12月の寺子屋(予定)
先々週の日曜日、恒例の本屋さんの寺子屋が開かれました。いつもながら、濃いぃ~内容でした。講義では心身一如を本屋さん的に論じ、身体作りでは「力の抜き方」を実習。
患者さんから「うつ病に鍼灸って聞くんですか?」という風に尋ねられる事がありますが、このお話を聞いた後では自信を持って「身体が変われば心が変わる!」と言えるようになりました。
「力を抜く」という言葉は色んな先生がおっしゃることですが、本屋さんが「僕の腕を思いっきり押していて」とやってみる実技では参加者はいつも唖然としてしまいます。体重をかけて押さえつけていた腕がすっと上がってしまうのです。動き始めが全然読めないのです。普通は筋肉が収縮するのですが、それが全然つかめない。これができるには力を抜くところから始まるのだそう。
開業して、毎日臨床をやっていく中で、どのシーンでも力を抜く事が大切だと気付かされます。「あ、また力を入れてる」と気付く瞬間が多くなりまりました。こちらが抜かないと患者さんも抜いてくれません。こういうちょっとした点の積み重ねで、治療の効果が左右されるぐらい、微妙な事だけど重要な事を惜しげもなく教えてくださいます。実はこの「力を抜く」ができると、患者さんの治療をしながら自分の身体をほぐす事ができます。
本屋さんの臨床スタイルを真似ている(笑)ワタシは手技も多用しますので、自分もベットに一緒に乗っての治療です。開業当初は手技用の低いベットで中腰ばかりの連続に、あっという間に腰痛を起こしてしまいましたが、その後あることに気付いて身体の使い方を変えたところ腰痛は起こさないで済むようになりました。次に、治療院の中を横歩きする事が多かったことから来る股関節痛も、別の筋肉の張りを出す事で解消できる事に気づきクリア。また、患者さんの背中を押したりする時に頭を下げるとそのまま頭部が充血した感じの頭重感が続いたのですが、身体のあるところを開くと消える事がわかったりと、日々臨床の中で身体の仕組みを理解しています。開業してよかった~。
そんな中で今日も一つ、この数年時折出てくる症状が最近ないのを思い出しました(笑)。今月の頭にはぶり返していた気がしてたんですが、今はないのです。思いつくのは、患者さんの下腿に手技を施しながらゆする時に「自分の左腰がはがれていく感じで伸びて気持ちいいなぁ~、もっとゆすっちゃおう」というシーンが数回あったのですが、同じ動作をしても最近は伸びた感が出ないんですね。きっと緩んじゃったのでしょう。症状の部位とはかけ離れていますが、どうも繋がっていると思える位置ですし、「ココとココかぁ」とまたも気付きが訪れてしまいました(笑)。でも、左の腰を上から押すんじゃ違うんですね。身体を筒状にして考えると繋がる仕組みって深いですねぇ。ゆらしは素晴らしい!話が随分逸れました。
そうそう、11月の寺子屋では仰向けでの患者さんの足の持ち上げ方を披露。ここでも自分の指や手掌に力が入っていると「ぶつかる感じ」になってしまいます。気付くと持たれていた、という風に自在にできるようになると、予想以上の効果が出るのです。また、仰向けの時の、姿勢の置き方といった恐るべしエッセンスもご披露。「うぇ~、なんて大盤振る舞い」と思ってしまいました。「ここまで気を遣うのか!さすがプロ」と言う声も……。こういう部分が本屋さんの治療のコアな部分の一つですよ、皆さん。もぴろんワタシもまねっこしてます。最近では患者さんがその姿勢を自ら取ってくれますが微妙な問題なので必ず手直しはしますよ(笑)。ふふふ。
さてさて、来月12月も開催です。1月はお休み。12月21日の第3日曜日です。テーマはまだ未定ですが、講義+身体作りのスタイルはそのままです。テーマを決めていて資料を作っても(資料そのものは貴重な文献ばかりなんですが)使わなかったり、テーマに付随する脱線話の方が面白かったりするんですけど、いつもしっかりテーマについても大事なエッセンスは話してるんですよね。 最近仕入れた情報としては、なにやら本屋さんがあまり好きじゃないらしい「靈氣(レイキ)」シンボルのルーツが見つかったみたいですから、その話題も出してくれるとは思います。多分、これで、15分、……、なんて話をしていたら、テーマが決まりまぴた。「霊術と療術!」以前、多賀フォーでも「霊術に関わった鍼灸家達」という講演テーマを森之宮の横山先生が話して下さった事がありましたが、案外、ワタシ達の仕事って、「病気治し」という意味では、大正〜昭和初期の霊術家の人達のやっていた事と近い部分にあったりするみたいですね。
そういえば、レイキに走る鍼灸師に本屋さんがよく言ってまぷ「鍼灸師ならまずちゃんと鍼灸やれよ!」って。それでも、「指圧療法の原点に霊術あり」「整体のルーツは東洋医学ではない!」と常日頃話している本屋さんならではのコアな話と、霊術家がやっていた普通はお目にかかれない実技やネタなどもきっと披露してもらえる事になると思います(「宴会ネタだけどな」っていってまぷ)。 残り数名分、空きがあります。お問い合わせ下さい。
そしてそして!女性臨床家には更なる年末大奉仕企画がございます。福岡の椿先生に以前からお願いしていた講義が実現の日の目を見ました!!
女性的視点で出てくる様々な着眼点が他では語られない秘密ネタばかり。「なるほど」と、うなずく事しきり。椿先生の治療院は美容院的な月に一回治療が原則ゆえ、次の治療の期間が自ずと長くなってしまうのを補う為、セルフケアの指導が徹底しています。その一例を機会があると惜しげもなく教えてくださるのですが、「これはワタシだけが聞くのでは勿体無いな」と常々思っていました。例えば、4月のシュガイザー先生祝賀会の時に風邪真っ盛りの私に「ここにホッカイロを当てておくとよい」と教えてくれた場所は今まで全く思いつ気もしなかった場所でした。体が芯から温まる究極のスポットです。今では患者さんにも教えてあげています。
来月は椿先生も上京される寺子屋ですので、その際にお時間を頂きまして、寺子屋の前の午前中に少人数でお話をして下さる事になりました。先生の希望で、女性限定、学生不可とさせていただきます。かなりディープな核心をつくお話なので、男性鍼灸師では使いにくい技満載な点や、臨床経験のない学生さんだとかえって混乱する可能性があるから、という椿先生の心配りです。
ざっと講義内容をご紹介します。顎関節を瞬時に緩める技、タオルで骨盤矯正、胃部を柔らかくするアルミ箔などなど。
人数は10名限定、参加費は寺子屋に参加する方は5千円、その他の方は7千円です。持ち物はバスタオルとフェイスタオル(普通のサイズのタオル)各一枚、講義中はパジャマのズボンまたはジャージにお着替えください。
12月21日(日)の午前10時~11時半まで、場所は清澄白川と門前仲町の間です。詳細をお知りになりたい方はワタシのいつものアドレスまで、メールを下さい。
また、寺子屋講座終了後(地方からの上京組への便宜を図り、場所は多分東京駅周辺になるとおもいます)忘年会の予定ありです。場所が決まり次第、お申し込みの方々へはご連絡いたします。
★★★なお、六然社の本は、 こちらの書店ウェブサイトや
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