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2007年10月

2007年10月31日 (水)

六然直伝講習会 第五弾

 11月の第四弾に引き続き・・・・、第五弾のお知らせです! 日程は12月9日(日)。前にもチラッと日程のみの告知をさせていただいたかと思います。先日発売になりました、『杉山真伝流臨床指南』の著者、大浦慈観先生をお呼びしての講座です。記憶力の良い方&意欲の高い方は既にこの日を空けてくださっていることと存じます。今を遡る事2年以上前(ワタシが鍼灸学生の頃)本屋さんを呼んで仲間の前で話してもらった時にも確か「杉山流と杉山真伝流は違うんだ」と力説していまぴたが、「杉山真伝流」(表の巻以外の秘伝部分)が初めて本として形になったわけですね。確かに「杉山流と杉山真伝流の違い」とか「杉山流三部書」には「鍼管の記述がない」なんてこと、教えてくれる教員の先生なんて一人もいませんでしたから。

 余談ですが、この『杉山真伝流臨床指南』、お陰様でよく売れているらしく、小売書店で品切れなのと、取り寄せだと時間が掛かるからとの理由で、こちら六然社にも直接ご注文を頂くケースが多いです。出版社から手配すれば手っ取り早いですからね。12月9日会場では特価販売を致しますので、まだお持ちでない方はこの機会にお買い求め下さい。講演の前に先に読んでおきたい、という方へはお送りすることも可能です。当日はテキストとして使用しますので、既にお持ちの方はご持参下さい。

 講座の内容は、もちろん『杉山真伝流』にまつわるモロモロ。なんと、本屋さんも前座でお話しするそうです。大浦先生には、特殊な手技も含めての実技公開もお願いしてみるつもりです。詳細は追ってアップしますが、とりあえず日程等のお知らせです。これに伴い受付も開始致しますので、ご希望の方はお申し込み下さいです。あと一月位ですが、もう既にある程度の参加申し込みが水面下で始まっております現状です。歴史上埋もれてしまったかに見えた、杉山真伝流を蘇らせた大浦先生の情熱に触れてみたい方は即お申し込み下さい。歴史的意義ともに、とても臨床的です。ちなみに最近本屋さんは杉山真伝流に凝っているみたいで、以前よりも鍼管手技を使う事が多くなっています。いろいろ自分なりに追試しているらしく「効くなぁ~、真伝流」と呟きながら(笑)。「打鍼が分かんないと真伝流は分かんないってこういうことなのかあ~」とも言ってまぴた。ワタシには「どういう事なのか」よく分かりませんでしたが……。ついでに、これって唯掌論やってないと(柔軟性と協調性が手にないと)出来ないんじゃないかなあ、と思わせるものも少なくありません。

 さて、この日はこれだけじゃないんですよねぇ。実は。当初は午後からの大浦慈観先生による講義のみを予定しておりましたが、午前中もやっちゃうのであります。で、今回は東京で初上演(和方関係では)となる、ばーば佐智子先生のマシンガン漫談です。こちらは、某出版社から本になるかも知れない企画の一部として実現したものです。

 多賀フォー、仁和寺、実践塾の前の運命学講座といったあらゆる機会を逃している皆さん、朗報です。いつも関西ですからね、東京にいて聞ける機会なんて滅多にないんです。しかも・・・・、「今年も有難うございました・感謝祭in東京」というタイトルが示すように、ばーば佐智子先生からのプレゼント企画なので、なんとっ、全員無料ご招待です。ね、すごいでしょ。こんな機会ないっす。定員オーバーしたら立ち見も可だそうです。熱気に倒れるか弱き女性がいたら(男性かも知れませんが;笑)、突如ゴルゴ36先生の速攻治療が見れるという特典付。誰か倒れて~(笑)。こちらは、鍼灸師以外の一般参加も可能ですが、会場の広さの関係でこちらも一応予約制とさせて頂きますので、お申し込みをお願いします。

六然直伝講習会 第五弾

「貴方は杉山流と杉山真伝流の違いを知っているか」

《講義》

●日程: 平成19年12月9日(日)  

