第一回 伝統医学史セミナー
―和方鍼灸友の会主催― 第1回 伝統医学史セミナー
〜開催のお知らせ〜
【開催の趣旨】
2007年は曲直瀬道三生誕500年御薗意斎生誕450年にあたる、伝統医学史上記念すべき1年です。道三は医学中復興の祖、意斎は鍼術中興の祖と称され、現代へとつながる近世日本の漢方と鍼灸が両先哲を代表する時の名医たちによって構築されたのです。
良い手・良い鍼・良い文献をモットーとする和方鍼灸友の会では、これを期に文献解読の基礎知識として不可欠な伝統医学史の連続セミナーを開催いたします。第1回は、道三と意斎が活躍した京都の地を選び、我国の医史学界を牽引しておられる小曽戸洋先生をお招きし、曲直瀬道三の人となりと代表作『啓迪集』についてご講演いただきます。小曽戸先生は『啓迪集』の現代語訳にも携わっておられ、書誌から訓注にいたるまで、余すところなくお話しいただけると存じますのでご期待下さい。
午後は、夢分・御薗意斎・多賀法印(宗与・露元)もうらやむに違いない、和方プロデュースの打鍼具のお披露目です。「扇」で定評の田上精孝師渾身の一作である18金の打鍼と、30年モノの黒檀一刀彫の小槌がおりなす軽妙な音色は、ほれぼれするほかないでしょう。ちなみに、最近の調査で江戸後期には刺さないタイプの打鍼が行われたことも判明しました。腹部打鍼のフォーマットとして提案した「六角九臓論」ですが、出発点は意斎が『医経小学』から抽出した『陰虚本病」に求められます。その注釈である『陰虚本病鈔』を踏まえつつ解説したいと思います。
今年は、杉山真伝流第61代・馬場美静師の没後70年にも当たります。馬場美静師旧蔵の『杉山真伝流』に収録される32症例について、マンガ家としての一面を持つ大浦先生がとても分かりやすく図解しました。近々、六然社から『杉山真伝流臨床指南』として刊行の予定ですが、ひと足先に拾い読みしていただきます。また、柳谷素霊師の盟友だった天野黄陽師の旧蔵にかかる真伝流の新史料が出現し、未解明の系譜などが浮き彫りとなりましたので、併せて報告していただきます。
春うららかな京都で、伝統医学の素養を身につけようではありませんか。奮ってご参加下さいますよう、お誘い申し上げます。
(主催:和方鍼灸友の会 後援:亜東書店 学生交流会のささやき ・六然社・鍼灸療法振興会)
2月吉日 和方鍼灸友の会主宰・長野 仁 謹識
【プログラム】
10:00 受付開始
10:30 �「曲直瀬道三の事績と『啓廸集』」
北里研究所東洋医学総合研究所医史学研究部長 小曽戸 洋
12:00 昼休憩
13:00 �「御薗意斎と打鍼と『陰虚本病』」
和方鍼灸友の会主宰(北里医史研客員研究員) 長 野 仁
14:30 休憩
15:00 �「馬場美静本『杉山真伝流』の32症例」
いやしの道協会師範(北里医史研客員研究員) 大浦 慈観
16:30 閉会
日時:4月22日(日)
会場:京都商工会議所・2階教室
★★★なお、地図は こちらの「ささやき」 からご覧頂けます★★★費用:会員 ・ 6000円(前納5000円)
非会員・ 6500円(前納6000円)
※前納締切 4月13日(金)
郵便振替00130―5−351212
名義「和方鍼灸友の会」
【お申し込み方法】
① こちら までメールにてお申し込み下さい。
予約確認のメールを返送させて頂きます。
※FAXでもお受けします。03-6279-5102 六然社 担当山本
② 予約完了後、上記口座への振込みをお願いします。
尚、前泊される場合のご宿泊先は各自でご用意下さいますよう、お願い申し上げます。
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