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2010年4月19日 (月)

グライダー製造工場より

前回のブログへのご感想ありがとうございました。学生さんからベテランの先生まで、皆さんの反響にワタシももっと書く意欲が湧いてきました♪

さて、その中のひとつ。マドンナ先生(古いw)的存在で鍼灸学生を癒しているクミコ先生から、現場より生の声を頂きました。是非公開したいと願い出たところ許可して頂けましたので早速アップさせて頂きます。

以下↓。

ブログ拝見いたしましたよっっっ!!この内容で私が感想送らなくて誰が送るんだっっっ!!ということで感想ですw

 流石は本屋さんを近くで見続け、学び、そしてそれをしっかり言語化できる能力に感服しました。m(_ _)m

 私が自分の人間性のひどさも省みず教員なんてものになったのもグライダー製造工場に成り下がっている学校、そしてそれに気づかず「真面目」に勉強している学生。そこんところをどげんとせんといかん(←古い)と思ったからなのです。半分ホントで半分ウソですがw

 一言で言えば「自分の頭で考える」ということが自分で立つ、飛行機人間になるということだと思います。(違うかな?)
 
 だから私も答えはすぐに見せないようにしてます。考えてね~って、軽く突き放します。すると、ブーイングが起きますww

 学校だから、教員だから、聞けば全て答えてくれると思ってるんですよね、大半の学生は。そして「学校の教員」という立場だとある程度答えなきゃいけないんですよね。そういう仕事なんで。

 でも私の場合は簡単には教えません。質問の仕方にもよりますが。すると、ブーイングが起きますww

 あほか!!!
 そんなこっちゃ一人で手練手管の患者の相手なんかできるかいっっっっ!!
 臨床なめんなコンチクショーっっっっ!!←自分はあんまりやってないのを棚に上げてwww
 と、思うわけです。口にもしますが。
 
 まあ、そういう意地悪なことをしつづけていくと勝手に気づいて飛んでいく人もいますし、グライダーなまま戦場に飛びたって行く人もいます。
 本屋さんはここの「意地悪」の仕方が抜群にうまいんですよね。そりゃ治療もうまいわってことですが。

 六然社に集まる先生たちは総じて教えるのはうまいですが、意地悪のうまさについては本屋さんが頭一つ抜けてますね~。

 私も寄金さんの呪い(←失礼www)を受け続けてきた身なのである意味真似しますが、私のは本当の意地悪になってしまうことが多々あります。ただのいやな人みたいなwww

 そこが難しいんですよ、教えるって。まあ何が言いたかったかというと、私にもよくわかりませんwwwww

 学生それぞれの問題はもちろん大きいのですが、やはり学校・教員の責任は大きいと思います。学校はビジネスです。これは金に汚いというのではなく、経営するということはそういうことですよね?

 だから試験するけど全入みたいなことも普通にあるわけです。正直「無理だろー」みたいな人も入ってきます。そのケツ拭くのは教員です。まあ、やるこたやりますけども。

 一方、ユルイことやって金をもらうこともできるんです、教員は。教員やってみての実感です。実技持っていなければ座学だけ簡単にこなせますし。学生の臨床能力に関する「責任」はほぼありませんし。

 かといって実技も国家試験にはありませんし、学内評価だけで卒業させることは出来ます。

 「学生にブーブー言われんのヤダからあんまり難しいことはやめとこっっっ!!それより国試の合格率あげなきゃっっっ!!」

 っていう学校、教員は多いと思います。知らんけも(笑)

 学生は自分の頭で考え、何かあれば声を上げ、でも思慮深く、
 教員は学生からのブーイングにビビらず、真剣に、でも柔らかく、
 
 こういうことが活発に行われれば変わると思うんですけどね~。
 難しいっす(爆)

 私は私で

 「人の嫌がることをしろ」

 これをおもいっきり曲解して行こうと思います(爆)

 では失礼します~。

鍼灸科叫員 拝

引用終わり。こういう心ある教員がいる学校は良いですね。ご本人の板ばさみ的お立場は察する以上に葛藤の日々であろうと思われますが、是非とも真意を学生に伝えて言って頂きたいと思います。グライダー製造工場の中でこっそり飛行機作り職人。そういった異色の職人先生に少しでも多くの学生が気付くと良いなと思います。クミコ先生、応援してます!!

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