①午前 10:00~12:00  ばーば佐智子先生

「今年も有難うございました・感謝際in東京 ~僭越ながら多賀フォー前座漫談を再演~ 《絵で見る病気治し入門》、《虹彩と歯形の共通点》」

②午後 13:30~14:15 寄金丈嗣 (六然社 代表取乱役) 『昭和鍼灸周辺事情』

     14:30~16:00  大浦慈観先生  『杉山真伝流臨床指南』

●場所: フォーラムミカサ 8階

     〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町3-1三笠ビル 03-3291-1395
     http://www.fm-tohnet.com/map.html

●定員: 70名

●参加費: ①無料 、 ②6000円  (和方鍼灸友の会会員でない方は7000円)

《お申し込み方法》

こちら  までメールにてお申し込み下さい。お名前、ご住所、電話番号、学校名と学年(学生の場合)を明記願います。予約完了の返信をこちらからさせて頂きます。

② 電話(03-6279-5101)、FAX(03-6279-5102)でもお受けしております。ファックスの場合は返信先の電話番号を明記願います。六然社・担当山本まで。

③ お申し込み完了後、入金締め切り期限:12 月4日(火)までに下記の口座へお振込み願います。

 郵便振替 :口座番号  
 有限会社 六然社  00150-4-44092

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祝賀会&長野仁先生独演会in大阪

  ばーば佐智子先生からお知らせが先日参りました。その数日前に「やろうと思います」だったはずなのに、あっという間に段取りが組まれていた!! 恐るべし実行力。尊敬いたします。和方で流行の「直前力」に頼らないのがゴルゴご夫妻。いつも講演の随分前に資料が出来ていると伺っています。4月までには期間があることですし、錬りに錬った企画になる事間違いなし。一つ言えるのは、絶対に堅苦しい会にはならないでしょうね(笑)。どんな秘策が出るのか期待が高まります。

 そうそう、この内容は他のブログでももうアップされています。メンテナンスだそうで、昨日アップできませんでした。なので、これを見てお申し込みされる方々はもうすでに出遅れています(笑)。心のオモシロ琴線に触れた方は、速攻、お申し込みされることをお勧めいたします。120名というと、多賀フォーの宴会場を思い出すと良いかも知れません。今回は立席ですから、もっと熱気溢れる場になるでしょう。

【祝賀会&長野仁先生独演会in大阪のご案内】

各位

長野仁先生の「腹の虫シリーズ」出版と京都大学・人文科学研究賞・受賞を祝して立食パーティ形式で「祝賀会&長野仁先生独演会in大阪」を開催させて頂きます。

来年は「針聞書」(九州国立博物館所蔵)が生まれて440年目の年。そして440年を経た今「針聞書」が完全復刻版として蘇ります。祝賀会では「針聞書」を現代に蘇らせた長野仁先生にマイクをお預けします。440年前にタイムスリップし 「腹の虫」と「針治療」と「病気(虫)退治」にまつわるエピーソードなど2時間たっぷりお喋りしていただきます。

当日は長野仁先生秘蔵の書籍オークションやサプライズゲストも・・・。どうぞお楽しみに。参加資格は問いませんので一般の皆様も遠慮なくお申し込み下さいませ。

大変申し訳ございませんが立食パーティですので当日に人数を増やすことは不可能です。食事無しでの入場もお断り致します。予めご了承のほどお願い申しげます。

お申込みは、先着順で受付けさせて頂きます。立食パーティの定員は120名様です。 当日受付は致しません。参加御希望の皆様はお早い目にお申し込みをお願い申し上げます。

記念撮影は結構ですが、長野仁先生独演会の録音・ビデオ撮影等は一切お断り致します。

【日 程】平成20年4月27日(日)

【会 場】ホテルクライトン新大阪 http://www.claiton.co.jp/shin-osaka/

大阪市淀川区西中島2-13-32 電話06-6885-1211

【定 員】120名(お申込みは、先着順で受付けさせて頂きます)

