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2007年11月18日 (日)

六然直伝講習会 第四弾 感想③

 これで最後(笑)。いよいよ、大御所、横山瑞生先生の登場です!

 ソフトな語り口調ではありますが、よくよく聞いていると、おっしゃっている事がどこかで聞いた事のある馴染みの発言ばかり・・・。そう、本屋さんと本当に同じ事を仰るんです。例えば、「儲かるという字は信者と書くんですね」。これが出たときは会場の面々からニヤニヤ笑いが。本屋さんは「信者と書いて、儲かると読む」と言いますが、内容は同じ(笑)。

 それから、鍼灸雑誌で一番ポピュラーなI社から仕事の依頼が来なくなったのは、本当の事を言ってしまったからだったとか、先生が若かりし頃、熱海で行われていた夏合宿でO先生が「脈診はね、パフォーマンスだよ」という意味を言い放った出来事以来、その会を辞めたとか。はたまた、当時脈診で名を馳せていた先生方を集めて、個々の脈診が同じになるかどうかを実験して全員一致にはならなかった結果が出た時に、新宿に治療院があった有名な先生の息子さん(二世鍼灸師)が「多数決にしましょう」と言ったのを聞いて「そんなものなのか、脈診は」と落胆された事件など、「もう時効ですから・・・」と出るわ出るわの歴史的価値のあるお話の数々。

 こういうことを聞けた総勢60名はなんとラッキーなんでしょう。普通出てきません(笑)。「これが聞けたからって、臨床が上手くなるのかよ」と、かわいくない事を言う輩もいるでしょうが、自分が生業としている(していく)鍼灸にまつわる話に興味が持てないこと自体がおかしい、と言ってしまいたい。勉強会、講習会で学べる事は実際的な実技の事以外にも、沢山あるもんなんです。表面的なものも大切ですが、それを支える核になるものに燃料を与えてもらえるというのも、とても意味のある事です。燃料が切れたら走れなくなるじゃないですかねぇ。学校卒業したって、商売としてすぐに成り立つものじゃないんだからさぁ。「面白いなぁ」と思う色んな視点から支えて、自分を引っ張っていく事が出来るのに、どうして目先のことしか見ないのかなぁと思っちゃうんです(笑)。よく本屋さんは、「多くの人は情熱もなければ、思い入れもなし、あるのは思い込みだけ」と仰っています。上手いなぁ~。

 横山先生の講義は「鍼灸師は教養がないからダメ」という視点で、鍼灸以外の古典も引っ張ってきて素読をさせたり、漢字の成り立ちから意味を知る面白さを説いていかれたり、会場をグルグル回って受講者との距離を近く取りながらの1時間半でした。実技披露も視野に入れての構成のはずでしたが、余談(暴露話)に花が咲き、時間内には出来ませんでした。ですが、時間外にはたっぷりあったんですよ。懇親会でね。先生は「勉強会や学会に懇親会があったら,絶対に出た方が良い。懇親会に出ないようじゃ、講習会に来た意味は半分もありません。お酒の入った席でこそ本音が聞けるのに何故行かない」と仰っていました。講義が終わった後に、サイン会が勃発していましたが、本来でしたら懇親会に来てゆっくり語り合いながらの方が良いでしょう、お互いに。会場を後にする時間が迫っている中で、「サインサイン」と並ぶのも思い出作りには良いですが、それで得られるのってサインだけでしょ。サインを装った会話こそ、求めて行って貰いたいです。懇親会での横山先生は殆ど食事もとらずに実技三昧でした。お酒で喉を潤しながら(笑)。人間関係の構築には、そこそこ時間が必要なんですから、だから懇親会を設定している企画側の意図も分かっていただきたいなぁ~。アンジェラ心の呟きでした。

 あ、呟きついでに、講義で録音は禁止ですよ、禁止。前にも本屋さんがきっぱり言っていますが(それを聞いていない方のために書いておきますね)、録音したってどうせ聞かないでしょ。そうじゃなく、その瞬間にどれだけ脳みそに叩き込むかっていう緊迫感を持たないと、垂れ流しになるだけよ、逆にもったいないでしょとのことです。「人から何かを教われるのは一回だけ! それを逃したら後はない位の覚悟で聞け! 」ってよく言ってますね。当然ながら、原則撮影も禁止(主宰者側が、たまに撮っている事もありますが,講演者関係から頼まれている場合です)。宜しくお願い致しますね。

 懇親会は総勢30数名(半分の方ですね)。その後、二次会、なんと朝までの三次会が横山先生を囲んで執り行われたようです(笑)。先生の治療院へ行かれた面々は、肝臓を通るアルコールをたっぷり含んだドロドロ血液と同じように、相当に濃い1日を過ごされた事でしょう(笑)。

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