できるかをすがるように聞いてくる人間の多いこと、多いこと。《アロマセラピスト》と横文字を謳っていると、治療者と誤解するのが一般人。アロマ=癒やしのイメージが先行していますから、不定愁訴の女性がはまりやすいのです。こちらはアロマ学校で得たとってつけ知識と雑誌で見るようなお手軽あるある知識を能弁に語り、アロマグッツを売りつけるのですが、それでもしょっちゅうやってくる。4年も経った頃、いい加減自分の薄っぺらい健康商法に嫌気がさし、「しっかり人間の身体について勉強して、ちゃんとしたことを言ってあげよう」と鍼灸学校へ入ることにしました。
ワタシのアロマの先生は鍼灸あマ指の資格を持ち、人体の理解度が他とは雲泥の差だったので、「鍼灸学校へ行くとああなるんだ。勉強厳しいだろうなぁ」と、意気込み熱く、鼻息荒く入学しました。3年間の授業費+その他モロモロ費を用意して、集中して学生をやるため仕事は辞めました。バイトはしようと持っていたので、アロマの先生のアロママッサージ院でバイトをしたいとお願いしたところ、出産のため一時休業するとになったと。タイミングが合わなかった・・・。実はこれでアロマとはしばし縁が切れ、鍼灸一本になりました(笑)。
与えられた勉強をこなすだけの1年が過ぎ、2年になって少し鍼灸業界の存在に気付いた頃、シュガイザー先生の講演(『新日本鍼灸楽会草紙』掲載)を聞いてしまったのです。ワタシは熱いの痛いのダメでしたので、シュガイザー先生が救世主のように見えました。自分の好きな鍼灸をやっていけばいいんだ、と発想の転換一歩目でした。その後、本屋さんの散鍼を体験し、「この人はこれが出来るようになるノウハウを持っている。こんなすごいことが自分にも出来るかもしれない・・・」と思い込んで六然社に潜り込んだりしたわけですが、本屋さんの「鍼だけ刺してて治るわけないじゃんねえ」という言葉の背景にあるものを模索しつつ今日に至るわけです。
雇われ鍼灸師ではなく、自分の鍼灸を追い求める限り、常に裸で歩いているようなものです。「で、ちゃんとやれんの?」と、ファーストコンタクトから値踏みされ、「結果出してよ」と無言のプレッシャーをかけられます。こういう事を《甘くない》というのでしょうが、しかし、上手く乗り越えられたときの喜びは得がたいものです。自分を磨いて、どんどんできることが多くなっていく面白さもこの商売にはつきものですね。だから、経験豊富な鍼灸師は輝いている人間が多いのでしょう。チャレンジせずにはいられない職業です。でも何故か鍼灸学校の専制(?)達には背中のすすけた人が多いんです。
本屋さんにくっついていると色んなチャンスが転がり込んでくるわけですが、その一つのチャレンジの模様を近いうち紹介します。
★★★なお、六然社の本は、 こちらの書店ウェブサイトや こちらのウェブサイトから購入出来ます★★★
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