【時 間】夕方4時00分開演(立食パーティは約2時間を予定)

【参加費】八千円(税込) 本日10月30日より受付を開始させていただきます。ご参加ご希望の方は、下記のメール・FAX・電話番号へお申し込み下さい。尚、お申し込みの際は、お名前・お電話番号・ご住所をお知らせ願います。

【お申し込み先 】メール・kouenkai アットマーク barba-sachiko.info(講演会@ばーばさちこ.インフォ)

FAX・06-6302-0991

電話番号・06-6390-4722

新城針灸治療院

大阪市淀川区西中島4-8-5 

祝賀会参加費の郵便振替口座

平成20年3月31月までにお振り込みをお願い申し上げます。

【口座番号】00940-5-183572

【加入者名】ばーば佐智子

お申し込み確認後、参加費の振込口座をお知らせさせて頂きます。祝賀会のため領収書は発行致しません。何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。

和方鍼灸友の会☆後方広告部隊(笑)

ばーば佐智子

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2007年10月23日 (火)

横山瑞生先生を訪ねるの巻

 今度の11月11日(日)に行われる、六然直伝講習会第四弾でお招きする講師、横山瑞生先生を本屋さんが訪ねるのに、先日同行させてもらったぴょん。

 場所は四谷の治療院。最後の患者さんが終わる時間帯にお邪魔しました。先生はお酒がお好きとのことで、手土産はもちろんお酒を用意していた本屋さん。日本各地のお酒を飲んでいらっしゃる横山先生でも「初めて」と言わせるお酒を持って行く辺りがさすがだなぁと思いました。

 最後の患者さんが終わると、お茶を出してくださいました。次にビールがすぐに(笑)。そして、持参したお酒を飲んでみようとすぐにこれまた栓が飛びました(笑)。「アンジェラさん、お見受けするところ低血圧ですね。結構呑めますね、大丈夫」と、注ぎ足し、注ぎ足し、コップが全く空かない数時間でした(笑)。

 今回伺ったのは、もちろん11月11日の講演会の打ち合わせです。本屋さんはこの度発売になった六然社の『杉山真伝流臨床指南』をプレゼントされながら、「日本に伝統鍼灸なんてないんだって所から出発すべき。この本は失伝した杉山真伝流を再構築しようとした、大浦慈観氏の試みです」と説明され、それには横山先生も大きくうなずいていました。

 横山先生の青年期、鍼灸を始めてすぐのころのお話はとっても貴重です。とにかく勉強が大好きで、今も暇があったら勉強しているとのことでした。今では直接知る人がいなくなってきた2世代前の錚々たるご高名な先生方の素顔の生態・・・。うっ、これ以上は書けない・・・。皆さんごめんなさいっ。『昭和鍼灸の歳月』(積文堂)に書かれていることは「主に関東の極々一部の鍼灸の歳月にすぎない」、と本屋さんはよくおっしゃっていましたが、その裏付けにもなる、生で見てきた人の衝撃的なお話ばかりでした。聴講者がワタシ一人でいいものか、勿体無い、このテーマでも是非講演を・・・、と依頼したくなる内容でした。

 話は一向に尽きませんでした。だって、お二人とも世代は違えど同じようなことをされてきたわけです。「先生、うちで出した『新日本楽会草紙』はご存知ですか? コレコレこういう経緯がありまして・・・、出版しちゃったんです。その結果、複数の学会で販売禁止になった書物です」と言う本屋さんに、「それは誉れですよ」と絶賛する横山先生。何度も会話の中で「それって誉れですよ」というフレーズが出てきました(笑)。横山先生自身も「I道の日本」を批判して、ブラックリスト扱いなんだそうです。四谷の学校で25年間教壇に立っていられた横山先生ですが、とにかく学校の教育内容を良くする為に孤軍奮闘されたそう。ですから、相当煙たがられていたとも。で、学校がダメなら学生達の横のつながりで学ぶ場をつくろうよ、と立ち上げられたのが、現在○っちゃんが引き継いでいる「学生交流会」なのだ。というわけで、同じ匂いのする人間同士が世代を超えて出会っちゃった瞬間の盛り上がり。学校教育の現場で、横山先生同様、正論しか言わない鴻仁先生(某鍼灸専門学校校長先生曰く「まあ、長野さんのいうのは、正論やからなあ(苦笑)」がこの場にいたらもっと面白かったなぁと思ったわけです。

