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2008年4月 9日 (水)

寺子屋3月の感想

 3月度の寺子屋が終ってからもうこんなに月日が経ってしまいました。講義テーマは「経絡経穴」のはずなのに、二時間弱の中でそれに費やした時間は30分も無かったかも(笑)。本屋さん曰く「誰でも喋れますからね、経絡や経穴の話なんて。だから資料を読んでくださればいいんです。皆さんも自分で使うツボの資料を作ってみるといいですよ」と、投げるわけです(笑)。本屋さんが用意された経穴の資料は色んな古典からの引用や、東洋的身体論も踏まえた内容が満載。ですが、その世界観は自分のものだから押し付けたくない、とおっしゃるわけです。なので各自で自分の世界観を投影した「マイツボ集」を作り上げると良い勉強になるよ、とお勧めされていました。ワタシもやってみようと思いましたが、いざ考えてみると、一つの経絡で使っているツボって言うのは本当に僅か、っていうか乏しいんです。全部書き出してみると面白いぐらい少ないと思います。こういうのってやってみるといいんですよね。自分の偏りが目に見えると思いました。

 で、残りの1時間以上は何の話をされていたのか・・・。今回も内容が濃かったですね~。中沢新一や薮内清、湯川秀樹に始まって、世界各地の神話の話からヒルベルトの数学基礎論まで登場し、普通に仕事をしながら準備も含めて2日間ほぼ徹夜状態ですから、テンション高くどんどん話が膨らんでいきました。なんせ前日の飲み会が始まったのが深夜2時半からですから(笑)。今回は前回のコピー屋足止め事件を踏まえて、先に資料を作ってしまいたかったんですねぇ。夜の12時くらいにコピー屋に行ってマスターコピーを作ってもらい(某漫画の1部を使ったり、変則レイアウトの本の省スペースコピーを作ったり、これが結構面倒)、マスターが出来た頃ワタシが行って、コピー機の前で明日使う漫画を読みながら待つ事30分以上、ワタシがコピー屋から戻ってきても、本屋さんと関西からいらした友人の先生達はまだ途中の公園でなにやら練習をされていました。しょえぇ~。寝ない上に身体を動かす、ここがポイントかもしれませんね。で、二時間肉練。その後、ご飯。重いのに関西から御持ち下さったお酒と某お寺の境内由来の柑橘類。そういえば鴻仁先生も、Mっちゃんも、本屋さんも柑橘類好きですねー、(笑)。で、お友達が寝たのがほぼ朝の6時。そのまま本屋さんは起きてたみたいで、朝の8時に遠路関西から某ブツを車で運んできてくれたMっちゃんとその片腕(?)を迎えます。で、何故か一瞬みんなで本屋さんの奥様の顔を見に本屋さん宅に行き(笑)、都内をドライブして会場へ。

 頂いた御意見の中には「前回以上に経絡経穴に触れてないところが素敵でした(笑)。」というものもあり、何が大事なのか気付き始めた人もいるみたいでした。 療術系のある先生に付いた時の話とかは、本屋さんならではのエピソードでしたね。「足裏を使って全身の症状を取る名人がいて、その先生の所に習いに行っていた時に、その先生は触る足の上にバスタオルを置いちゃって手元を絶対見せてくれない……、一緒に見学に行っていた何人かは、先生が意地悪をしてるんだと思ってその内にやめてしまったけれど、僕は『この先生はなんて親切なんだ』と思った」ってお話でしたね。そして「この先生を意地悪だと思う人は、伝統的な世界には向いてません! だからそう思う人は人にモノを倣うのも無理だからやめた方が無難!」って言い切ってました。何故か分かりますか?ってこれは答えるように参加した皆さんに投げ掛けてまして、それで、一番最後の質疑応答の時に、とりあえずの正解を答えられた参加者の一人がいました。ですので、参加されていた皆さんも答えは分かったようですが、本屋さん後で言ってました。「ほんとは、あれ、他人の答え聞いちゃうんじゃなくて、一人づづ考えるべきなんだよな、だから○さん(答えた人)だけからこっそり正解かどうか聞けばよかった」って。 

