2011年 寺子屋講座無事終了、今年もありがとうございました。来年も続きます!
早いもので今年も残す所僅かとなりました。ワタシは実働3日しか残っておらず、色々と雑務が重なり焦っています(笑)。しかし、本屋さん譲りの「直前力」にて、いつにない働きを見せております。いつもこれぐらい動けると「直前力」を駆使せずとも済むんですけどね(笑)。
さて、12月のうさぎ堂講座では、具体的な宣伝方法についてをメインテーマに話をさせていただきました。ちょうど、うさぎ堂でもチラシを刷り直した後だったので、チラシや看板等、具体的な話しが出来たかと思います。
うさぎ堂講座のあとの昼休みの30分の間に、石坂宗哲(石坂家)の墓参(供花を御持参下さった方ありがとうございました)、本屋さんの読経に合わせて般若心経を暗唱している参加者が相当数いたようですが、これも昨年「指圧と般若心経」というテーマでやった講座の成果でしょうか…。般若心経だけでなく、光明真言や大悲心陀羅尼も唱和する人がいて道心のある方も少なくないようでございます。
今年最後の寺子屋テーマは、「呼吸と治療、そして養生」でした。
「今度こそ資料を少なくしたいと思うんですが…」といいつつ本屋さんが配った本の抜粋コピーは、5種類、ページで数えると150頁に近い量でした。本屋さんが「読んどいて下さい!」というのは、この資料を…、という意味ではなく、配った資料の実際の本を手に入れてそれを読んで下さい、という意味ですが(ほぼ入手不可の文献が資料として配られる事もままあるのですけど…)、確かに配られた資料の中には、「なぜ、精神状態が呼吸に関係するのか」を進化学や解剖学の立場から書いたものや、『備急千金要方』の六気と天台大師の身体観(現在の座禅的修行法のもとになったとも考えられる摩訶止観)との関連性について述べたものや、武術と内丹について述べたもの、等等大変参考になるものがありました。「読んどいて下さい」といいつつ、いつもざっと説明はしてくれるのですが、どうやら本屋さん、参加者は、その説明を聞きつつ、資料にざっと目を通し大筋を掴んでいるもの、と思い込んでいるらしく、読書量が半端でない人はともかくとして、初めて目にした人はそんなことできませんって。
配った資料には入っていませんでしたが、ジャック・マイヨールについてもふれ、本屋さんの中では、「ジャック・マイヨールの素潜りにおける身体的変化」(ブラッドシフト)について無知な人は「鍼灸師なのに身体の事に興味ないの?」的な人にジャンル分けされてしまうらしく、素潜りをするにしろしないにしろ、おしなべて人間の行動全てに興味を持っていないと治療行為そのものの密度が粗くなってしまう…ということを言いたいのだと思います。
実際にいくつかの呼吸を試したり、身体を動かしたりのエクササイズをしつつの100分近くの後、質疑応答、そして治療において呼吸を意識する事の実技を行いました。全員を回りながら、実際に「こういうのとこういうのは全然違うでしょ」と「力をぬく事」「入力と出力を同時に行う事」の大切さを強調していましたが、本屋さんが参加人数を少なくしたがるのは、気持ちとして分かります。でも、こういうのを体験したり知ったりしたいのに参加出来ない人の気持ちもワタシとしては汲みたいのでいつも悩んでしまう所なのでした(実際、「アレを知ってるか知らないかで臨床家としての一生はまるで違うものになる!」と驚愕していた参加者もいらっしゃいました…)。
いつも「参加者多すぎ!」とおっしゃる本屋さん、一人一人に時間をもっとかけたいのだと思いますが、あっちからもこっちからも次々に声がかかるのに対応しているうちにあっという間に時間が過ぎていってしまって、毎回大抵予定終了時間をオーバーしてしまいます。遠慮して声をかけずに過ぎてしまう参加者もいるのを知っているため、随所に質問も受け付けるのですが、なかなかやろうとしている事の目標が高い為に、どうしたらいいのか正直困っている人もいるようです。
前回も書きましたが、常に足元を見ながら、浮き足立たず、今与えられた目の前の事を淡々と繰り返して試行錯誤をして行くなかで突然できるようになったり、みえるようになったりするわけです。やり続ける事でしかみえて来ない事ってあるんですね。