でもニコイチと同じようなことをずっとされてきたんですねっ。

横山先生は、耳針を日本で広めた人としても記憶されなければなりません。昭和46年あたりの新聞の切抜きにはよく登場されていますが、痩身針などで使われる耳鍼も横山先生が紹介したものだとのことでした。そして、先生おっしゃってました。「多くの人の役に立って欲しいから、使うのはかまわないけど、あこぎな金儲けには走らないで欲しい」また、昔先生が紹介して、現在一般的に行われているダイエット針よりも、実はもっと効果のあるやり方が今はあるんだそうです。それも話してくださいました。ね、一人で聞くのは勿体無いでしょう?

さて、あと若干名になりましたが、お席は僅かにございます。ご希望の方は急いでお申し込みくださいませ。

《講義》

●日程: 平成19年11月11日(日)  午後 13:00~16:30

●場所: フォーラムミカサ

     〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町3-1三笠ビル 03-3291-1395
     http://www.fm-tohnet.com/map.html

●定員: 75名

●参加費: 7000円

(※希望の方には、たにぐち書店『タオの流れにのって』 ¥3465の書籍代を3000円でお分けできます。お申し込みとご一緒にご注文ください。)

《お申し込み方法》

こちら  までメールにてお申し込み下さい。予約完了の返信をこちらからさせて頂きます。

② ※FAXでもお受けしております。返信先の電話番号を明記願います。03-6279-5102 六然社・担当山本

③ お申し込み完了後、入金締め切り期限:11月2日(金)までに下記の口座へお振込み願います。

 郵便振替 :口座番号  
 有限会社 六然社  00150-4-44092

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2007年10月15日 (月)

使える火鍼を学ぶセミナー 開催

 11月11日(日)に開催されます六然直伝講習会 第四弾の前、午前中に追加講演が決まりました!! せっかく、全国各地から参加者の皆さんにお越しいただくわけですから、本屋さんの縁を活かして更に濃厚な一日にして頂くべく企画いたしました。

 「その日の午前中ってさ、その部屋空いてるかな?」と聞く本屋さんの意図をすかさず察知し、速攻問い合わせました結果、空いていました。「何をやる気だ、本屋さん・・・」と思っていたのですが、今回はなんと火鍼!

 実は、前々から「火鍼セミナー」はやりたいと思っていた本屋さん。中国へ留学されていた先生に、数年前火鍼を大量に買ってもらって以来、ずっと温めていた企画です。ところでワタシは、中国で売っている火鍼の値段を聞いたときは目が飛び出そうでした。あ、引っ込みそうでした(笑)。日本で買った値段と比べて、あまりにも衝撃的に安くて。なので、今回は一般的に使うであろうサイズの火鍼付です。そうそう。オーソドックスなタイプ以外に、火鍉鍼なども当日販売してくださる模様。これも楽しみです。

 火鍼をやるに当たっては、「講師はこの人」と本屋さんはずっと決めていました。奈良の井手紀公生先生です。ちょうど午後の直伝講習会に参加くださるとのことでしたので、「奈良から東京に出てきてくださる機会は早々ないので(といっても円○寺合宿にも参加されていたっけ;笑)、この辺りで火鍼セミナーを実現できないかなぁ」と打診された結果、見事了解を得る事ができたのであります。

 《火鍼の井手》と本屋さんが呼ぶ井手先生は、今年の多賀大社フォーラムの「名人を語る」をテーマにしたプログラムの演者だったと言えば思い出す方も多いはず。中国への留学中に李世珍先生と賀普仁先生に習う機会を得た井手先生のお話は大変貴重なものでしたね。だいぶ前ですが、伝統鍼灸学会で火針に関する発表をしていたこともありました。東洋学術出版社の『中医臨床』臨時増刊号、『李世珍の針』にも井手先生が登場しています。「李世珍先生の針灸をどのように活用するのか」というテーマです(P140)。実際の臨床でも火鍼を多用する井出先生から習える機会。ワクワクしますね。

