4月の寺子屋感想
先週末は恒例の(になってくれると良いんだけど・・・;笑)、本屋さんの寺子屋デーでした。全国からお越しくださった皆さん、今回も大変満足された様子です。
まずは前半の講義。今回の資料も大量(笑)。
「今回はツボの話けっこうしたよね」と言う本屋さん。確かに(笑)。していました。といっても、今回のプリントの範囲小腸経、膀胱経の話をしたわけではございません。そこが本屋さんですから(笑)。ワタシが思うに、いつもの臨床で使っているツボの話をされていました。ですから、とってもお得情報満載でしたよ。それから、《鍼灸師のツボの選び方》という資料も配られていました。「○○症」→「○○のツボ」という素人的ツボの選択法ではなく、「○○症」という病名から具体的な主訴を聞き、証を立てて、「△△証なら■■、★★証なら☆☆」という風に選択に至ってくださいという話。「証に合わせた選穴・配穴の簡単な知識」と題した項目など、このまま教科書にしてしまいたい内容です。「読んどいて」とだけでさっと飛ばされていましたが、読み応えばっちり。きっとワタシが読んでいた時間、日本の何処かで(笑)同時に読んでいた参加者の方がいらしたに違いない。「僕の話を聞いた人は臨床が変わるはず、そういう話をしています」っていってまぴた。
《風水》に関する書籍のピックアップもありました。天人合一思想の一環として、前回は顔相だったりと、東洋思想をあらゆる角度からてんこ盛りです。望診で必要とされる人相から、田宅、風水へ一貫して東洋思想が流れている事を本屋さんは強調します。その参考としての資料。そういえば、この資料を本屋さんが作っている時、ちょうどワタシが自分の印鑑を作ろうかどうしようか迷っておりまして、どの書体がいいのか、円形の中にどこに接点が有るのがいいのか、名前だけのほうが画数が良いのか・・・といった印相で散々悩んでおりました。かなり独り言が多かったんだと思います(笑)。「中国四千年の占術に印鑑善し悪しはない!」といいつつ、すっと差し出された本には、「印相と運勢は関係ない」というトピックがあり、穴が開くほどジロジロと読んでしまいました(笑)。この本の中でも「騙されるな」精神が発揮されており、「へぇ~」と大変勉強になりました。
それから、まつだひろきみ先生があはきワールドで執筆されていた(最終回を迎えました「鍼灸で今日も元気」)、「ハイデッガーの技術論から、鍼灸について考える・序論」(に当然ながら本屋さんならではのハイデッガーの資料+α)を取り上げて、一つの資料が完成。と申しますのも、松田先生も受講者として参加されているからなのです。いつも前のほうの席でしっかりと拝聴されております。身体作りも出席されており、前回はみんなと一緒になってゴロゴロもされていました(笑)。
それから《身体感覚を取り戻す》という雑誌対談の抜粋。竹内敏晴氏、山田真氏、斉藤孝氏の三人による鼎談です。これは身体作りの参考資料として使われた模様。・・・模様と言いますのは野暮用のためワタシは早退させて頂きましたので、身体作りの詳細はわからんのです(涙)。聞くところによると、本屋さんの新技手技療術まで披露されたそうです。先日○っちゃんの治療院で深夜の勉強会の際に披露していた技です。指を当てるだけでコリが取れるんですねぇ、簡単に説明すると(笑)。これは実際に見ていただいたり、受けていただかないと語弊が有りますが、所謂「気を出して~」などという類のもではなく、本屋さん曰く「お喋りしてるぐらいがちょうどいいかも。何かを込めたりしなくていいから。抜くだけ」という、極々シンプルな表現に終始されます。でもねぇ、この「抜く」が難しいわけ。身体の使い方が大いに問われる手技ですが、本当に鮮やかにコリが取れていきます。知らない人が見たら「手で触れるだけで!!!」と教祖として崇めてしまうことになりそうな(笑)、そんな手技なんですよ~。
本屋さんにお友達が送ってきた感想をワタピも読ませてもらいました。「今回は本屋さんの新たなステージの治療を拝見出来、人間の可能性って何処まであるのだろうか?と妄想しながらの東京でした。…後略」やはり本屋さんの影響は少なくないみたいでした。
さてさて。来月は鍼灸祭の為お休みです。この鍼灸祭、5月18日(日)です。皆さんふるってご参加くださいね。参加費は500円。懇親会参加費は3000円です。 今年の演題は、
演題1「体や病に関わる漢字について」加藤 道理先生(財団法人 斯文会理事)
演題2「沢田流太極療法による鍼灸臨床」山田 勝弘先生(日本鍼灸理療専門学校講師)
今年から大成殿ではなく、祭礼も講演も講堂でやることになりました。例年通り、本屋さんのつてで明治屋酒店さんの美味しいお酒類&ジュース類が登場予定。楽しみにしていてくださいね! そしてそして、もしかすると、『TAO鍼灸療法』でも連載していた「島の鍼灸師」クールヘアー先生にも合えるかもしれません(笑)。
6月の講座で、今回の『経絡経穴その他」はとりあえずの区切りですが、身体作りを中心に、今後とも続けていきたいと思っています。「経絡経穴はもうやめようよー」と本屋さんは言います。経絡経穴の話を(するけど)しなくちゃいけないっていうのが嫌みたいです。経絡経穴の話をするなら、結局体の話をしないわけにいかないし、経絡とか経穴って体の上に成り立つものだし、脉やツボや、診断や古典に興味あっても何故か体には興味ない鍼灸師が多すぎるってよく云ってまぷ。ですので、前半気まぐれ講座、後半体作りって感じで継続出来れば……と。こちらもお楽しみに~。
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