本屋さんの連続講座:『治療家の手の作り方』を読む&業務連絡
お待たせ致しました、10月からの寺子屋の内容をお知らせ致します。
表題にある『治療家の手の作り方』を読む……、といったって、「読むだけ」のわけがありません(笑)。
常日頃「教科書を読むだけの教員なんて、いないのと同じ、否、居ないより悪い!」と言っている本屋さん、どうやら本腰を上げる気になったみたいです。つまりかなり実技よりの講座です!
大好評だった経絡経穴講座(もう随分前の事になりました…)の際、具体的なツボの取穴や各ツボの表情については明言することを敢えて避けてきた部分もありましたが(「口伝」も満載でしたけど…)、そうした部分も今回はある程度明らかにして行くみたいです
というのも、寺子屋やら別伝やらで、身体を触る実技的な事をその都度してきたわけですが、どうも学生さんを中心に、人の身体の触り方、見方について、実地に訓練を積んでいないし、そもそも教えてもらっていないらしい、ということに今さらながら気がつかれたみたいです(ワタシははじめから「本屋さんが当たり前と思っていることがみんなにとっては当たり前じゃないんです」って言っていたのに!)。その他、「ちゃんとツボを取る」ということや、「関節をいじる」といった触る経験を手ずから教わっていない人達からの要望も結構ありまして、ある意味「やっとこさ実現」の講座です。
もともとは「それは僕のやり方を押し付けてしまう可能性があるからやりたくない」と言ってかたくなに拒んでいらっしゃいましたが、別伝などで、一年以上学生達の所作を見ていて、思う所があったのでしょう。「テキスト準拠でなら…」ということで実現することになった次第です。パチパチ。
『治療家の手の作り方』は鍼灸界だけでなく、手技療法をやっている人達の間でもロングセラーになりつつありますが、ある意味、この本は本屋さんだからこそ作れた一冊であり(「治療家の手の作り方のあとがき」を御覧下さい)、多分一番内容を理解している人ではないかと思われます。
テキスト準拠で、章毎にやるのか、幾つかの身体のパーツを分けてやるのか、まだ思案中のようですが、本屋さんならではの視点での関連する(させるべき)雑学やら、鍼灸だけでなく各部所ごとの活法なども織り交ぜて展開される事は間違いないでしょう。最低、連続6回、場合によっては10回位を予定しているみたいです。これで全身を診る、という体系的講座がようやく実現しました!
どの月にどの部位を行うなどの詳細は未だ決まっておりませんが、すでに話を聞きつけて申し込みをされてきた方がいるので、一応予約を受付けます。連続講座ですので、単発参加はお断り致します。ただ、ずっと参加希望の方が用事があってこの月は来られない、という類いのお休みは構いません。基本的には毎月第3日曜日、場所はいつものお寺(江東区内・11月には石坂宗哲のお墓参りもする予定です)です。御希望の方は、いつものアドレス にメールを下さい(初めてメールを下さる方は、受講の動機などの他に、学生の場合は学校名・学年、臨床家の先生は職種や臨床歴・他特技等、を書いて下さると助かります)。
追記;:業務連絡
9月の別伝は、26日、10月は3日(固体稽古)、10日(流体稽古)、24日(いろいろ復習)の3回です。今までは教室の後の時間が空いていましたので、場合によっては一時間近く延長…なんてこともありましたが、九月よりそれが出来なくなりましたので、開始時間を12時半〜12時に繰り上げる事になりました。午前中は、有志による自主練をやっていますので、御希望の方は担当T氏にアクセスして下さい。
尚、別伝は以前に寺子屋等にて「からだ作り系の講座」に出席されている方を前提として受け付けております。