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2007年10月15日 (月)

使える火鍼を学ぶセミナー 開催

 11月11日(日)に開催されます六然直伝講習会 第四弾の前、午前中に追加講演が決まりました!! せっかく、全国各地から参加者の皆さんにお越しいただくわけですから、本屋さんの縁を活かして更に濃厚な一日にして頂くべく企画いたしました。

 「その日の午前中ってさ、その部屋空いてるかな?」と聞く本屋さんの意図をすかさず察知し、速攻問い合わせました結果、空いていました。「何をやる気だ、本屋さん・・・」と思っていたのですが、今回はなんと火鍼!

 実は、前々から「火鍼セミナー」はやりたいと思っていた本屋さん。中国へ留学されていた先生に、数年前火鍼を大量に買ってもらって以来、ずっと温めていた企画です。ところでワタシは、中国で売っている火鍼の値段を聞いたときは目が飛び出そうでした。あ、引っ込みそうでした(笑)。日本で買った値段と比べて、あまりにも衝撃的に安くて。なので、今回は一般的に使うであろうサイズの火鍼付です。そうそう。オーソドックスなタイプ以外に、火鍉鍼なども当日販売してくださる模様。これも楽しみです。

 火鍼をやるに当たっては、「講師はこの人」と本屋さんはずっと決めていました。奈良の井手紀公生先生です。ちょうど午後の直伝講習会に参加くださるとのことでしたので、「奈良から東京に出てきてくださる機会は早々ないので(といっても円○寺合宿にも参加されていたっけ;笑)、この辺りで火鍼セミナーを実現できないかなぁ」と打診された結果、見事了解を得る事ができたのであります。

 《火鍼の井手》と本屋さんが呼ぶ井手先生は、今年の多賀大社フォーラムの「名人を語る」をテーマにしたプログラムの演者だったと言えば思い出す方も多いはず。中国への留学中に李世珍先生と賀普仁先生に習う機会を得た井手先生のお話は大変貴重なものでしたね。だいぶ前ですが、伝統鍼灸学会で火針に関する発表をしていたこともありました。東洋学術出版社の『中医臨床』臨時増刊号、『李世珍の針』にも井手先生が登場しています。「李世珍先生の針灸をどのように活用するのか」というテーマです(P140)。実際の臨床でも火鍼を多用する井出先生から習える機会。ワクワクしますね。

 ワタシは学生時代に、課外授業の時間にお願いして火鍼を習いましたので、やり方は一通り知っております。が、その後ブラッシュアップせずに今日まで日が流れ、正直臨床で使った経験は一度もありません。当時、練習はジャガイモでやりましたです。ジャガイモに点を定めて、「エイッ、エイッ」と熱した火鍼を打っていきました。香ばしく食欲をそそるジャガイモの焦げるニオイ・・・(笑)。この話を本屋さんにしたところ、「それに一工夫しなきゃ。○○にしてやんなきゃ緊張感がでないでしょ。今回の練習はそうやるよ」との事。言われて納得。そりゃそうだ。実際に練習のクライマックスとしてクラスメイトの足に刺させてもらいましたが、ジャガイモで鍛えた腕はどこへやら・・・。火罐片手に燃え盛るアルコール綿花の炎で火鍼を焼きながら、平常心なんてすっ飛んでいきました。この緊張感がまず超えなければいけないハードルです。また、刺針時の持ち方の工夫についても本屋さんから助言を頂きました。こういう細かい話は井手先生からもあふれ出ると思われますよ。

 さて、臨床では一度も使っていない、と威張ってみましたが(笑)、「これは火鍼じゃないとね」と本屋さんが言った臨床現場には遭遇しています。若い頃から大きな冷蔵庫の中で仕事をされてきた男性の半端じゃない頑固な冷えから来る全身症状。パンパンに腫れているように見える、固い皮膚の陽経に火鍼をすると、それまで全然弛まなかった皮膚がスッと弛みました。もちろん、その下の筋肉なども追って弛んでいきました。その威力たるやすごいものでした。これはチマチマお灸をしてても埒が明かないな~という感じでしたよ。西洋医学的には打つ手無しの状態でしたので、この結果に患者さんはとても喜んでいらっしゃいました。希望が見えたわけですね。「やっぱり引き出しは多くないと・・・」と改めて思った一件でした。

 

《講義》

●日程: 平成19年11月11日(日)  午前 9:30~12:00

●場所: フォーラムミカサ7階

     〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町3-1三笠ビル 03-3291-1395
     http://www.fm-tohnet.com/map.html

●定員: 30名

●参加費: 6500円 ※火鍼付。既にお持ちで必要のない方はお申し出下さい。値引きします。

《お申し込み方法》

こちら  までメールにてお申し込み下さい。予約完了の返信をこちらからさせて頂きます。

② ※FAXでもお受けしております。返信先の電話番号を明記願います。03-6279-5102 六然社・担当山本

③ お申し込み完了後、入金締め切り期限:11月2日(金)までに下記の口座へお振込み願います。※既に午後開催分をお振込みの方は当日受付にてお納めいただいても構いません。

郵便振替 :口座番号  
 有限会社 六然社  00150-4-44092

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