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2009年4月

2009年4月24日 (金)

業務連絡 追加

 寺子屋別伝の業務連絡です。

 
 5月10日 固体稽古
 (3日キャンセルが出まして、2名ほど余裕ありです。10日御参加御希望の方はいつものアドレスへ御一報下さい)  5月17日は鍼灸祭(第30回)です(湯島聖堂講堂にて13時から) ですので、寺子屋講座はありません。
 別伝会に関しては、毎回の参加者の面子や様子にもよりますし、その都度やってみなければ分かりませんので、いまだ流動的ですが、とりあえず、1回目は応用技法としての整体術(五十肩で三角筋前部の筋の凝りなどが残った時の解消法)やら、足を使っての腰殿部〜の調整法などを追加で行いました。毎回このあたりは何が出てくるか分かりませんが、連続参加の方は、前回配った資料を念の為御持参下さい。 
また、今回もあったみたいですが、質問者の質問によって、いろいろ出てくるので、このあたりは治療家にとっては、お楽しみですね。。
和方鍼灸友の会の 「エビデンスより指でんす」を継承し、「鍼がなくても手で治そう」をモットーに、「どうせやるなら楽しくやろう」で行きたいと思います……とのことでした。
 では、また当日お会いしましょう。

 なお、6月の寺子屋は第三日曜日「さらしの巻き方講座」を予定しています。    午後からいつものお寺で。一応こちらも参加受け付け中です。

  6月の別伝講座は第一と第二。第四(6月28日)は刺絡学会学術大会です。本屋さんも講演するみたいです。

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2009年4月 8日 (水)

寺子屋3月の感想

前回の寺子屋参加者からの感想文が送られてきました。この方は、とても素晴らしい洞察力で、周囲の参加者へのアドバイスをいつもしてくださっています。本屋さんと皆さんを繋ぐ「翻訳コンニャク氏」なのであります。(ドラえもんアイテムでどこでもドアに続き欲しいものです;笑)

本屋さんへ
今回の講義も治療家にとって重要な、中身の濃い講義をありがとうございました。
今回のテーマは前回までの「霊術と整体や鍼灸との関係」の流れから一変して「最先端のゲノム」タイトルから察するに鍼灸師とゲノムって???と?マークが飛びまくってました。

しかしそこは本屋さん、『実践ゲノムの最前線』をテキストに使いながら、ウイットでユーモアたっぷりブラックに(笑)切り開いて行きます。
特に「最大のエコは使い捨てまくること」の話は秀逸で、「こういうこと言うから誤解されるんだ」と思う参加者もおられるかも知れない。しかし患者に対して本音でぶつかれない限り、こちらの態度は伝わらないし、月並みな治療しか出来ないのだ。みんないい子ちゃんになりすぎて自分の意見や考えが出せなくなっているのではないだろうか。

少なくとも某企業がエコ替えを謳っているHPでは高級車を乗り換えたら燃費が2Km伸びます。そのために500万近くの出費。女性に人気の小型車でCo2排出量が年間ペットボトル3本減るそのために150万の出費。でもこの企業のCo2排出量は年間610万トン。最大のエコは車を作らないことだ。こういうことにちゃんと気付いて話が出来ることも治療家にとって
はまた大事なことだ。

ゲノム解析によって同性愛の因子がわかってきたり、不妊症の原因が男性側にあることや、ロバートソン転座の話題も、知ると知らずでは患者さんへの説明も変わってこよう。鍼灸はオーダーメードといいながらオーダーメードではなくバリューセットになっていることをなげく本屋さんだ。ゲノム解析によって科学に裏付けられたオーダーメード治療が可能になった。

「東洋医学はオーダーメード」と言って来た鍼灸師や療術家はこれらに勝てますか? まだ個人での解析は高額だが人間ドック並みに一般的になったとき、どう患者さんと向き合うのか考えておくべしだ。その反面知らなくて良いことまでわかってしまうことの問題を含め「知らないでいる権利」の話など、今回の講義は『ツボに訊け』とは別の切り口で我々に様々な視点での気付きを示唆されているようであった。

そして、それぞれの治療家にそれぞれの視点で考えさせつつ、身体作りの時間に突入するわけです。今回は初っぱなから一人ずつ歩きます。そして歩き終わると右、真ん中、左に集まっていて、とカテゴリー分けがされます。(過去の怪我を見抜いたり、現在の抱える症状喝破のおまけつき)。途中で気付いた諸氏が「何を基準に分類しているんだろう」とおのおの考え始めます。足首を見る人、膝を見る人、大腿を見る人、おしりを見る人、骨盤を見る人、腰を見る人、背中を見る人、肩を見る人、全体を見る人、やっぱり人それぞれです。

身体に異常がある場合、何らかの代償作用が出るので、それらに気付くことが大事ですから、いろんな視点があって良いと思います。だからどんな視点からの見方でも治療につながれば良いのだと、これが絶対一番正しいなど一言も言わずに、自分で考えなさい、気付きなさいと、自然な流れの中で核心に迫るネタを、惜しげも無く教授しているところに本屋さんの愛があふれていると思います。

そのあと早く歩いているようで実際はたいして早くない、またその逆のゆっくり歩いているように見えて実は早いなど、気付けば身体作り上達のコツまで披露されていました。

学校ではこんな授業無かったなぁ、国試には全く関係ないけど、治療家としては持っておかなければならない視点のうちのひとつだと思うんだけどなぁ。治療家育てる気ないんだろうなぁ。私は少なくとも寺子屋で様々な視点に気付かせていただき、3年間の学校での苦行はこれに出会うきっかけのためだったのだと、喜んでいます。来月もよろしくお願いいたします。

以上。うぅ~ん、臨場感溢れる感想文でした。毎回毎回内容が濃すぎて書けずにおりましたが、今回はこちらの内容で皆様にも寺子屋を覗き見ていただけた気分です。

 ああ、おまけがありました。本屋さんはサラシを捲くのが上手です。今回寺子屋講座終了後、みんなが帰り支度をはじめた時に、奥様が出産を控えていた先生が「産後の骨盤締」の為にさらしの捲き方を聞いていたそうです。ワタシは現場にいなかったのですが、その先生は遠路横浜までサラシを捲いたままお帰りになり固定力がビクともしなかったと驚いていたようです。現場を見ていた某先生も「あの口伝は頂き!」と感動していました。

 後日、本屋さんが妊婦さんにサラシを捲く現場に居合わせましたが、こちらは、ただ固定するだけとは幾つか異なる口伝があり、「安胎はこことここでこうしますけど、産後の固定はこういう風にやって下さい」って大事な部分と、状況による違いとを明確に説明されていました。

 この「サラシ捲き講座」も企画中です。5月の寺子屋は湯島聖堂での「鍼灸祭」でありませんので、6月位を狙っています。7月は直伝スペシャルを目論んでいるらしく本屋さん某方(笑)と交渉中です。 久々に「これはね、僕が1番習いたいんだよね」と本屋さんが言ってるのを聞きました。すごいねたに違いありません(笑)。お楽しみにぃ~。

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