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2007年6月

2007年6月28日 (木)

多賀大社フォーラム 予告

 今年もいよいよ迫って参りましたね。多賀大社フォーラム、通称多賀フォーの季節が近づいて参りました。

 今年の期日は9月1日、2日の第一土日になります。場所はもちろん滋賀県の多賀大社。今回が4度目です。全5回という事ですから、今年を入れて後2回(涙)なのであります・・・。

 さて今年のご案内ですが、もうしばらくお待ち下さい。和方会員の方々へはハガキが7月上旬にお手元に届く予定であります。ご存知のように鴻仁先生は超超超・・・・多忙につき、現在案内を作成中でありますが、投函までには今しばらくお時間が掛かる模様であります。参加希望の方は日程の調整をしつつ、お待ち下さいね。

 尚、今まで参加されていない方でもご参加いただけますが、和方会員であることが条件になります(日曜参加のみは昨年までは会員以外でもオッケーでしたが、今年は会員のみのイベントになる可能性が高いです)。和方鍼灸友の会会員に事前に登録をされてから、万全の準備を整えてお申し込みいただくと、参加枠に入りやすいかと思われます。毎年、あっという間に定員に達しますのでお申し込みはお早めに・・・が基本です。

 余談ですが、本屋さんの○通寺の合宿への参加申し込みを頂いても明暗が分かれた方も多くいらっしゃいました。お申し込み時間のタッチの差、和方会員歴の長さ、積極性といったところが分かれ目だった模様。こちらがお願いしていないにも関わらず、車の提供やバーベキューセットの持ち込み、お料理持参などのお申し出が相次ぎ、とても有り難く感じるのと同時に、皆さん特技が色々お有りだなぁと思いましたです。というのも、ワタシは運転免許はゴールドですが、運転席に座ることは皆無に近い存在です。その場でパッと作れるほどお料理も得意ではないので、母のお遊び畑から野菜を引っこ抜いて提供してみようと思っています(笑)。話がそれましたが、ですので、お知らせが行き次第、お申し込みいただいたほうが安全かと思われます。まぁ、今回の4倍以上の人数が多賀フォーには参加できますので枠が大きい分、心配は少ないかと思われますが。

 今年の演者のラインナップはまだ書きませ~ん(笑)。とりあえず今回はココまで。

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2007年6月23日 (土)

夏合宿 決定!

 長らくお待たせいたしました! ついに決定いたしましたので詳細をお知らせいたします。これから本格的に予約募集となります。奮って:ご参加下さいといいつつ残り枠僅かです・・・。

 今回の合宿のテーマはズバリ ↓ 

 「忘れ去られた身のこなしを取り戻そう!」 和式礼法の実践的訓練。そして、伝統的身体操法から流行のボディワークを見る シリーズその1。  シリーズってことは何回かある予定って事です。 今回はア◎キサ◎◎ーテクニーク、またはフェ◎デ◎クライ◎メソッドを題材に行う予定だそうです。ワタシはこの辺りの知識に疎いのでよく分りませんが、なにやら資料(参加者には本を配っちゃうみたい)は用意済みの気配です。

 この他、手技療法の○っちゃんの解説付き秘密講座、本屋さんお得意の(笑)「タブーなしの質疑応答」等も当然用意されています。

期日:平成19年 7月 28日(土曜) 29日(日曜)

場所:○通寺 (小田急線秦野駅よりバス15分:参加者には詳細をお知らせします。毎月本屋さんとワタシがボランティアで治療会をしている場所でございます)

定員:25名

内容(一応の予定です):28日(土曜日)

   13:00~16:00  和式礼法;立つ座る、忘れ去られた身のこなし(礼法から見た身体操法……別名半畳ダイエット(笑)途中休憩あり)

   16:10~17:50 近くのお風呂屋さんへ大移動

   18:00~21:00 境内でバーベキュー&飲み会

   21:30~23:00 ナイトセミナー 《房中談義》 

             司会進行 梅川純代房中博士  語り 本屋さん

 以降、睡魔に襲われた方から寝床へ移動してください(笑)。きっと深夜まで何かしら催されるかと思います。大部屋で男女分かれたお部屋になっており、女性の為には2階を用意して下さいました。

 和式礼法から見た身体操法の中で、いつもの胴体を活性化する訓練も入ります。一緒に日々の鍛錬の中に組み込むと下半身の強化に繋がります。こういった身体観をもってみて初めて《ハラ:肚》で打つ鍼の具体像に近づけるかと思われます。明治・大正時代の日本人までが普通に出来ていたであろう所作が身体作りの基本でもあるわけです。内容が濃いですねぇ。その場だけやっても無意味なので、日々続けることを普通にできるどうかを自問してから参加表明をしてくださいね。

 汗を流した後はお風呂です! 近所の銭湯へ皆さんで大移動します。数台の車に分かれて乗っていただく様になりますので、お車でお寺までいらっしゃる方はお車の提供をご協力下さい。駐車場はたっぷりありますので、是非お車でお越し下さい(笑)。尚、この時間帯に数名お残り頂いて、夕食の準備隊を結成します。といってもバーベキューなので切っておくだけです(雨天の場合はメニューが変わります)。ボランティア募集中。お風呂に行けなくても心配は御無用。お寺にも大きめのバスルームはありますし、2階には(見てないけど)シャワールームもあるそうです。のでそちらをお借りできますので、どこかの時間帯でご使用下さい。