 ワタシは学生時代に、課外授業の時間にお願いして火鍼を習いましたので、やり方は一通り知っております。が、その後ブラッシュアップせずに今日まで日が流れ、正直臨床で使った経験は一度もありません。当時、練習はジャガイモでやりましたです。ジャガイモに点を定めて、「エイッ、エイッ」と熱した火鍼を打っていきました。香ばしく食欲をそそるジャガイモの焦げるニオイ・・・(笑)。この話を本屋さんにしたところ、「それに一工夫しなきゃ。○○にしてやんなきゃ緊張感がでないでしょ。今回の練習はそうやるよ」との事。言われて納得。そりゃそうだ。実際に練習のクライマックスとしてクラスメイトの足に刺させてもらいましたが、ジャガイモで鍛えた腕はどこへやら・・・。火罐片手に燃え盛るアルコール綿花の炎で火鍼を焼きながら、平常心なんてすっ飛んでいきました。この緊張感がまず超えなければいけないハードルです。また、刺針時の持ち方の工夫についても本屋さんから助言を頂きました。こういう細かい話は井手先生からもあふれ出ると思われますよ。

 さて、臨床では一度も使っていない、と威張ってみましたが(笑)、「これは火鍼じゃないとね」と本屋さんが言った臨床現場には遭遇しています。若い頃から大きな冷蔵庫の中で仕事をされてきた男性の半端じゃない頑固な冷えから来る全身症状。パンパンに腫れているように見える、固い皮膚の陽経に火鍼をすると、それまで全然弛まなかった皮膚がスッと弛みました。もちろん、その下の筋肉なども追って弛んでいきました。その威力たるやすごいものでした。これはチマチマお灸をしてても埒が明かないな~という感じでしたよ。西洋医学的には打つ手無しの状態でしたので、この結果に患者さんはとても喜んでいらっしゃいました。希望が見えたわけですね。「やっぱり引き出しは多くないと・・・」と改めて思った一件でした。

 

《講義》

●日程: 平成19年11月11日(日)  午前 9:30~12:00

●場所: フォーラムミカサ7階

     〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町3-1三笠ビル 03-3291-1395
     http://www.fm-tohnet.com/map.html

●定員: 30名

●参加費: 6500円 ※火鍼付。既にお持ちで必要のない方はお申し出下さい。値引きします。

《お申し込み方法》

こちら  までメールにてお申し込み下さい。予約完了の返信をこちらからさせて頂きます。

② ※FAXでもお受けしております。返信先の電話番号を明記願います。03-6279-5102 六然社・担当山本

③ お申し込み完了後、入金締め切り期限:11月2日(金)までに下記の口座へお振込み願います。※既に午後開催分をお振込みの方は当日受付にてお納めいただいても構いません。

郵便振替 :口座番号  
 有限会社 六然社  00150-4-44092

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2007年10月 9日 (火)

美容鍼灸とは・・・?

 11月11日に行われる六然直伝講習会・第四弾の講師のお一人である、前田久仁子先生について触れておかねばなるまい・・・(笑)。実は、夏前のブログにも登場しているんですねぇ。お気付きの方も多いとは思いますが。すっかり遠ざかったはずのアロマ業界の大御所と、鍼灸をやっていたことでお近づきになれたというのは、よくよく考えてみると不思議だなぁと思います。このご縁には間に何人も入っているわけですが、こういう現象を《人脈》って言うんでしょうね。

 ご本人にお会いしてですね、とても心地よい雰囲気を出される方だなぁと感じましたです。子供時代から7年間イランで暮らされて、その後日本、現在南仏と色んな価値観の中で生活されてきた先生から出てくる雰囲気はなんとも素敵なんですねぇ。すっと馴染める感じを誰にでも提供しているというか、これぞ治療家、相手の心にズームインというか(なんだそりゃ)、垣根がない感じなんですね。きっと患者さんもすぐに核心を白状しちゃうんだろうと思います。「通いたくなっちゃうだろうなぁ」という先生であります。

