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2007年3月30日 (金)

満員御礼

  3月18日、東京にて本屋さんの『鍼灸開業繁栄の秘訣』講座が開催されました。締め切り後の熱意あるドタ参が数名、定員を超えてのスタートで会場は溢れんばかりの人でございました。福岡で一度参加されているのにも拘らず、わざわざ新幹線、夜行バスに乗って、いらっしゃった10名あまりの方々。東京在住ならいざ知らず、交通費が万単位なのになんでわざわざ・・・(笑)。「もう聞いているのに、どうして来るわけ?」と、本屋さんは首をかしげるばかり(笑)。
 
 遠方といえば、アメリカから帰国した足で駆けつけて下さった先生、それに新潟からも数名。そのうちのお一人は先日本屋さんが授業をしてきた学校の生徒さんでした。その時の本屋さんの授業の感想文が事務所に届いたので、内容を本屋さんに伺ってみました。暗い卒後の話を聞いてショックを受けたのは皆一様なのですが、その後に続く文面で判断すると、「ショックだった、ケドとりあえず卒業まで頑張る。だけど、人それぞれだもん(自分は違うぜ)!」という楽観的自己主張をする、人生の設計図を持っていないタイプと、「ショックだった、ナノデ自分なりに行動を変えてかなきゃっ。」という切羽詰った感に襲われ、自分の足で歩きはじめようと決心したタイプにキレイに分かれていました。前者は資格を取るまでしか見通しが立っておらず、後者は鍼灸師として生計を立てることを考えている方ですね。しかも、前者の複数には「授業料を親が払っているから、今更辞められないし・・・」という「受動的、他人のために生きてます」と人のせいにしている方もいました。受動的じゃ、患者さんこないっす。

 さてさて。徹夜明けの本屋さんには長丁場になってしまった日曜日。午前中は経絡経穴学の最後のオマケと称して、1年間毎月講義に参加された方々を無料御招待して、馬丹陽の歌賦解説・奇経などのプリントを配っての2時間の講義がありました。1年来て下さったプレゼントとでも言うべき秘伝がてんこ盛りの内容。技の盗み方、注目するべき視点をアレコレ教えてくださいました。これって、一生自分じゃ気付かなかっただろうなぁ~と思えることばかりです。こういうノウハウを教えてもらえると、「さぁ、自分でやってやってみっかな」という気になります。この一年やっていただいての感想ですが、とにかく、「自分でやってみよう」と仕向けるのが非常に上手い。しかも、失敗してもフォローできるように、その他の視点もついでに与えておく準備のよさ。某学校の教員も受講されていましたが、感想として「教員のための講義であった。本屋さんの講義は、誰よりも教員に聞いて欲しい」「自分も受け売りになっちゃうけど来年から授業内容をガラッと変える」と仰っていました。ワタシもそう思います。「教員の為の講座」是非とも企画実行してみたいうちの一つです。がしかし。方々からいろんなバイアスが掛かっていますから、制約があって実現は難しいかも知れません。まぁ、その突破口を考えるのも一つの楽しみです(笑)。

 『鍼灸開業繁栄の秘訣』講座では、治療院運営の秘訣的なことは事細かに『鍼灸開業繁栄の秘訣』の書籍に書いてあるので、それはおいて置いて・・・という所からスタート。「よくある経営セミナーのつもりでしたらお帰り下さい。交通費を付けて受講料を返します(誰も席を立ちませんでした)。それと、この書籍の内容で1回数万円の経営セミナーがやれると思うので、どなたかやりませんか。儲かりますよ:笑」との出だしで意表をついていました。

 まずはこの本の著者、塚谷先生が活躍された時代背景とともに、当時活躍した各地の鍼灸師の話をしてくださいました。これらのことは、ワタシは本屋さんからしょっちゅう聞いているので当然の歴史の流れとして認識していますが、本屋さんから聞くまでは全く知らなかった闇の鍼灸史です。ですから、初めて聞く方々は相当面白かったみたいです。『昭和鍼灸の歳月』を読んでいる方が半数はいらっしゃったのですが、本屋さんはよくいう「最近はあの本も読んでいない人がいるので、それはそれで困っちゃいますが、あの本の内容は昭和のある時期の関東地方を中心にした一部の人たちの立場から見た歳月に過ぎないので、あれだけ読んで納得しちゃうのは危険!」、本には名前だけ出て来る関西地方の先生の話とか、一世代前の隠れた名人鍼灸師達の活躍ぶりも臨場感溢れる語り口で述べ、実際に本屋さんが直接会ってる人の話などもあり、勉強になるのもそうなんですが、とにかく面白かった(笑)。

