5月 鍼灸祭のお知らせと6月7月の予定&業務連絡
★★さて、ますは業務連絡です★★
5月の別伝は、6日、13日は終了、第三日曜日(20日)は湯島聖堂で行われる鍼灸祭の為寺子屋講座はお休みです。尚最終日曜日、27日は希望者がいた為、午前中のみいつもの会場での別伝を行う事に致しました。午後より合宿にて強化訓練(笑)をすることに致しましたので12時前には終了します。午後御希望の方は自主練も可能ですが、詳細は合宿幹事のT先生まで御尋ね下さい。
★★鍼灸祭★★
13時から東京は御茶の水、湯島聖堂にて。
毎年恒例の祭礼にて、先達の慰霊と鍼艾に感謝を捧げ、そのあと14時くらいを目安に講演会(参加費500円)が開かれます。資格の有無に関わらず、どなたでも参加できます。是非お出で下さい。プログラムは下記の通り。
まずは、碩学集団「斯文会」のなんと理事長先生自らの一題
「桜を詠う漢詩」 斯文会理事長 石川忠久先生
そして、実技供覧では、
「工藤流刺絡鍼法による鍼灸臨床」 日本刺絡学会副会長 大貫 進先生
そのあとは、毎年恒例の立食による、懇親会(参加費3000円)が開催されます。
また、当日の祭礼に先立ち、15日には、浅草浅草寺五重塔に安置されている「鍼灸医道顕者之霊位」に参拝をすることになっております。有志の方は御参列下さい。この鍼灸祭、昨年は震災の為中止となりましたが、六然社が鍼灸祭の事務局を承って復活後重ねて10年を越えました。数年前から、事務局の委譲を願っていた社主ですが、ここに来て立候補をしてくれる方が出てきましたので、来年は事務局が変わる可能性大です。本屋さんもやっと肩の荷がおりるかもだそうです(笑)。
★★6月の予定★★
別伝 6月3日と10日
寺子屋 第三日曜日17日
※6月24日は社主が日本刺絡学会学術大会参加の為お休みです。
< http://shirakugakkai.com/21th/index.html >
4月の寺子屋の感想、幾つか頂いているので、皆様の参考にもなるかもなので、ちょっと抜粋引用させて頂いておきます。
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「体をうまく取るためには、全身を同時に使う」というのは別伝での稽古でも本屋さんがよく言っている事ですが、今回、誇張して「出来てる場合」「出来ていない場合」をやってみせてもらって、その違いが明確になりました。あんなに違うとは思っていませんでした。だから、自分は「部分的」にしか患者さんの身体がとらえられないんだ…、全体を看るとか言っておきながらまずもなにも全然見れていないんだと分かってショックでした。でもがんばります。
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本屋さんのよく言っている「出来る事しか見えない」の意味が、やっと分かりました。
自分では「みているつもり」「見えているつもり」でも全然見てなかったんです。以前萩原先生の直伝会で「見取り稽古は出来ない」と言っているのを聞いた時、「いや、できるはず」と思っていた自分がバカだったです。確かに見続けなきゃ見えるようにならなかったんですが、そして、その「見えた事」も本屋さんが、いつも言っている事に過ぎないのですが、その事の意味がちゃんと腑に落ちたというか…、上手く言えませんが、3年経って、やっとスタートラインに立てた気がします。
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奥の深さが見えた感想ですねー。ワタシも最近ようやく揺らせているかも、と思う瞬間が右手にだけおきます(笑)。手勝手の悪い左手では味わえません。これは、受けている患者さんも同じ感想をお持ちになるわけで、手が変わっても自由自在に操れる先生方の技を見るにつけ、自分はまだまだ揺らせてないんだと改めて認識するわけです。
そういえば、今回、本屋さん、某先生が「修業時代の昼休み、他の人が休む時に休まず師匠の身体を揉ませてもらっていた…」て話をしていましたね。この話が凄いのは、3年間揉んでいた事ではなくて、3年間師匠がなんにも言ってくれなかったんですって。そして、3年くらい経ったある時、なんとなくなんだか腑に落ちる事があって何かに開眼した感覚のあった某先生、いつものように師匠の背中を揉んでいたら、「某ちゃん、角度がちょっと違うんだよね」それが3年目にして耳にした師匠のアドバイスだったんだって。
この話には、いろんな意味があるんです。って言って、本屋さんは伝統的な伝承やらの世界について幾つか例を挙げながら話をされていましたね。で、自分はすぐ言っちゃうからきっとダメなんですって(笑)。確かに、「そうじゃない、ちょっと寝てみて」など、必ずといってよいほど訂正して下さいます。あぁ気持ちがいい、で終わっちゃうこと多々。それじゃイケナイんですよね。再現できる身体を手に入れねばというわけなのです。
あ、感想を続けます。
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くるぶしのところで動力が使われて、曲げ伸ばしされていたら、実は揺らしの効果がうまく出ない、という説明で、足関節の屈曲-伸展の軸をどうするかを意識するだけで揺らしの印象がかなり違うことが、その場で体験でき、腑に落ちました。もちろん揺らしの際に関節は曲がるのだけど、その時の筋肉・筋膜・皮膚のとらえ方によって起こることは全然変わってしまう、という大きな違いをもたらす小
さな違いが体感として得られたのは有難かったです。
余談ながら、いただいた昔の本のコピーに、
「趾の形を見て神経を悩ます如き余計な冗談を云わぬ事。観趾する事は、自分が治す上の目標であって、患者を悩ませるものではない事を肝に銘じて置いて頂きたい」
といった箇所があることに、「異常」を強調して患者さんを脅すやり口が今も昔も健在であることが偲ばれ、何とも切ない気分になりました。
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「おまけ」と称してみせて頂いた「踵へのアプローチの仕方」ですが、あれは「おまけ」なんてもんじゃなくって、あれだけで、相当な事ができるスペシャルな技でした。あんな事、教えてくれるところありません。
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おまけ、おまけ、あんなのサービスって本屋さん言ってましたね(笑)。
いいですね、引き出しが多いと。おまけ一つで講座が出来てしまう技の数々。
さて、今回は足活の陰活をやりましたね。その流れの続きで、6月のテーマは「脳活」となりました。4月の実技とリンクする内容がメインの為、新規募集は無しのクローズとなりました。(実技はなるべく少人数でやりたいというのが社主の意向であります、毎度の事ですが、確かに全員にやってあげてるのを見るとそれも最もだと思うのでありますが、ワタシとしては社主の話や技を少数で独占するのはもったいないと思う気持ちから始めてもらった講座ですから、葛藤があるのであります)。
ですので、一応クローズではありますが、例外として、昨年の「三活法」に出ていた方、あるいは社主を御存じで特別に思い入れのある方(笑)はメール下されば捩じ込めるかも……です。
7月の寺子屋講座は古の手技療法名人の口伝解説を中心としたテーマでの実技を某手技療法家を迎えてやりますが、こちらもクローズとなりました。
8月以降の寺子屋講座のテーマは未定ですが、決定次第このブログでお知らせ致します。以前やった「経絡経穴講座」を再びという御要望も頂くのですが、社主としては一度やった話はもういいよ…という感じみたいです。(実は前回を聞いた事ない参加者が結構増えているという事実に目をつぶっているのかもしれません)
以上です。
ではでは、近々では今月の鍼灸祭で皆さんにお会いできるのを楽しみにしております!
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