 前田先生を直接ご紹介いただいたのは仁和寺でお話をされたカメリア先生。その昔、前田先生が日本で治療を行っていた頃に学生だったカメリア先生が(2年から3年への春休み)に治療を受けに上京されたことがきっかけで現在の友人関係へと発展されたそうです。今でもフットワークが軽いと尊敬しておりますが(だって、予約台帳は患者さんで一杯なのにどうにか都合を付けて参加されている;笑)、以前からそうだったんですね。そうそう、カメリア先生は色んな療法をご存知なんです。本屋さんと○っちゃんの手技系マニアック話も普通に交じって頷きあっているし、ご自身でも技術披露をサラっとされています。「あ、女性でも出来るんだ」と羨望の眼差しを向けることが少なくありません。周りでそれらの技をこなしているのは男性陣ばかりなもんで、ついつい男性でないと出来ない風に思って現実逃避をしてしまうワタシ(笑)。

 さて、前田先生の翻訳の本は簡単に手にすることができますが、先生ご自身の言葉が綴られたものでよい雑誌があるよと薦められたのが、雑誌『FiLi [フィリ]』。で、探してみると現在休刊中・・・。「う~ん、困ったなぁ。どんなんだろう見たいなぁ」と思っていた数日後、六然社にどさっとバックナンバーが置いてあるじゃありませんか? さすが本屋さん。自宅の何処かに隠し持ってたみたい。「ほんとはかなり揃ってたんだけど、引っ越しの時に処分しちゃったみたい」との事で、全部はありませんでしたが……。

 中を覗いてみると、あった、あった。「アロマテラピー&マッサージ講座」という連載を執筆されていました。ご自身のとても広い視野を通してアロマを見ているので、ただ単に使い方を示したそんじょそこらのアロマ本とは違います。生活習慣の見直し、大気汚染、水質汚染といった環境との関わりの部分や、宗教儀式に用いられていた香りの歴史、夢見を良くする香りで自分にとって大切なビジョンを受け取ろうという話も出ています。それから、我々鍼灸師に馴染みの深い五行色体表に基づき、アロマというより植物そのものを説明されていたり、オイルマッサージでは古代ギリシャでの使われ方や、アユールベーダを紹介しつつ、実際には経絡やツボを使ってのセルフマッサージのやり方を紹介されていました。

 因みにこの雑誌は、スピリチュアル系(ワタシが勝手に区分けをしている;笑)に際立った、かなりマニアックに、かつ洗練された内容です。発行が1990年という時代ですから、《癒し》がヒタヒタと世に出てくる背後があるわけですね。単語名だけはよく耳にしていて、それって何?というような事ばかりがテーマで、不勉強なワタシには面白い記事が多かったです。こういうの、《ニューエイジ》っていうんですね。母校のI先生はこの世界に立脚していたのか、と今更ながら納得しました。

 前田先生が取り組んでいらっしゃることは、全人的な治療の結果の美容です。ホリスティックと言うと分かりやすいかな? 最近流行の《美容鍼灸》とは違って地に足が着いていると、本屋さんは思っているそうです。「顔に鍼を刺すのが美容鍼灸ではないんだ」と常々おっしゃっています。だから、皆さんにも前田先生のお話を聞いてもらいたいんですね。そういえば、最近も「顔に鍼」で内出血させちゃった鍼灸師が槍玉に挙がっていましたね。

 以前、鴻仁先生が顔の側面を念入りに、丁寧に散鍼している治療を見たことがあります。「うわぁ、あれくらい手が動けば気持ちいいだろうなぁ」とうっとり見てしまいました。(相手は本屋さんだから;笑)小顔目的ではもちろんなく、胆経にアプローチしていたんでしょうが、結果としてスッキリしますわね。

