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2010年6月18日 (金)

治療家の良心

本屋さんの治療スタイルを貫いているのは、《治療家の良心》とでも言うか、治療家としての理想を実践されているな、ということです。ご本人は追い求めているだけ、とおっしゃるかもしれませんが、それを実際に行動に移している姿を見るにつけ、ワタシには治療家としてのあるべき姿と映るのです。

ある例を挙げて説明しましょう。先日、勉強会によく参加されているH先生が坐骨神経痛で別伝の練習に来られない日がありました。治療してもらいたいから別伝の終わる頃に教室へ来るというH先生に対し、別伝会場(フローリングのスペース)でも治療はできるけど、ちゃんとしたいのでとH先生の治療院へ伺う事になり数名同行させてもらいました。

伺ってみると痛くて動けないほどではなかったためか、治療に入る前に「ざっと5分位で普段やっている治療の流れを説明してみて」とH先生に指示。ワタシがモデルとなってベットに寝させてもらい、治療の流れを最初から再現されると、「そうするより、こうすると楽じゃない?」と、治療時の姿勢も大きな一因ですから、細かく洗いなおしていく作業が始まりました。

この作業中には「これが目的ならこうした方が良い」と、「なるほどぉ」という治療法をいくつもいくつも、出るわ出るわのオンパレード。H先生も頭が飽和状態と後でおっしゃっていましたが、それほどに実用的な内容ばかりでした。

そして、H先生はこの日を境に治療内容の大幅改正を決意することになりました。本屋さんの治療パターンに感化され、ご自身が数年続けてこられた治療法を捨てる決意ができた、と吹っ切れたのと同時に目がとても輝いていらっしゃいました。

ちょっと余談を。そのときに本屋さんから背中を緩める手技を受けたのですが、それ以来ずっと胆経のラインの詰まりがのびていて、座ったときに右足がちゃんと床に着くんです。実は普段は、帰りの電車で座ると「右足の外側が着かないな~」と本を開きながら思い、その後あっという間に寝入って自宅周辺に着く頃には伸びているというパターンでしたが、最近ではしょっぱなから着きます。これがもう2週間もキープされているのに驚きなのです。こんなのは数年前に新城先生に巨針を背中に打って頂いたとき以来です。

この手技は指をスジに当ててゆっくり離すだけ、というシンプルな動作です。ま、シンプルなものほど奥が深く、なかなか自分のものにはなりませんが、本屋さんはどんどん進化されて、今では指を置くとすぐにほぐれていきます。素人さん的には「神の手!触れただけで!!先生、気を出しているんですか!!!」と、目が飛び出そうな感じですが、本屋さんが「気」とかいう言葉で実技内容を説明することは多分一生ないと思います。きっとインチキ治療家なら間違いなくこの手技に仰々しい名前をつけて、神の手とか気がどうのこうのとか宣伝するでしょうが。

さて、冒頭に掲げている《治療家の良心》が今回のテーマです。何が良心なのかって言うとですね、「自分が何をしているのか」をちゃんと開示されるんです。患者さんにもわかりやすく説明されます。手で触れるだけでほぐせる世界ですから、自分を神格化して、ハンドパワー的に患者さんを信者化させるのはわけもない事なのですが、絶対にその線に入らないように注意されています。実際に行なっている治療行為を説明して、なにをして治しているのかを分かってもらおうとしています。

そして、多くの治療家がするように、自分の言葉で自分の世界を語る「何をしているのか」ではなく、一般的に常用されている日本語の範囲で、そしてなるべく解剖生理学の範疇で説明されます。その根拠がわかりやすい。といいつつ、霊的なこともやってはいるのですが(たぶん…です、そんな風にしか思えないところもあるので…)、それは分かるレベルにある治療家同士で語り合う場でしか本屋さんは言いません。初学者にそれを言ったら元も子もないですし、それは「治療をする」道を外す可能性もある危険なことだからだそうです。ちゃんと修業した事のある本屋さんだからできる霊的な事(たぶん…)を、初学者に易々と教えるようなことはしないのです。なので、例えば、ある種の病気で特徴的に出る手相、ってのは「知っているのもいろんな意味で危険だから」とワタシも教えてもらっていません。

それから「治療が必要な方になるべく最善の方法で治療をする」ことも挙げられます。H先生の時のように教室に来てもらうのではなく(その方が本屋さんは楽なのに)、自分が行ったほうが良いと思う場合は学生であろうが患者さんであろうが、早朝だろうが深夜だろうが関係なく、バイクに乗ってぴゅーと行かれるのを何度も見ています。イレギュラーな治療を頼まれた時も本屋さんには「面倒だな」という感じが全くしません。もちろんいわゆる治療院をやっているわけではないので、縁のある人だけですが……。

そして、他の治療家と異を放つのが「治療で生計を立てない」の信念。某学校で芸能人を治療していると自慢していた先生は、一回の治療で10万もらったと授業で話していました。その治療内容よりはるかに効果が出るであろうなぁと思われる本屋さんの治療ですが、良心的な治療費しか絶対に頂かない。患者さんが「こんなにして下さって申し訳ないから」と多く支払っていくケースがかなりありますが、値上げせず。

「治療で稼ぐようにはなりたくない。だから本業は他にあって副業でしかやらない」というポリシー。「なのに本業の人よりはできる、ってのがカッコイイでしょ」と、ニヤリと笑う本屋さんなのでした。

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