 夕食は開放感溢れる野外でのバーベキューです。「花火やる?」とはご住職の奥様のご意見ですが(笑)、「大騒ぎしても夏休みだから大丈夫」と、さすが「○通寺太っ腹!」といったお墨付きを頂いております。楽しみましょう。お酒はこちらである程度用意いたしますが、飲みたいものがある場合は個人的にご持参されるのは歓迎です。但し、酒害ザーの方には本屋さんによる大東流の御座敷芸が炸裂しますのでそのつもりで(笑)。

  ナイトセミナーは会場提供してくださった梅川博士が房中に関することや身体行について等等、聞きたいことを本屋さんに語っていただくという問答形式(暴走モードあり)です。文献を通して得た知識満載の博士ですが自称「文献のみしか知らないので」との事ですので(笑)、「で、実際の所これってどうなの?」といったような内容になるのではないかと思われます。初心者でも分かるような用語解説はその場の雰囲気で随時博士が行ってくださるとの事ですが、事前にある程度の予備知識をお持ちの方が楽しめるかと思います。参加条件に博士のご著書を持っているかというのが含まれます。お持ちでない方は当日お買い求めください(特価2000円)。博士曰く「お酒が入った後なので、万が一爆走が始まった場合は司会進行ができるかどうか不安です」との事です(笑)。

 29日(日曜日)

   6:30~7:30  座禅&雑巾掛け

   7:45~9:30  朝食 (みんなの手作り?)

   9:45~11:45 身体作りを30倍楽しむ○っちゃん講座

   12:00~13:15 昼食 (仕出し弁当)

   13:30~15:30 西から来た昨今の身体操法について

   終了後にお片づけの時間があります。

 朝の座禅で、ご住職登場です。お寺で開催している治療会でお会いする時とは違った、お仕事モードのご住職のお姿が見れるのを密かに楽しみにしております(笑)。前日の懇親会で飲みすぎて欠席・・・という事の無いようにお願いしますね。

 我々が座禅をやっている間に、どうやら本屋さんは朝食の準備をしそうな気配もありますが。まぁ、その日の状況次第なので、本屋さんも一緒に座禅をやられるようであれば皆さんで一斉にご飯を作りましょう。お寺には治療会にいらっしゃる檀家さんが寄付してくださった《六然の米》がキープされています(笑)。檀家さんの多くが農家だそうで、ボランティアの治療会とは言え、その時その時の農作物やらお寺に上がってた果物やらをよく頂戴します。先日は空豆を頂きまして、御持ち下さった方のお勧め通り、皮ごと焼いて食べると本当に美味しかった!! 

 午前中のコマは、○っちゃんによる、ディープな解説です。今まで《身体作り》で取り組んできた動作が更に生きてくること間違いなし。臨床にどうやって応用するのか、出来るのかといった具体的な解説も出てくる予感・・・。

 昼食は時間削減のため、仕出し弁当を頼みます。この仕出し屋さんも実はお寺で開催の治療会にいらしていますが、本屋さんの2回の治療でずいぶん症状が軽減されている模様。う~ん、運動器疾患でないのにも拘らず、どうしてたった2回で長年の症状が薄らいでしまうのか・・・。

 午後はア◎キサ◎◎ーテクニーク、またはフェ◎デ◎クライ◎メソッドが題材。手技系の治療などの時間を特に取ってはいませんが、その場の状況で解説があるかもしれません。皆さんの《質問力》で、本屋さんのドラえもん異次元ポケット並みの引き出しを開けてくださいね。きっと予想外、予想をはるかに超えた話が聞けるはずです。

 とまぁ、こんな流れの2日間です。我々は土曜の午前中から買出し等の準備をしているはずです。我々・・・そう、ワタシだけではもちろんありません。本屋さんには講師をお願いしながらも、車は出してもらうつもりだし(笑)、料理はしてもらうつもりだし(笑)・・・、深夜まで話もしてもらうつもりでもあります(笑)。「先生」としてお呼びしたいのはヤマヤマなんですけどね、本人「先生」と呼ぶなって言うし(笑)。結局雑務からなにからなにまでお願いしてしまうことになってしまいますです。

 こうやって大体の流れを書いてみると、我ながら「なんて楽しそう!!」と思わずにいられない内容ですね。参加者の皆さんは肝血をたっぷり養って来て下さい。夜は長いですよ~。

 尚、明日と言いつつ今日(後3時間後には出発じゃないか~!)には高知の刺絡学会へ向けて出発いたします。今回は池田先生の治療院にもお邪魔する予定なので~す。ということで、現地でメールのチェックができるか分かりません。返信が来週木曜以降になる可能性もございますのでご了承下さい。また、既に参加表明を頂きながらも返信をしていない方々へは、こちらからご連絡いたしますのでお待ち下さい。

《申し込み方法》

★★★すみません。満員御礼!  既にキャンセル待ち状態です。お申し込みの皆様には近日中に連絡差し上げます。残念ながら人数の関係で、ご遠慮頂く事になる方も少なくありません。ごめんなさい。★★★

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2007年6月19日 (火)

禅寺修業…鍼灸は出会い系?