 それから、顔のニキビがかなり酷いのを気にして外に出られなくなってしまった女性に、顔じゃない所一穴だけでテキメンに効果が出た話も鴻仁先生から聞きました(ワタシも早速患者さんにやってみました→ほんとにすんごい効果でビックリ!今日もやっちゃった;笑)。その会話の中で先生は「元々キレイな人をキレイにするんじゃなくてさ、本当に困っている人をキレイにするのを《美容鍼灸》だと推し進めて欲しいもんだよ」とおっしゃるのを聞いて、胸を打たれましたです。そうですよ、そうですよ。アトピーもそうですが、思春期の女の子はそれで引きこもりになりますからね。実際にそういう方が居ましたもん。その当時は見守るしかなかったんですが、そういった事にも鍼灸で対応できたのかぁと、ワタシ的にはある意味衝撃だったのです。しかも、簡単に治った話だったので余計。そういえば本屋さんも◎◎穴へのお灸でニキビを治す話を随分前にされていたっけ……。

 鍼灸師大量輩出時代だからこそ、新たなターゲットを開拓しようと、昨今では《美容鍼灸》が大いに取りざたされていますなり。『I道の日本』の今月の特集も「大量輩出時代」でしたっけ。「治療」が出来ない新卒には、「慰安」系の中でも金払いの良い顧客層をゲットできそうな美容にスポットライトを当てているんでしょうが…。確かに女性が顔のことを気にするパワーは並大抵じゃない方も多いです。だから、お金も掛けて、せっせと通うでしょうよ。が、そういう方々は飽くなき探求をされているタイプなわけで、ってことはすぐに目新しいものへ移って行ってしまう層ですもんね。ある程度の結果で判断して、流行のものへ移動。じゃ、移動させないために努力すればよいと思われるでしょうが、そこには鍼灸技術でないものが多分に関わってきます。接客経験があったとしても、そういう層のお客様を扱いなれている接客はまた別物ですし、とてもスキルを必要とされますね。

 というわけで、短絡的な美容鍼灸ではない世界観を提供できればと今回の企画が生まれたわけです。まだお席は空いていますよ~ん。

《講義》

●日程: 平成19年11月11日(日)  午後 13:00~16:30

●場所: フォーラムミカサ

     〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町3-1三笠ビル 03-3291-1395
     http://www.fm-tohnet.com/map.html

●定員: 75名

●参加費: 7000円

(※希望の方には、たにぐち書店『タオの流れにのって』 ¥3465の書籍代を3000円でお分けできます。お申し込みとご一緒にご注文ください。)

《お申し込み方法》

こちら  までメールにてお申し込み下さい。予約完了の返信をこちらからさせて頂きます。

② ※FAXでもお受けしております。返信先の電話番号を明記願います。03-6279-5102 六然社・担当山本

③ お申し込み完了後、入金締め切り期限:11月2日(金)までに下記の口座へお振込み願います。

 郵便振替 :口座番号  
 有限会社 六然社  00150-4-44092

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2007年10月 3日 (水)

本屋の憤り

  ふと気がつけば、こんなワタシも、六然社にいてもう一年以上経っている。 
 その間、本屋さんの治療に同席し、五十肩とか、ぎっくり腰とか、一回で治るのを何度も診てるから、なにやら当然のようにワタシも出来るものだと錯覚してしまったりする。

 先日、「今日ぎっくり腰になっちゃってこれから行っていいですか?」という患者さんと遭遇(場所は六然社ではありません)。うんうん、ワタシに任せなさい、と勢い込んで治療してみまぴた。本屋さんのやってる事を思い出しつつ、一通り施術を終え、「さあどうですか?」って患者さんにいってみた。ここで本屋さんの場合、患者さんは「あれ?、痛くない。あれれ?」と患者さん自身が驚いて、痛みを探すような動作をしたりする事が多い。

 ところが、ワタシの場合、患者さんは壁に伝わって歩いて来たのが、自分の足だけで歩けるようになったものの、治療が終わったのにまだ痛そうだった。本屋さんのようには行かなかったのだ(涙)。本屋さんは、「その日なったぎっくり腰はその日に治るはず」という(一週間経って来た人とか、一回治りかけたのにぶり返してまた痛くなって来た人とかは難しいのだと言っている)。