本屋さんに細かく個人的にチェックされながら身体を動かして(動かされて)みると、どれだけ繊細なセンサーが必要で自分の体がミリ単位でどう動いて、何処を誤摩化してどこに逃げてどこで補っているのか…といった感覚が目覚めてきます(体験してみないと分かりませんが、ある程度出来てからでないと経験させてもらえない世界…というかある程度身体ができてこないと実感できません)。ああ、こういう事なのか、今までのは一知半解どころかなんにもみえてなかったんだ〜!?…というのが分かってきたのもちょっとづつでも身体作りみたいなことを4年以上やってきたからなのかもしれません。こういう発見はショックでもあり喜びでもあり……。
そんなこんなで、とりあえずは来年も続けてもらうことになりました。座学中心の時もなんらかの形で実技も併用で身体と向き合っている寺子屋講座ですが、2012年の初回(1月第三日曜日15日)は本屋さん曰く「(前から一度やりたかったのだけど)次回は鍼灸とは全く関係ありません」。
現在使わせていただいているお寺の先代の御住職は、法事などで訪れた方達に必ず『修証義』を唱和させたとの事です。先代住職へのリスペクトとして、そしてここ数年使わせていただいている禅宗のお寺への感謝の思いもあり、この『修証義』を素読唱和、そして禅宗についてもちょっと解説することにするそうです。素読つながりで尾張藩医浅井家の『初学条件』も時間があれば紹介したいとの事でした。
「次回は道心のある方だけ御参加下さい」との言です。後半にはちょっとだけ御土産もあるみたいな気配ですが……それは来た方へのお楽しみ(笑)。
参加御希望の方は、いつものアドレスまでメールを下さい。(大変恐縮ですが、年末〜年明けは国外に居る為返信が滞る事予め御諒承願います)
余談ですが、12月の寺子屋の後、W氏プロデュースによる忘年会がありました。手配して下さり大変ありがとうございました☆。その会へ途中参加したワタシはその日の寺子屋の中で本屋さんが言っていた「おんぶ紐の効用」をもっと伺いたく、おんぶ紐と兵児帯を持って会場まで自転車を飛ばしました(笑)。タイムリーにおんぶ紐と兵児帯が届いてたんですねー、前日に。といいますのも、妹が出産しまして、前々から本屋さんや○っちゃんに教えてもらっていた育児中のママの骨格矯正になるという「昔の知恵」を試すべく、注文していたのです。妹の子を借りて年末年始の休みで研究にいそしんできます!
胸の前でバッテンにする昔ながらのおんぶ紐の意味を寺子屋でお話しされた時、「あぁ、持ってくれば良かった!!」と治療院にあるヤマト便の袋を恨めしく思っていました。というわけでリベンジ。宴会会場でパッケージから兵児帯を出してみてびっくり。「単なる長い布じゃん!5千円もしたのに〜〜〜」と嘆くワタシに、「さらしで良いんだよ、知らないの?」と本屋さん。どれどれと手にするや否や巻き方を教えてくれました。兵児帯が単純に真っすぐな布一枚、しかもさらしだったとは全然知らなかったのです。もはや日本人じゃない、と本屋さんに言われそうですが、ネットで昔ながらのおんぶ紐を探しながら、布で体に巻き付けているこれって面白そう♪と注文しただけでして、さらしで良ければ買わずに済んだわけですが(笑)、この日手元にあったお陰で大変貴重な授業を聴くチャンスができました。○っちゃんにも「授業料と思えば安い安い」と言わせる程、ものすごい内容でして、一番体が小さいワタシを赤ちゃんに見立て(笑)、会場の皆さんにも分かるように巻き方を教えてくれました。一応大人なのでさらし一反では巻ききれずでしたが(笑)、おぶわれる側も楽ちんなんですねー。介護や災害時に人をおぶって移動しなきゃいけない時にこれをすれば運ぶ側も運ばれる側も楽だコレ!と感激しました。そして、子供の体能が育つ理由にも一同頷きっ放しでした。背負うときの注意事項を守るか否で、おぶわれる側が腕で自分の体を支える感じがガラッと変わるんです。布だからこそ、このテンションが付けられるんだとのことでしたが、付属のおぶう図解を読んだだけじゃ分かりっこない知恵でした。この差を知らずにおぶったら「やっぱり兵児帯じゃ落ち着かないんだね」とか言っちゃってたかもしれません。おんぶ紐よりもこっちの方が一体感がでるそうで、その秘訣を習ったことは一週間という短い研究時間の中で、より精度の高いものができると確信しましたです♪ いやー、何でも知ってるな本屋さん。引き出しが沢山あり過ぎて、半永久的に寺子屋のテーマに困ることがないですね。
さてさて、最後にこの場を借りて前回同様、宣伝をばさせて頂きたく存じまぷ。
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お陰さまで、テレビ等でも紹介されたり、好評なようでございます。来年もいくつか新しい企画を進行しております。ちょっと早いですが、皆様にとって新しい年がよい年でありますように。