 「6月下旬に告知」といいつつ、サボっているわけではないんですよ。
何と言っても、本屋さんのディープな世界に房中博士&◎っちゃんの絡みで一泊二日ともなれば、なかなか一筋縄ではありません。かなり「取扱注意」(笑)である事は間違いありませんが、まだ、お寺様との打ち合わせが済んでおりませんので、正式な参加費が決まっておりません。にもかかわらず、既に予約枠が埋まりつつあります(笑)。
 けれども、開催場所が開催場所だけに、本屋さんはかなりナイーブになっておられます。「先方に迷惑はかけたくない」ということですね。以前、本屋さんの縁のお寺(あの石坂宗哲のお墓のあるお寺です)を借りて講習をやっていた時は、ちょっとお寺にはあるまじき行動をする方がいらっしゃって、本屋さんは冷静に怒ってらっしゃいました。冷静に怒っている時の方が怖い……。
 ということで、身に覚えのある該当する方には申し訳ありませんが、その辺りを汲んで頂けると助かります。また、今回の会場提供先は一般会場でなくいわば個人宅です。ですので、先方に御迷惑をかけたくないのでありまして、和方会員でない方はもちろん、人間関係の見えない一見さんは基本的にお断りにさせて頂くことにします。そして、昨年度の経絡経穴講座や身体作り講座等の本屋さん関係の講座、その他鴻仁先生の和方イベントに積極的に参加されている方を優先にさせて頂きます。
 

 ここまで読んでがっかりされた方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、例外はあり得ます! 例えば、一見さんでも、既に強力なコネを用いて申し込みをされてきている方もいらっしゃいまして、まあその仲介者の顔を立てて引き受けることになりそうですし、地方からかなり熱意の感じられ、かつ人物像が見えるようなメールを下さった方など、積極的に扉をこじ開ける力量の持ち主には門戸は開かれております。もちろん、その際も和方鍼灸友の会入会が条件であることは変わりありません。(ということは会員なら必読(笑)の『新日本鍼灸学会草紙』を入手されていることも裏の条件になっている?)

 と言いますのも、こういう裏方をやっていると、色々と感じることがございまして。基本的にメールのみでの受付というワタシの都合を最優先した不躾なやり方にお付き合い頂ける方のみがコンタクトを取ってきてくださっていますが(ありがとうございます)、このメールの書き方一つで、ある程度その方のヒトトナリが見えてくるものです。

 丁寧に書いてきてくださっている方とは、何度かメールのやり取りをする間に随分と存じ上げているような気になってしまう事もままございます。反対にお名前&用件のみといった事務的なメールもしょっちゅう頂きます。が、ちょっとタカビーな言い方をしてしまいますと(笑)、アピール度が足りないというか、激戦区の本屋さん講座に割り込む意気込みというものがこちらにビビーンと伝わらない場合は、ウェイティングリストにお名前を書きつつも、なんとな~く見えない君となってしまうこともあったりして。まぁ世の中そういう理不尽なものなんでしょう(笑)。このような世の常、つまり人の心の理不尽さを超えるコミュニケーション術を持っている人は絶対にこの業界でも成功しますよ。だって、患者さんと繋がるってこういうことと一緒ですもん。

 そうそう、ワタシは聞いてしまいました。「日本人の身体作りの基本は雑巾掛けだからなあ、寺は廊下が長くていいぞ」 それから、開催場所が開催場所であるだけに、急な法事が入ってしまう事が無いとはいえません。「なるべく、いれない」と先方ではおっしゃってはくれていますが、何が起きるか分かりません。ですので、万一の場合は多少不自由があるかもしれないことをも予め御寛容下さい。 いろいろ書いてますが、基本的には「どうせやるなら楽しくやろう」がモットーの本屋さんですから、損はさせないと思いますです(既に皆さんに配る本を用意している模様、ワタシも欲しかった一冊…なのに早速患者さんに提供しちゃってました「治療より自力更生が大事です」って)。

 定員についてですが、本屋さんは20人ぐらいが良いと言っています。が、この人数だと本格予約を開始していないのにも関わらず半分以上埋まってしまっています。それはあんまりなので、もう少し枠を増やしてもらおうと交渉中。

 それから、夜はお酒も有りという会でありますので、飲んで絡む通称・酒害ザー族の方は参加を遠慮されるか、お酒を控えめに自粛して下さい(笑)。ただし、房中博士の生態を楽しめるぐらいにお付き合いできる方はウェルカムです。楽しいお酒にしましょう。以前、本屋さん宅での集いの際に招待していた先生に酔ってしつこく絡み始めた輩がいたそうで、どんなに飲んでも酔わない(ので酒豪だと思われがちですが、全然普段は飲みません:笑)本屋さんとしては、酔っ払いの気持ちが理解不能なようでして、こういう事をしてしまうと後々ご自分の首を絞めることになるかも(このあたり一滴も飲まない鴻仁先生も同様です)?? お気をつけ下さい(笑)。レベルスリー先生みたく、ニコイチに付き合って同じように本を数百万単位で買い込んでいれば、何故か同類と見なされて免罪符があるみたいですけど(笑)。

 さてさて、全くの余談ですが、実はココ数週間、用事があって米国の地を踏んでおりましたワタシです。鍼灸学校時代は一歩も外へ出なかったので4年ぶりでしたが、《東洋医学》を学んだ自分の感覚が4年前とは全く違ったものであったことに、随分と驚きました。歳を取ったというよりは、鍼灸を通して日本文化に再入場した感じです。日本には大人になるにつれて楽しめる文化があって本当に良いなぁと嬉しくなった今回の旅行でした。夏には禅寺で合宿、秋には多賀大社でフォーラム、そのまたすぐ後には京都の仁和寺にお泊り。今週末は高知で刺絡学会の後に四国の清流に身を流しちゃおうかな(笑)とか、寒すぎる季節になる前に本屋さんのご友人である某先生を訪ねて美味しいもの三昧の佐渡へ渡ってみたいなとか、鍼灸を通してディープな日本を体験できる環境に今いる幸せを再確認しております。皆さんもそうなんじゃないかなぁと思ったりしました。

