7月寺子屋開催のお知らせ
全4回の寺子屋が先週の日曜日に終りました。内容はこれまた濃いものでしたが、ご本人曰く「全然ツボの話が出来なかった。こんなんで良かったのかなぁ」としきりに反省しておりました。でも、誰からもクレームがありませんので良いのだと思います(笑)。臨床に使える凄いヒントとかは結構ありましたしね。実際に話を聞いた方は絶対に御自分の臨床が変わったものと思われますが、不満に思われている方はフェイドアウトされる前に是非一言おっしゃってくださいね(笑)。本屋さんにタブーはありません。今後の運営の参考にさせて頂きます。
さて。感想(?)を書く前に今後の事を。飛行機を取るから教えて~、と九州方面の方から連絡が入っておりまして、急がなきゃと思ってブログを書いています(汗)。実は前回寺子屋の際にはもう参加希望を取っておりまして、残り枠は10名ない程度です。ご希望の方はお早めにお問い合わせ下さい。詳細は追ってご連絡します。
日時:7月20日(日)、第一部12:00~13:45、第二部14:00~15:45
場所:門前仲町・清澄白川から徒歩10分
第一部:本屋さんの解説付き読書会
第二部:身体作り
第一部の読書会ではテキストを使って、「臓腑の陰陽と経脈はどのように対応しているのか」、「標本理論は臨床取穴にどのように意味があるのか」、「胃経はどうして陽経なのに陰である腹部を順行するのか」、「刺入の深さは何を基準にするのか」、「お灸の補瀉はどのように行うのか」・・・といった108項目の中からセレクトして一気に講義をしていただく予定です。もちろん、108全てができるわけではありませんので、主要な所を解説して頂き、後は自宅学習(笑)となる予定です。
第二部の身体作りですが、今回は初回の方も入られるので基本姿勢3パターンをきっちり見てもらおうと思っています。
以上。ご興味のある方はこちらまでメールにてお問い合わせ下さい。詳細を送ります。
詳細を書くのは無理なので、今回の話題や資料いろいろをざっと紹介しておきます。1・高木智見著の『古代中国における身体と自己』。2・唐沢なをき・よしこ著『けんこう仮面』。3・横尾忠則のエッセーの中の「命の恩人は、変わり者の鍼灸師」。4・雑誌『東洋医学』で本屋さんが昔書いた取材記事「高野流圧診医学」。5・木田元×三浦雅士の対話「身体論としてのハイデッガー」も前回の話題との関連から紹介されていました。もちろん、本屋さん自作の経絡経穴資料もあったのですが、経絡経穴を語るには一応、気府論、気穴論、背兪篇、本輸篇、経脈篇(これには本屋さんは批判的でしたが)等を見ておく必要があること、気穴と経穴とは臨床的に捉え方が異なるかもしれない事、同じ地平で語られる360の経穴だけれど、それぞれフェイズがあるのではないかと思っている事、等々を語っていました。 それから、前回、本屋さんは、手のあるツボを使うと体幹部のある部分の圧痛が8割くらいの人で解消されると言う話をしました。その際に「こういう事をしてみせるとツボとか経絡ってあるんだってのが分かって患者さんを納得させられるんですよ、そうやって騙して(笑)下さいね」といってまぴた。ところが今回、「冗談で言ったのに、ほんとにそんなんで患者さんを騙せたって喜んでいる人がいたんでビックリしている」・・・と。「そういうことはさりげなくやる事であって、学生同士で確かめあうのはまだしも、鍼灸や経絡経穴の面白さはそんな低レベルのもんじゃありませんから」って強調していました。
時間的に制約もあり、経絡経穴に関する話があまり出来なかったとおっしゃる本屋さんですが、それに代わって東洋医学的世界観を随所にお話された4回でした。そうは言いつつ、耳門と聴宮の使い分けの話や、中渚が毛深い人は○○が×な人が多いとか、ニトロを服用中の人は○○穴を使わない方が良いとか、漢方薬の目からウロコの話などなど、細かな臨床直結話や頭に残る糧が沢山出ていまぴた。
身体作りでは前回こじんまり会でやった技などの説明をここでもしてくださいました。「おいおい。身体作りじゃなくて実技講習会じゃないかぁ~」と言うすごい展開でした(笑)。「例の手技」を各自がちゃんと出来てるのかどうか自分で確認する為に自分で自分を緩める方法とか、仙腸関節の面圧のかけ方などなど。こじんまり会に参加された方の復習会になるようにも、その他の方にとっても知っておいた方が良いからという、本屋さんの心配りであった模様。みなさん食い入るように真剣そのもの。ただ、いとも簡単にやってのけてしまうので、どこがポイントなのかは見慣れていないと見えてこないものです。一つの動作にあらゆる要素を落とし込むので、見逃しがちです。アレコレバージョンをやってくださったのですが思わず「うぅ~、にくいねぇ」と唸ってしまうとっておきの技が最後にオマケとして入っていました。足を伸ばす一連の動作で、あそこまで決められるって。完成度があまりにも高く、美しい。ワタシ的には踊りを見ているような感覚でした(笑)。隣で見ていた手技療法歴15年の○っちゃんも、首を振りながら声にならない笑いをしていました。「脱帽」という感じでしたね。質問がないから皆さんパーフェクトに理解されたんだろう、と本屋さんは思っているようですが、多分、何を質問していいのか分からないというのが実態ではないかと思っていますがどうなんでしょう? 鍼灸関係でない、一般の方も参加しているのですが(知り合いの方々)、こういった臨床直結の会でも不満に思わないようで、今後も参加される意欲満々でした。次回は初参加の方もいらっしゃるでしょうから、通常の動作をもう一度おさらいする予定です。
それでは7月ご希望の方はお早めにお問い合わせくださいね。6月の経絡経穴をお休みの方で引き続き7月の講義・身体作りに参加御希望の方も再度申し込んで頂かないとお席がない可能性が高いので御注意下さい。
| 固定リンク