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2010年1月24日 (日)

昨年の感想追加&2月の実技

先週末の新年会はこれまでにない、劇的六然空間となりました。詳細はまた今度レポートしますね。その前に昨年末12月に行なわれた「般若心経」をテーマにした講習会の感想が多々送られてまいりましたのでそれをお知らせしたいと思います。

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 Fさん
今まで、「生まれた時から死に始めるのが生き物」とか「生と死は別なものじゃなくて共存しているもの」「常に死を身近におけ!」と言っていた本屋さん、12月の講座では、ぬあんと「今までの話はウソです!」とそこまでの話をぜーんぶ、ひっくり返しつつ、新たな論を展開してみせました、曰く「死なんてない!」「今日この話を聞いてくれた人はもう死ぬのはこわくなくなります」って。なんだかきつねに騙されたみたいですが、確かに何だか自分の中で、「死」というものが、腑に落ちるべき所にちゃんと落ち着いた……、みたいな感じでした。

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 ホワイトボード(虚空?)の上で、書きなぐりながら、生と死について説明する(それもどんでん返し付きで)本屋さんの姿を見て「人間は虚空蔵菩薩っぽいことを、大なり小なり日々やってるのかもなぁ」などということを考えさせられました。
 逆に言えば、「何もないところから訪れる」感情やら概念やらによって動く我々人間の在り様を切り取って菩薩(=仏未満の修行者)にしてみせたのが虚空蔵菩薩なのかもしれないなぁ、と。
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「人は新たに物事を判断する能力なんてものはあんまり無くて、基本的には信じることしかできない」という考え方を、『起動戦士ガンダム』の富野監督が雑誌のインタビューで紹介していましたが、人が「信じる」ことに、そもそもの根拠はない(だって虚空から来たんだから)ということが、講義を通してストンと腑に落ちました。

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<わからない>ということと、一生道連れになる覚悟ができたというか、どんどんモヤモヤしたことで、かえってスッキリした、という何とも不思議な気分でした。
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余談ながら、本屋さんが「頭山満」の説明をした時に、「中村屋のカレーがあるのはこの人のおかげ」とものすごい説明をされました。この中村屋のカレーのくだりでやたらと頷いていたのは私ですが、それは、本屋さんが(みんなに自分で調べさせようとして)よくやる、極端に端折られた話をそのまま鵜呑みにしたわけではなくて、「インドの政治活動家をかくまうのに頭山満が尽力し云々……」という話を、福岡の玄洋社記念館で館長にうかがったことがあるからであります、と弁明しておきます(笑)。

=====実技の部=======

「抑圧方式」と「霊手指圧」は練習中なのですが、なかなか出来た気がしない(特に後者)ので、2月に更に同系列の講座があるのは実にありがたいです。
また、実技の部の途中で紹介のあった萩原先生の気功講座に出席された◎◎先生の体験談(練功の時と同じような意識で手技を行ったら、感覚や効果が変わったという話)は、非常に参考になりました。
参考になりすぎて、治療とはまったく別の場面でも役に立ちました。
私は、カミソリで自分の髪を剃って禿頭を維持しているのですが、髪を剃る際に、練功のときと同じような意識で行ったら、髪がうまく剃れること剃れること。
所要時間が普段よりだいぶ短縮できました。
力任せに使えばすぐにオシャカになると言われている日本刀を、かつての武士たちがどのように使ったかを垣間見た気がしました。

……と、座学・実技ともに、年の終わりにふさわしくみなさんにとっても大豊作の講座でありました。そして、この続きが2月の講座です。実際に体の使い方を切り口に「指圧」を習える予定です。12月参加者が優先ですが、不参加の方もお問い合わせ下さい。畳での治療スタイル(出張では大半がそうなりますよね)のヒント満載ですよ。

3年生にとっては国家試験直前ですが、毎年この時期でも参加させれる方が続出なのが寺子屋常連の学生さんです。そして、皆さんきちんと合格されていますので、直前の参加もご安心下さい(笑)。ま、そうは言っても焦りますよね。ワタシも直前まで(前日&当日)まで焦っていました。今思えばバカらしいことですが、落ち着かないもんですよね。6割取れれば大丈夫、という驚異的なボーダーなのは分かっているのに小心者なんですよねぇ。

とにかく、3年生の皆さんは体調維持だけにはご注意下さい。体調不良で望まないように、体を冷やさず、胃腸を整えて下さいませ。どうしたって肝気が昇ってイライラ、焦り感が出ますから、それに引きづられて消化能力を落とさないようにしてください。前日や朝食に「勝つ=カツ」を食べるのはどうなんだろう??と言う気がしたら正解です(笑)。高校受験の時だったか、母が夕飯にやっぱりカツを出してくれた気がしますが、今では断ります(笑)。 

今では20点も取れないと思います。すっかり忘れました。しかも、新しく入った知識もそんなにないでしょう。って、威張れないですが。ただ、毎日臨床をしていると体で覚える回路ができてきたと思います。後は患者さんの実際の病態から生きた情報を学べます。「〇〇さんはこうだったから、この方もこれでいけるかな?」という経験値が脳ミソに焼き付いてく感じです。本当は頭の思考停止状態もそろそろ脱却しなければと思う2010年。う~ん。学生の頃のように机に向かえなくなっちゃたのをどうにかせねばです。

話がだいぶ脱線しましたが、そうそう、2月の指圧実技指導ですが、第3日曜日の21日にいつものお寺にて。  一応テーマは「力応用療法と、治療における体動法」

 身体作りなどをやってきて、前回の指圧のみなさんの実技を看ていて、やはり(とくに学生さん)身体の使い方に無駄が多いと見て取ったようです。玉井天碧の「指圧法」以前の行法が載っている幻の書「力応用療法」を資料に療術に於ける身体の使い方について解説します。本屋さんの体の使い方を見ておくのとそうでないでは臨床の幅が変わると思いますよ。あんなにキレイに患者さんの周囲を体重移動できないですが(笑)、「よっこらしょ」と言って立って反対側に回るというのではなく、「あれ」と思う間に反対側に居る、という風にですね。骨盤の可動域が大きいとこんなにスムーズなのかと美しい動きに惚れ惚れすると思います。上半身のリラックスがなければああは動かないのですが、鍼を打つにしたって上半身ガチガチでは痛いですし、どうやってああいう風に力を抜けるか(結局はコアな筋力を付ける事なんですが)が毎日の臨床での課題になってきています。学生さんには是非見てもらいたいです。  お申し込みはメールにて。

ではでは、2月の指圧講座でまたお会いしましょう!

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