 自分のアイデンティティがはっきりしてくると、海外でも意外に楽しめるモンですね。前は単なる日本人でしたが、今回は鍼灸師という看板が加わりましたから。鍼灸を初体験して頂いた方々は、揃いも揃ってすごく感激してくれていましたよ。特にワタシのは鴻仁先生を真似た浅鍼&六王鍼に加えて、本屋さんの手技をふんだんに真似して効果の出せない(自虐的;笑)触る治療がメインであります。ついでにアロマオイルも使っちゃったりして、◎ちゃん仕込みの揺らし整体ももちろん随所に織り交ぜます。なので基本的に痛くないし、熱くないし、怖くないからぐっすり爆睡。しかし、これだと思う人にはゴルゴ36先生の育毛鍼で25本使いますよ。この場合はですねぇ、育毛目的で使うわけではないのですよ・・・っふふ。「コレは育毛っていうよりは○○を動かすんだな、さすがゴルゴ先生」という本屋さんのアドバイスを受けてから、そうやって使ってみると驚きの効果が!! ほんと、さすがゴルゴ先生、と涙した一件を体験してから、ワタシのとっておきになっております(笑)。

 米国でワタシの治療を受けた人の中には「今度から日本人の鍼灸院に行ってみる」と言っていた方もいらっしゃいました(笑)。「飛行機代ぐらいすぐに稼いで帰れるから年に数回来なさい」と人集めをマネージメントすると言い出す方もいて、《手に職》とはよく言ったものだなぁ~と他人事のように感心しておりました。まぁ、ワタシレベルじゃまだまだ人は集まらないでしょうが、上記に挙げた先生方ならすぐに飛行機代以上が集まるわけで、本当に腕さえあれば食いっぱぐれないんだと妙に納得した帰り道でした。単に勉強したかったから始めただけで、《手に職》と思って始めたことではなかっただけに感慨も一入でした。

 それから、散鍼はやっぱり非常にウケが良かった。「散鍼は世界に通ずる」と、この技術の底力に感激したのですが、これもまた《出会い系鍼灸》だなぁと痛感する出会いがもうすぐやってきま~す。「こんなすごい所に繋がっちゃたい」とすごくびっくりしているのがそれでして、アロマがブームになる前から翻訳活動などをされているフランス在住の鍼灸師の先生が今度本屋さんの刺さない鍼を見学にいらっしゃるのですっ。この方が刺さない鍼に興味があるというのを、今年になって知り合った某先生から聞きつけた時には、本屋さんをめちゃめちゃ推薦しました(笑)。東京にいらっしゃる機会で見学をしたいとのご希望に漬け込んでみましたですよ。もちろん本屋さんには事後承諾(笑)。でも、私が知る限り散鍼の「さ」の字も知らない一般人にでも理解可能な説明ができつつ、刺さない鍼アレコレを批評しつつ、自分も「刺さる鍼をささない技から普通じゃなかなかさせない鍼をも刺せる技」を持つ人物なんてそうそういませんから、とても良い事をした気にもうなっています(笑)。これも《出会い系》のお話の一つでした。

 ついでに今日、本屋さんの治療を受けていた人は、鍼が全くダメ(だった?)人。なのに本屋さんは、しっかり数本うっちまい(笑)、散鍼をバシバシ(?)して、でも患者さんは「猫の肉鞠で撫でられてるみたい」って笑ってまぴた。辛そうな顔で来た患者さんがスッキリクッキリサッパリの顔で帰って行くのを見るのは他人事ながら嬉しいもんですね。この「散鍼」を「猫の肉鞠」と表現してくれたのは、多分聞けば大抵の人が知っている某有名雑誌の編集長様でした。さすが表現がひと味違いました。

 それでは、今週半ばの打ち合わせが済んだらまたアップします!

 

 

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2007年6月16日 (土)

うそいち

 《うそいち》。なんだか、この語感・・・・とお思いになった方もいらっしゃるはず。そうです、和方鍼灸友の会コンセプト、「良い手・良い鍼・良い文献」の内のの一つ、「良い道具」最高峰の《やそいち・弥曽以知》をモデルにした調気鍼のことなのです(笑)。面白いネーミングがよく思いつくよなぁ~と、本屋さんの頭の構造に感心することしきりです。

 ホンモノ《弥曽以知》は人間国宝級の金打物師による限定81個発売のものでした。「でした」という表現でお分かりいただけると思いますが、和方鍼灸友の会発足時期前後にあっという間に完売になったものです。ですから、その時期から遅れて和方会員になられた方は、どうあがいても手に入れることができない幻の調気鍼&鍉鍼セットとなってしまったのです。22金で作られたオリジナルデザインの叩き出し調気鍼《鏡》と鍉鍼《珠》の2本セットでした。通し番号が1~81番まであるのですが、1番はもちろん鴻仁先生。ワタシは幸運にもギリギリセーフで購入できました。最後の数個の段階で和方に入会したので、どうにか間に合ったのです。ちなみに番号はその時の自分の年齢がちょうど空いており、しかもワタシの誕生日の月日の数字でもあるので「なんかいいなぁ、ワタシを待っていた??(笑)」という番号を頂きました。

