六然直伝講習会第9弾 懐疑的、内・外気功講座「地球はともだち」
80~90年代にはあれほど中国国内でもブームになった気功も、法輪功問題を契機に、公園で気功を楽しむグループの姿はもちろん、書店からも気功本が消えつつあります。もともと気功と言う言葉自体、歴史が新しいもので、日本の太靈道霊子術等をルーツとしている可能性が高いものですが、自己鍛錬とヒーリングの両面から、ある程度の実用性も認められるものでした。
講師の萩原俊明先生は1986年から、3人の中国人気功老師より直接指導を受けました。以後自分なりに鍼灸、手技、武道などと結びつけ一定の普遍的概念を得ることができました。(詳細は著書『合気道、武道化への道(発行:愛隆堂)』第一部、七「気功との出会い」、八「外気治療の問題点」にて述べています。講師が習得した気功をブラインド試験的に使ってみる記述は圧巻です)気功の流派は大小さまざまありますが、どのような気功であれ、そのメソッドの構造に関しては、現象が90%、本質が10%と萩原俊明先生は観ています。(ちなみに本屋さんは気功の9割以上がインチキと見ています。真っ当に身体を鍛える事なしに人並み以上の事ができるとは思えません。いつも本屋さん言ってますね。鍼灸師には、患者の邪気を受けて具合悪くなるとか言う人が少なくないけど、そういう事言う人はまず例外無く姿勢が悪い! って。また患者さんにそんな失礼な事言う人は医療者に向いていない! って。よしんば「患者さんの邪気みたいなものがあったとして、それを受けちゃうとしてもそんなもの受け入れるなり受け流すなりするのが務めでしょう、って。;;笑)
さて、日本国内(たぶん外国においても)の多くの気功セミナーでは、気功の理論として東洋医学理論が無批判、無反証に丸呑みした形で利用されていますが、自己反証主義者である講師とりくぜんやが「普通の気功講座」をやるはずがありません。
世の中には自分がやりもせず、またできもせず、自分の印象や偏見だけで、対象や現象を簡単に否定したり軽蔑するような人たちが少なくないのですが、そのような態度では何もわかりません。講師は自分の生活を賭けて陰陽五行論に基づいた治療法を独立開業直後より3年以上の追試を行ない、これが十分世間に通用する優れた治療法であるということを確認した上で、この治療法を自分の行なう治療としては採用しなかった過去を持っています。気功についても同様です。ですので、大して知りもせず、またそれを用いて実際に人を治すことのできない人間が、この治療法の悪口を言うとすれば、「なんだかな~」と思ってしまうわけです。またそれと同じスタンスで合気道の批判本も2冊書いていますが、これも講師が合気道を教える師範の立場にあったからこそ、そのまっとうなる詳細な批判もできたわけです。そして今回の気功講座もまさにこのスタンスで行なわれます。
詳細は、萩原先生のブログ「反証的鍼灸手技臨床」をご覧頂きたいと思いますが、若干引用します。
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「まずは1回目で習ったとおりに1か月間練功(れんこう。気功を修練すること)をしていただきます。
言われたとおりに実践さえしていただければ、必ず練功による功底と言うハードが得られます。
2回目はそのハードを用いてソフトの利用法を身につけます。
ソフトとハードはスパイラル上昇の関係にあります。
臨床に役立つ具体的な目標としては、手をこれまでの手から、新たな手へと変化させることです。
外気で人を動かしたりするようなことが目的ではありません。そんなものはオマケです。
なぜ手を変えることができるのかといえば、脳が変わるからです。
気功とは自身の心身に対する特殊な刺激入力のことです。
有意な刺激入力が脳の在り方を現実に変化させることは、このブログを読んでいればこれまでの多くの臨床報告からも分かることと思います。
脳が変わるからこそ治癒現象という身体の現実変化もあるからです。
ただし脳が主体ということではなく、脳と身体は陰陽の関係であるということです。
そして陰陽とは線引きではなく、太極を相対的に表現したものでしかないということです。
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◎10月、11月両月の第三日曜日を12時半より16時を予定しています。1回目で基本の練功法を伝授、それを1ヶ月続けて頂き第2回に臨みますので、11月だけの参加は御遠慮下さい。(尚、9月の寺子屋講座にご参加の方には、優先権があります)
◎場所はいつもの増林寺です。
◎料金:2回22000円
練功期間の1ヶ月間、「反証的鍼灸手技臨床」 上にてRサポートとして、質疑応答を含めたサポート付きの予定です。
以下、講師の萩原先生から特別なコメント
★今回は特に技術の不適切なる利用と、口伝の安易なる流布をお断りいたします。
このことをお約束いただける方のみご参加くださいますようお願いいたします。 を頂いておりますのでご確認の上、ご希望の方は、必要事項を明記の上、
ワタシのいつものアドレスまで、メールにてお申込み下さい。
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