 実は細かい経営テクニックも織り交ぜながらのお話でしたが、全編を通して「鍼灸師として生きていく心持ち」を語り尽くした感が強かったですね。これは鍼灸師に限らず、人生論としてどなたにもヒットしてしまう力強さがありました。さすが、新興宗教の教祖にならないかと誘われるだけあります(笑)。「《明けない夜はない》なんて言葉は絶対うそっぱち。明けない夜もあるんです。人は必ず死ぬんです。治せない病気、治らない病気はあるんです。人は神様にはなれません!」という言葉が発せられた瞬間の会場の空気といったら・・・。皆撃たれたようでしたよ(笑)。文字にしてしまうと迫力が無いですが、本屋さんの言い方が胸を打つんですね。こういうことを言うと「ブラックだなぁ」と倦厭するのが一般的な反応だと思いますが、人生一回こっきりと思っているなら、この点から目をそらさずに行動することから始まるんでしょうね。 

 続いて身体作りでした。繁栄の秘訣講座からそのままなだれ込みですから、さすがにちょっと人数多過ぎでしたね。いつも参加されている方は後ろの方に下がったり、お部屋からはみ出したりと初体験組みを優先してくださいました。お気遣いありがとうございます(ああいう時の皆さんの行動を結構本屋さんはチェックしてるのねぇ)。基礎を3パターンやってくださいましたが、「次回の四月も参加します」と帰り際に予約をされていった方からの感想では、「私はいずれは鍼灸だけでと考えていますが、現在は整骨院でマッサージをしています。しかし仕事が終わる頃には疲れ切っております。 身体づくりのお話でいかに自分に余分な力が入っているかを痛感し、4月29日の身体づくりにも参加させて頂く事にしました。」とありました。
 
 そうなんです。余計な力だらけです。これは鍼灸師だけに当てはまることじゃなくて、患者さんにももちろん当てはまりますから臨床上とっても役立っています。『繁栄の秘訣』講座のレジメにあった《患者様は何を気に入って貴方の治療院に来てくださっているのか知っていますか?》という問いかけに、「う~ん。このまま真面目にやっていればこれってワタシの売りになっちゃう??」と思っちゃたりしています(笑)。だって、最近疲れないんだもん。あらゆるシーンで「お、ここの力が余計だ」と修正すると、変な疲れって残らないものですね。全体の疲労感はそりゃぁ毎日出ますけど、それはお風呂に入って寝れば治ります。この数日の発見は肩甲骨と鎖骨の関係です。身体作りで気がついた事に注意していると、長時間のパソコンワーク時にワタシが陥りやすい上焦の疲れをぐっと軽減してくれます。すばらしい~。自分で治せるのだ。これぞ患者教育の真髄。実を言えば、本屋さんは一部の患者さんには「宿題」といってこれらの身体作りを教えています。皆さん熱心に取り組みますよ。本屋さんは来なくなって欲しいという願いから教えているんですけどね。が、主訴が取れても、定期的に通わせて下さいとなるのが常です(笑)。これぞ繁栄の秘訣!

 というわけで、次回の身体作りの会は4月29日(日)、10時~12時、神保町です。先着25名様限定です。基本的に先日の会や、今まで参加された経験がある方を優先していますが、どうしてもっていう方はご連絡下さい(と言って、連絡先を書かないのです:笑)。「だんだん来なくなって自然消滅」というのを本屋さんは狙っているようですが、そうは従業員がさせません。とはいえ、初期設定と言いますか、先ず全体像を知ってもらってからでないと差がつき過ぎて教えにくいのだと思います。「どうしても参加したいという人がいたら?」と聞いてみると「面接しようかなぁ」と本屋さんは言っていましたので可能性は大でしょう(笑)。今年は「胴体」からいよいよ「手」作りの領域に入る気配もあります。残り数名で~す。

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