 数ヶ月前、本屋さんが突然「○○氏のところで弥曽以知のレプリカを作ってくれてるんだ」と、話し始めました。「えぇ~!!!」そのお名前を聞いた時のワタシの反応です。《うそいち》の製作協力者は表面的には謎に包まれておりますが(笑)、断言しちゃいますが、この方はすごい人物です。語彙が少なくて「すごい」としか表現できないのが悲しい・・・。本屋さんが尊敬してやまない人物なのです。もっと言っちゃいたいなぁ~(笑)。因に本屋さんは監修。なにやら怪しげな密談と数度の打ち合せの果てに、数本のレプリカ、《うそいち》が産まれたようです。

 今回の《鏡》レプリカは3種類あって、削り出しにて複製されたものです。  本屋さんお気に入りのモノは、母材に純チタニウムが使用されています。アレルギー反応が起こりにくい純チタニウムは「これって、金属?」と感じるぐらい、樹木のようなぬくもりがある、不思議なものです。なんでもチタンはものすごく硬い金属な為削るのがスゴく大変なんだそうです。その上、削りカスが発火するとか? なんだか想像出来ません。

 もう一つ、真鍮を母材に使い、ニッケルメッキをかけ、更に二十四金の鍍金処理を厚めに施したタイプもあります。これは本物と見分けがつかない程です。見た目じゃ分からなかったですねぇ~、って騙されたのはワタシです(笑)。こちらはなんでもメッキを何度もかける為、スゴく手間が掛かるらしく、「今ある分以上はもう作らない」と言ってまぷ。

まあ、大体事の始まりは、《弥曽以知》で患者さんを治療したら、その患者さんが《弥曽以知》を欲しがり、さすがにそれは無理なので、似たようなものが出来ないかとあれこれやってみたのが始まりだとか。

チタン製(白箱)、24金メッキ製(青箱)、そして、純銅製(赤箱)があるようです。もちろん、箱には「うそいち」なんて書いてありません。「うそいち」はもちろん本屋さんなりの自虐ギャグです(笑)。箱にはちゃんと「御鏡 複製品」の文字が……。ワタシも一個貰っちゃおうかなあ。

さてさて、「うそいち」(笑)には「六然社謹製 御鏡 複製品について」と題する鑑定書のようなものがついてございます。それには

ーーー本来 金打ち物師(人間国宝)が叩き出し技法を以て制作された「鏡」を、削り出しにて複製制作いたしました。複製にあたって母材に純チタニウムを用いました。  現在、自然界に存在する金属の中で、アレルギー等をおこしにくいと言われる純チタニウムは、樹木のような肌触りを持ち、その感覚は金属である事を暫し忘れさせます。また、腐蝕に強いと言われるチタニウムは、大気中に放置して置いても変化する事が稀であるため、手入れの煩雑から開放されやすいと言われています。生涯使い続ける事が出来る道具になるものと思います。ーーーーと書いてあります。

 (24金メッキ製、純銅製ともにそれぞれに別な文言の鑑定書みたいなものが入っているようですが、本屋さんは見せてくれませんでした。)

 チタンタイプを既に手に入れた方々もいらっしゃいます。この方達は早かったですね。先日の池田政一先生の難経直伝講習会会場にて、《うそいち》の存在を知るや否や、直接本屋さんに交渉されて申し込まれていました。先日、お手元に渡ったのですが大満足のご様子でしたよ。現在、「うそいちトリオ」と本屋さんは彼らのことを呼んでおります(笑)。 そういえば、以前在る鍼灸の会合を聞きに行った帰りに皆さんでファミレスによって、お茶していた時に、偶然にもそのテーブルを一緒にした先生方が全員《弥曽以知》を持っていたという事が在りました。「モノを買うんじゃない、人間関係を買うんだ(そう考えたら安いものでしょ)」っていう言葉もこうなってくると信憑性ありますねえ(笑)   《うそいち》も和方裏の通行手形になるかもしれません(笑)。

あ、合宿参加ご希望の方は、人数限定の為そろそろ、ご連絡下さい。(返信&詳細は来週以降になりますが御了承願います)

 

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2007年6月11日 (月)

緊急告知 ハラノムシ

  本屋さんからの緊急告知(笑)です。
 実はワタシは現在、異国の土地の上なのですが、mailって便利ですねえ?  本屋さんは、ビーナスPだかなんだかワタシが聞いてもよく分からない回線時代から、インターネット(というよりその前身?)とかかわり合ったみたいですけど、殆どリアルタイムで海を越えられるってすごい事ですねえ。
 そうそう、本題です。鴻仁先生の『戦国時代のハラノムシ』が今度はテレビで紹介される事になりました。
 坂田明と言う人はワタシは知らないのですが、本屋さんは高校時代からファンだそうです。ミジンコの研究でも知られた人だとか……
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7月7日、7月21日、「本よみうり堂〜隠れ家で読書〜」という番組で、ハラノム
シを紹介してくれるとの連絡が入りました。
読売新聞の読書欄と連動した、CS日本放送141チャンネル:G+(ジータス)S
PORTS & NEWSチャンネルです。
司会は坂田明(ジャズサックス奏者)、番組中の「特選本グルメ」というコーナーで
紹介されます。


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 だそうです。御縁のある方は是非見てみて下さいね!!