 「五十肩の人は上手くやれば一回、まあ大抵は3回以内」と言う。事実、ワタシの知る限り大抵、一度の(それも数分の治療で)肩より上がらない人が頭の方まだ上がるようになるのを何度も見ている。先日の身体作りの時には、その技の一部(というか本屋さんは「あれで分る人には全部分るはずだから全部見せた」っていってまぷ)を披露していたが、ワタシが同じようにやっても同じような結果が得られない。

 そういえば、先日の身体作りで、本屋さんに五十肩の一発治療法の実技を受けた人が、「あの教わったやり方やってみたら、五十肩の人すぐよくなりました」って報告してくれました。本屋さんは「ね、使えるでしょ、これで一生五十肩には困らないでしょ」ってニッコリ。引き続き、その人は「○○でやるのがポイントですよね」っていってました。「そうそう、だからそうやってやったじゃん」と本屋さん。分る人がやれば分るんだ。再現性があるって事ね。そういえば、この人は、本屋さんがやってみせた、骨盤の細分化、正座の姿勢から膝をつけたまま足を前に持ってくる技をただ一人一応出来た人でした。やっぱり身体が出来ていると出来る事が違うんだろうなぁ。

 ただ、今回の「ぎっくり腰」については、なんで上手く出来なかったのかについて、本屋さんと○っちゃんとが会話しているのを聞いて納得、というより新たな視点に気づけた。やらなくていい事をしてしまうと却ってダメなんだ!  「だから僕は○○○やってないじゃん」と本屋さん。となりで大きく頷く○っちゃん。言われてみば、確かにそうでした。「やらなくていいことをやりすぎる」。これが失敗の王道ですね(笑)。っていうか、こんなヒントを簡単に手に入れられる環境って素晴らしいぃ~。頼りになる諸先輩方との会話からこそ生きた本当の勉強が出来るのであります。どういう環境に身を置くかで人は変わるといいますが、本当にその通りだと思いますです。

 本屋さんはいつも言います。「みんなお金を儲ける為にワザと治していないんだよ。余裕だよな、っていうかそれはそれでスゴい技のような気がする」って。イヤミではなく、ホントにそう思っている節があります。自分が出来る事は他人も出来るって思われている模様。基準が高すぎると思うのですが・・・。

 先日も、鍼灸学校の学生さんでちょっとシビアな状態を抱える人がいらっしゃいました。色んな後遺症で腕を動かすと痛みが出てしまう方でした。ご本人からのメールを引用。此処にも書いてあります。
「半年、色々な鍼灸の治療を受けていたのに、 なんだったんだろうな・・・と、思ってしまうのは 私だけではないですよね。」って。

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腕は、見違えるほどよくなりました。
元の生活に戻ってみると、今までできなかった動作が 日常の中で楽になっている発見がたくさんあります。
実はブラジャーのホックをかける動作ができなくて(左腕)、 被りの下着をずっと着ているのですが、 それも両腕が痛くて上体を起こしたままでは 脱げなかったんです。
頭を膝まで倒して、下着を丸め込むようにくるくると・・・・ とても見せられない体勢で(って、見せませんが(笑))脱いで いました。
だけど半年振りに下着もTシャツも普通の体勢で脱ぐことが できます\(^o^)/左腕がまだ痛いですが・・・・ 。
半年、色々な鍼灸の治療を受けていたのに、 なんだったんだろうな・・・と、思ってしまうのは 私だけではないですよね。
本屋さんがお忙しいと分かってはいても、我がままを言って治療してもらって本当に良かったと思っています。 体のあちらこちらが楽になったこともそうですが、治療を体験することができたことが、本当に勉強になりました。
これを今後どう自分に生かしていくかですよね・・・・ 。ふぅ・・・・(なんて、ため息ついちゃったりして・・(^_^;)) 。改めて、本屋さんにお礼を伝えてください。
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