 いつもの事ですが、本屋さんは安易に答えをだしたり、人に聞く事ではなくて、「自分の頭で考えろ」って突きつけます。でもよくある投出しではなくて、ヒントや或は自分はこう考えるけど……というのをちゃんと提示します。ほんとは、本屋さんの引き出しにある、「手のこのツボを使うと体幹部のこの部分が緩む」とか、足のこの部分をこうすると内臓がこう変わって云々とかそういう部分を期待してるのかもしれない(てゆうか、そういうものをワタシは実際に見聞きしているので、それらを伝えたらもっとみんな喜ぶんじゃないかとか思ってしまっていたりします)。

 でも、本屋さんは言います。「それは僕の(妄想空間から生まれた)ものだから(押し付ける気はない)」「私塾のつもりはないから」「そういう感覚を含んだ技術面での知識は一人一人が妄想して見つけ出して身に付けるべき事」 しつこく「イメージ」とか、「想像力」とか言う言葉を極力使わず、「妄想」、とか「迷信」とかそういう言葉を使って説明する本屋さんですが、始めはビックリしていた参加者の先生方が(仕事の都合で来れなさそうなので辞退されたお一人以外)、全然減らない事からも、ちゃんとその意図は伝わっているみたいですね。感想を下さった方の了解を得て(めずらしぃ~)、載せちゃいますのでご覧下さい(最近のあはきワールドでもこの講座紹介されていましたね)。

 今回のセミナーは前回よりもかなり打ちのめされました。かなり凹んでます。ひとつは末期患者に対する対応です。私も老人ホームに勤務していますので、ターミナルケアの入居者を相手にすることが多いのですが、明らかに見込みの無い方に対した、きちんとした対応が出来ていたかと思うと反省することしきりです。思うに、本屋さんも最初からそう言って(対応して)いたのかと考えると、そうではなくて、それを言うだけの人生の重みというか、命に対する厳しさ強さを経験し考えぬいて、その境地に立てたように感じました。表面的な言葉、特に活字にしてしまうと、きつい印象がありますが、それも深い所では人間に対する優しさ、命に対する畏怖を、私は感じとることができました。まだまだ私は甘い。すべてとは思いませんが、宗教的死生観も、寄金先生の治療哲学の背景になっている気がしました。学校では絶対習うことのなかった、生まれて、生きて、死ぬ存在としての人間を治療者として、いかなる眼差しを持って付き合っていけるか、非常に重い宿題をいただきました。

 もう一つは、体作りで、脊椎の屈曲、伸展、回旋のみで背臥位から坐位まで姿勢を変化させていくもの。理学療法士としては仕事のなかで障害者の方に体の動きを指導したり、訓練するものですから、これに関しては我が意得たりと思い張り切って挑戦したみましたが、見事玉砕。いやー、これは難しいです。一見、単純そうな起居動作に思いましたが、脊椎の分節性が高度なレベルまでに細分化されてないと、本屋さんのような動きにはならないようです。少し表現が悪いかもしれませんが、鰻か蛇が起き上がって正座するなら、あんな動きかになるのかなあ、と思いました。毎回参加するたびに、いろんな課題にぶつかり凹んでしまいますが、それはそれで楽しみではあります。そんなわけで次回も楽しみにしてます。

 以上、感想でした。身体作りでは「前回は筋肉痛の人が続出したらしいので、今回は寝ましょう(笑)」で始まりました。腹直筋を緊張させずに足を上げるという普通では鍛えにくい腸腰筋を鍛える鍛錬法と、以前にも行った事がある「ごろ~ん」をやりました(笑)。身体の力を抜きながら回転して進む、というこの技は見ていると気持ち良さそう、すぐに出来そう、に思えます。ですから、皆さん場所をどんどん広げてゴロゴロと床を転がりまくっていました。自分もゴロゴロとずっとしていたのですが、ふと気付くと、畳部屋からかなりの人数が文字通り飛び出していました(笑)。大の大人がひたすらに「むずかしいぃ~」と言いながらゴロゴロ身体を使っている図は面白いものがあります。なんだか無性に楽しくなってしまい、隣の先生は「身体で五行を表現しろ! まず丸くなって種を! それから芽が出てくるんだ!・・・」と生長化収蔵と蔵府というテーマで表現だ、と囃し立てるし。五行ボディワークの時間は笑いすぎて疲れました(笑)。  さて、今月は20日です。皆様どうぞお楽しみに。 ========================

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