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2007年6月 6日 (水)

5月の身体作り感想&次回のお知らせ

 今のところ毎月ペースで開催出来ている《鍼灸師の為の身体作り》です。

 いつもの「胴体をどう動かすか」や、身体の柔靭性を高める訓練に加えて、この2ヶ月間は八段錦をやって下さいました。それも単なる紹介ではなく、一つ一つの動きを丁寧に解説して下さいました。ワタシは以前、気功をやってらっしゃる先生から一度、八段錦を紹介されたことがあったのですが、今思えばこれは単なる体操と化していました。「ハイ!両手を組んで上に上げて~、顔もぐぅ~っと上を見ましょう。天を支える姿勢ですっ」みたいなノリでした。

 その時の印象は、昔々のラジオ体操というもので「なるほどぉ。導引って健康体操なんだなぁ」という感じでしたが、本屋さんに習ってみると、とんでもない・・・。武術の基本姿勢の連続のようにもワタシには思え、身体をどう開発するかの矯正システムのようなものに高められ、「ここで人差し指を上に向けるのは、実は肘を意識させるためです。肘の向きをこうして下さい。前腕に起こるこの感覚を作って行きたいのです」となるのであります。もちろん、腕だけではなく、つま先、膝、骨盤の角度からくる仙腸関節関節の動き、それに続く脊柱の連動、首の使い方と鎖骨や肩甲骨の開き具合・・・、といった内的視点を作っていくことを要求されます。

 この視点を自分の身体に置き換えた果てに出てくるのは、にゃんと、道教的内景図であるそうです(「内景図」が分からない人が意外と多くて、本屋さんは慄いていました;笑。でも、その方たちは今日で随分分かったことと思います)。命門の火を汲み上げて回す天人合一の世界観を自分に当てはめろ、ということを教えてくれました。今日は房中博士もいらしていたのですが、この内景図の説明をリアルに身体観として捉えていこう、という説明の際には「うんうん」と大きくうなずいてらっしゃいました。とまぁ、ここまではよくある話ですね。

 大体、この内景図のことを持ち出す気功の先生は多いのですが、「任督をグルグル回そう」という、抽象的な説明で終わります。そういう人たちを本屋さんは「空車を回してる」とバッサリ!  加えて、多くの気功の先生達からは丹田の火がどこから作られるのかという具体的な説明は無いことが多いと思われます。例えば、「命門の位置は分かりますね」という風に言われると、「ハイハイ、ツボの位置ですからココですね」という回答が頭に昇って、腰のこの辺りを意識して~という風になります。本屋さんに教えてもらうまでは、こんな理解の仕方に何にも疑問を持たなかったのですが、本屋さんのように具体的に命門の火を体感できる身体能力を持って説明されると、なんと説得力の強い、ハタマタ現実的な事象であったのかと納得せざるを得ないのであります。

 気功や太極拳を教えられている先生方、まぁ、本屋さん的にはバッタモンと切り捨てられるであろう先生方は命門を教えるのに苦心されているように見受けます。初心者に「命門の火を意識して」と言ったところで、言葉から分からない。で、内景図を見せてみて、「この部分の火が背骨沿いに上に昇って行くんです」と説明されても、今初めて見た《人体を中で動かす小人達の生活図》みたいなものを体感できるわけがない。要は個人の想像力の問題かと思われるレベルなわけですが、「次第に分かってくるよ」と言って慰めつつ、「分からない奴は一生分からないね」と内心、説明放棄をするか・・・という塩梅じゃなかろうか。

 本屋さんだって「分からない奴は一生分からないね」と言うと思います(笑)。でも、それは《せっせと働く小人達》をどれだけリアルに妄想できるかという問題ではなく、骨盤の動きから出てくる熱エネルギーをどう利用するか、という具体的な身体観を提示してくれた上でのことです。「結局入り口はすべて過酷な肉トレ!」「身体を動かさないヤツは所詮無理!」と今日も言い切ってました。構造の問題を変化させ、機能を高めた時に出てくる、人間の可能性といったところでしょうか。身体の使い方一つとっても、妙に魅力的で怪しげな造語を使う事なく、多少の解剖学の知識が有れば「なっとく、ウンウン」と首を縦に大きく振ってみたくなる説明をするわけです。「丹田の火」に対しても、炉にくべられたものに何が着火剤として必要であるのか、そんでもってドド~ンとパワーみなぎる身体になるには結局鍛練しかないわけです(笑)。妄想ではなくてね。だから本屋さんは寝なくても何故か平気。命門のリアリティとは、着火剤を生み出せることと、個人の持っている炉を大きく育てること同時に、それを抱え込むスペースを骨盤内(丹田)にどうやって増殖させていくかという視点(つまり結局肉トレ)が必要なんだよ、と言った新たな妄想図(笑)を代わりに与えてくれます。仙腸関節をあれだけ稼動させて、仙骨そのものも化骨なんかしていないあの実態を(触らせて)見せられるとやっぱり説得力が違います。〔妄想するな、行動しろ!」いつも本屋さんがいってまぷ。でも「肉トレ」と言う割には上腕二頭筋を緊張させずに前腕を屈曲させて見せたりして、解剖学で習った事を根底から覆すような体の動きをやってくれたりしますから、「肉トレ」というより「骨トレ?」といいますか、結局あらゆるものを含めての「身体作り」ってことなんですね。

 「経絡なんて所詮妄想」と言い切っちゃう本屋さんの妄想図(笑)は、歴史的宗教図をも取り込んで人間の構造と機能を踏まえた上で、出てきたエッセンスなのです。毒舌本屋さんの「経絡妄想説」を鵜呑みにするほど、低レベルな聴講者はいないでしょうが(笑)、その言葉の裏には底知れぬ深さが含まれておりますねぇ。

 ところで、6月は本屋さんの講座はお休みです。その代わりに、と言っては面白すぎますが(笑)、7月28,29日の土日に夏合宿を行いますです。場所はなんと、房中博士のご実家でもある神奈川県秦野市の禅宗のお寺さんです。ここがまたすご~く良い所なので、いつもと違った空気の中、本屋さんのお話もマニアック街道まっしぐらではないか、と思われるぐらい《聞き逃せない》2日間になる事間違い無しです(笑)。

夜はもちろん、ナイトセミナーと称して房中博士(学術的)&本屋さん(きっと知っているに違いない数々の房中秘術;笑)の房中談義をお願いしたいと思っています。

身体作り、○っちゃんによる「なぜ身体作りが臨床にものすご~く生きるのか」といった、身体作りがもたらす手技の上達術といった応用編の講義も含まれます。

お寺だから覚鑁上人のお話とかもいいなぁとか、畳のお部屋なので先月にやってもらったゆらし系手技療法の解説などもいいなぁとか、TY式一発療法お披露目会とか、すぐに臨床に結びつく伝授会といった内容がアレコレ頭には思い浮かびます(リクエストがありましたら前向きに対処させて頂きます)。

ですので、正直内容ははっきりとは決まっていません。打ち合わせ中ですが、充実の2日間ですね。日曜朝は座禅付(ご住職の指導付です…多分)。

食事は仕出しもとろうと思いますが、(土曜夜か日曜昼かなあ?)他は、多分、みんなで作ることになります(ですので、ほんとに合宿です。本屋さんは人間料理くらい出来ないとイカンって考えみたいです。ですので、お口を開けて何かくれるのを待っているようなタイプの方はなるべく参加しないで下さいませ;笑)。

あ、そうそう、お寺ですけど、お酒は(ガンガン)飲めますので飲みたいお酒をお持ち下さい(笑)。

土日両日参加者を優先しますが、どちらか一日だけでも参加可能なスケジュールにしたいとは思っております。

詳細は追ってご連絡しますが、日程は変更無しです。 食事をどうするかを打ち合わせ中ですので合宿代はまだ分かりませんが、参加条件の一つに会場を提供して下さった博士の著書『気の思想から見る道教の房中術』(五曜書房・2500円)を持っている事があげられます。もちろん当日購入もできますので、お持ちでなくても参加費用+本代2000円(うまくすればサイン付?)で受け付けます。

 予約受付は6月下旬に行います。日程を空けてお待ちくださいね!

ちなみに人数限定/和方鍼灸友の会会員様限定でーす。

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2007年6月 2日 (土)

井穴刺絡講座

 4月、5月と井穴刺絡マスターをテーマに講座を本屋さんにをやって頂きました。本屋さんは刺絡学会で認定をする側のお立場でもあられるのですが、その実力を最大限に生かして頂いた内容となり、2回目で皆さんとても上手になられていました。皆さんも相当に努力されたのでしょうが、教える人次第で決まるモンなんだろうなぁ~と一緒に参加させてもらいながら思っておりました。

 と言いますのも、最近、某お寺で檀家さんを集めての治療会をしています。もともと本屋さんが以前、一年くらい(別なお寺ですけど)毎週午前中にボランティア治療をやっていたんだそうです(散鍼もその時練習して使えるレベルにあげたそうな。千人までは数えたとか……)。それを(本屋さん曰く「アナタを鍛えるため」)復活、某お寺さんに打診した所二つ返事で開催が決定しました。もともと「手伝わせてもらう」感覚だったワタシですが甘かった、なんと本屋さんが来てくれるのは月に一回、その他の週はワタシ一人でやってまぷ。午前中だけで12〜18人、「そういう環境の中で見えてくるものがある」と本屋さんはいいますが、その意味がなんとなく分かりつつあります。正直結構大変ですけどね。

 さて、そのお寺の住職の奥様が言うには「どの分野でもそうだけど、どの先生に習うかで決まってしまうから、本当に先生選びは重要」と仰っていたことを思い出しました。「学ぶ」というのは、「真似する」という語源から出てきた言葉だそうで、なるほどぉと思います。大人になってから3年間鍼灸学校へ行って分かったことは、先生のレベルも色々なんだ、こちらで取捨選択していかないとダメなのか、という事でした。特に鍼灸業界のように、先生になるのに実技も学術も認定試験みたいなものも無く、一定のレベルの設定すらできない現状ではこちらが頭を使うしかないのですね。だから、黙ったままじゃダメだし、行動しないといけないのでありましょう。

 さてさて、2回に分けたのには理由がありました。1回目で型を覚えてもらうという本屋さんの作戦です。これは唯掌論をベースにしています。「本当に良く考えられている。この応用の広さといったら」と、本屋さんは絶賛です。ですから、初回は刺絡なのに一滴も血を見ませんでした(笑)。「上手くなる為には、血を絞る前にやるべき事も出来る事も沢山ある」というのが本屋さんのお考えです。工藤流の刺絡がうまい先生方のやり方をつぶさに観察した結果、うまい先生方のやり方には共通点があり、それがこの部分や、こういう指の使い方、などと観察分析の結果を、初心者に分かりやすく身に付くように説明してくれますが、これって結構稀な事です。大抵の勉強会って、先生がやって見せて、じゃあ皆さんでやってみましょうー、そして(刺絡なんて何度も出来ないし…)お互いにやり合って満足して終わり……ていうパターンが多いんじゃないでしょうか?  実際に刺絡学会の初心者講習会でもそうみたいだし。本屋さんのやり方は、「身に付く」と言う意味でははるかに優れていると思うのはワタシだけ???。でも本屋さんはいってまぴた「僕が教えるのは井穴刺絡だけ、その他は是非、刺絡学会の講習会に出て下さい」ですって。そういえば6月の刺絡学会学術大会(高知)ももうじきですね。

 で、血を絞る前にやること=型作りから一ヶ月。2回目はペアを組みながら、三稜鍼を使うも、刃を出さずに練習を始めました。うっかり切れてしまったペアも中にはいらして、「まだ切っちゃダメって言ったでしょ。まだなのっ」と、本屋さんとしては珍しく叱っていました(笑)。この時に様々な注意が出されます。

①早さ。「このペースで切って行って」「今の倍ちかく早く出来るはずです!」と遅い我々にリズムをつけて回ります。とにかく井穴刺絡は早さが大事だと言います。

②しっかり把持固定する圧の確認。「井穴にちゃんと輪の後がムラ無く付いているか確認。刃を出し過ぎないためにも、この圧でしっかり肉が盛り上がるようにしてね」といったアドバイス。(一部のアドバンスな人には井穴の取穴の仕方も細かいアドバイスをされたのを横目で確認、今度こっそり聞いておこうっと)

③次の指を取る際の動きの注文。「いちいち反対の手で持ち替えない。流れが大事。そのために唯掌論のこの動きが生かしてこういうふうに使って!」等々

④「お互い鍼灸師だからやられる方も協力しちゃってるけど、初めて受ける患者さんは次ぎの指を差し出すようなことは普通してくれません。その手をどうやって支えるのかも視野に入れてね。」

⑤「やる指先ばかり見ない!。自分のやりたいことだけに専念しちゃダメ。患者さんがどこを見ているか、不安に思っていないか、そういうことにも気を配って。」

⑥「前回教えた絞り方ね、押し出すんじゃなくて大事なのはグローミューの血流を改善する事、だから絞りはこの感じ、ほらほら、そういう絞り方すると患者さんの指が痛いでしょう……」 ・・・事細かに指示が飛びます。 

 ワタシの場合は、塩野の三稜鍼が自分の手指からすると重くて大きくて、把持と土台作りが上手くいかないとボヤいておりましたが、本屋さんに相談すると「それは指の力の問題ではなく、手首のから肘の位置関係の意識が無いからです。ここをこう意識して使う事で、解消できます。唯掌論を思い出して。このエクササイズね、手のひらは最後にどっちに向いてるの?? そうそう、その時の肘の位置は???」とのご意見。「そうかぁ、本当だ。すごいなぁ唯掌論」とペアの方と興奮してしまいました。全ての参加者を見て回って下さった時間で、皆さんコツを掴んで、結構なレベルアップ。

 これからいよいよ本番です。手袋をはめ、消毒をして臨みます。アチコチから「イテッ」という声が漏れたりもしていましたが、シャドー刺絡のお陰である程度はスムーズに運びました。ただし、5本一気に切ってしまうと、もう血が固まってしまって出てこない現象が残り3本ぐらいから始まったりもします(笑)。絞り方は実際に切ってやってみれば一目瞭然。「指を切っちゃった時って押し上げるようにするでしょ、そのつもりでついつい押し上げちゃいます」と言っていたTさんも、いざ引いてみると「ちゃんと出ますね」と納得されていました。この時点で誰からもガーゼのふき取り方についての質問が挙がらなかったのに業を煮やした本屋さん、「この指に挟んで、こうやってふき取りながらガーゼ面をずらしていきます」と解説が入りました。

 本屋さんの言うように「血を出す前にやることあるでしょ」というのがよく分かりました。絞り方、ふき取り方は血を出してからの問題でしょうが、型を覚えていればスムーズに移行できます。「後は人数をこなしていけばいいんだな」という風に思えるぐらい、疑問の余地はありまへん(笑)。一通りの説明をもうしていただいてますからね。やっていくうちに切皮の仕方の力加減は調整されるはずです。だって、「患者さんの顔を見て」というのを気にしていれば自然に体得できることになるんでしょうしね。

 う~ん、やってもらう前から想像してはいたものの、このシステムはほんとうに素晴らしかった。結局本屋さんは、例えて言えば魚の取り方を教えようというスタンスなんですね。釣竿が無ければ、そこに落ちている釘やヘアピンを使ったり、とにかくなんとかして魚を捕るにはどうするか、それを自分の頭で考えましょう、という……。道具・手段に拘らず、目的=魚を取ることをどうやって達成するかのみを考えるという思考回路ですね。ご本人曰く、「どうやって生き抜くかの理論」だそうで、「多くの学会や研究会は釣った魚を食べさせる事や釣り竿の御丁寧な説明はするけど魚の取り方は教えないし、釣り竿無かったらどうするかは教えない、てゆうかそういう頭がない。それで満足しちゃってるなんて、みんな甘っちょろいんだねぇ」とのことでした。でも、まあ紛争地域に行ってた事のある人にそういう事言われてもねえ……(笑)。

 参加者の皆さんを見回すと、この2回で臨床家の先生方は相当美しい所作を体得されていました。「学生さんとの違いはやっぱりあるんだなぁ~」と、経験の技量を感じたわけでございます。「お、慣れてるなこの先生」といった感じですね。患者さんも安心されることでしょう。

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