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2012年4月

2012年4月28日 (土)

5月 鍼灸祭のお知らせと6月7月の予定&業務連絡

★★さて、ますは業務連絡です★★
5月の別伝は、6日、13日は終了、第三日曜日(20日)は湯島聖堂で行われる鍼灸祭の為寺子屋講座はお休みです。尚最終日曜日、27日は希望者がいた為、午前中のみいつもの会場での別伝を行う事に致しました。午後より合宿にて強化訓練(笑)をすることに致しましたので12時前には終了します。午後御希望の方は自主練も可能ですが、詳細は合宿幹事のT先生まで御尋ね下さい。

★★鍼灸祭★★
 13時から東京は御茶の水、湯島聖堂にて。
 毎年恒例の祭礼にて、先達の慰霊と鍼艾に感謝を捧げ、そのあと14時くらいを目安に講演会(参加費500円)が開かれます。資格の有無に関わらず、どなたでも参加できます。是非お出で下さい。プログラムは下記の通り。

 まずは、碩学集団「斯文会」のなんと理事長先生自らの一題

「桜を詠う漢詩」 斯文会理事長 石川忠久先生

 そして、実技供覧では、
 「工藤流刺絡鍼法による鍼灸臨床」 日本刺絡学会副会長 大貫 進先生

 そのあとは、毎年恒例の立食による、懇親会(参加費3000円)が開催されます。

 また、当日の祭礼に先立ち、15日には、浅草浅草寺五重塔に安置されている「鍼灸医道顕者之霊位」に参拝をすることになっております。有志の方は御参列下さい。この鍼灸祭、昨年は震災の為中止となりましたが、六然社が鍼灸祭の事務局を承って復活後重ねて10年を越えました。数年前から、事務局の委譲を願っていた社主ですが、ここに来て立候補をしてくれる方が出てきましたので、来年は事務局が変わる可能性大です。本屋さんもやっと肩の荷がおりるかもだそうです(笑)。

★★6月の予定★★
別伝 6月3日と10日
寺子屋 第三日曜日17日

※6月24日は社主が日本刺絡学会学術大会参加の為お休みです。

< http://shirakugakkai.com/21th/index.html >

 4月の寺子屋の感想、幾つか頂いているので、皆様の参考にもなるかもなので、ちょっと抜粋引用させて頂いておきます。
 
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「体をうまく取るためには、全身を同時に使う」というのは別伝での稽古でも本屋さんがよく言っている事ですが、今回、誇張して「出来てる場合」「出来ていない場合」をやってみせてもらって、その違いが明確になりました。あんなに違うとは思っていませんでした。だから、自分は「部分的」にしか患者さんの身体がとらえられないんだ…、全体を看るとか言っておきながらまずもなにも全然見れていないんだと分かってショックでした。でもがんばります。

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 本屋さんのよく言っている「出来る事しか見えない」の意味が、やっと分かりました。
 自分では「みているつもり」「見えているつもり」でも全然見てなかったんです。以前萩原先生の直伝会で「見取り稽古は出来ない」と言っているのを聞いた時、「いや、できるはず」と思っていた自分がバカだったです。確かに見続けなきゃ見えるようにならなかったんですが、そして、その「見えた事」も本屋さんが、いつも言っている事に過ぎないのですが、その事の意味がちゃんと腑に落ちたというか…、上手く言えませんが、3年経って、やっとスタートラインに立てた気がします。

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奥の深さが見えた感想ですねー。ワタシも最近ようやく揺らせているかも、と思う瞬間が右手にだけおきます(笑)。手勝手の悪い左手では味わえません。これは、受けている患者さんも同じ感想をお持ちになるわけで、手が変わっても自由自在に操れる先生方の技を見るにつけ、自分はまだまだ揺らせてないんだと改めて認識するわけです。

そういえば、今回、本屋さん、某先生が「修業時代の昼休み、他の人が休む時に休まず師匠の身体を揉ませてもらっていた…」て話をしていましたね。この話が凄いのは、3年間揉んでいた事ではなくて、3年間師匠がなんにも言ってくれなかったんですって。そして、3年くらい経ったある時、なんとなくなんだか腑に落ちる事があって何かに開眼した感覚のあった某先生、いつものように師匠の背中を揉んでいたら、「某ちゃん、角度がちょっと違うんだよね」それが3年目にして耳にした師匠のアドバイスだったんだって。
この話には、いろんな意味があるんです。って言って、本屋さんは伝統的な伝承やらの世界について幾つか例を挙げながら話をされていましたね。で、自分はすぐ言っちゃうからきっとダメなんですって(笑)。確かに、「そうじゃない、ちょっと寝てみて」など、必ずといってよいほど訂正して下さいます。あぁ気持ちがいい、で終わっちゃうこと多々。それじゃイケナイんですよね。再現できる身体を手に入れねばというわけなのです。

あ、感想を続けます。
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 くるぶしのところで動力が使われて、曲げ伸ばしされていたら、実は揺らしの効果がうまく出ない、という説明で、足関節の屈曲-伸展の軸をどうするかを意識するだけで揺らしの印象がかなり違うことが、その場で体験でき、腑に落ちました。もちろん揺らしの際に関節は曲がるのだけど、その時の筋肉・筋膜・皮膚のとらえ方によって起こることは全然変わってしまう、という大きな違いをもたらす小
さな違いが体感として得られたのは有難かったです。
 余談ながら、いただいた昔の本のコピーに、
「趾の形を見て神経を悩ます如き余計な冗談を云わぬ事。観趾する事は、自分が治す上の目標であって、患者を悩ませるものではない事を肝に銘じて置いて頂きたい」
といった箇所があることに、「異常」を強調して患者さんを脅すやり口が今も昔も健在であることが偲ばれ、何とも切ない気分になりました。

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 「おまけ」と称してみせて頂いた「踵へのアプローチの仕方」ですが、あれは「おまけ」なんてもんじゃなくって、あれだけで、相当な事ができるスペシャルな技でした。あんな事、教えてくれるところありません。

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 おまけ、おまけ、あんなのサービスって本屋さん言ってましたね(笑)。
 いいですね、引き出しが多いと。おまけ一つで講座が出来てしまう技の数々。

さて、今回は足活の陰活をやりましたね。その流れの続きで、6月のテーマは「脳活」となりました。4月の実技とリンクする内容がメインの為、新規募集は無しのクローズとなりました。(実技はなるべく少人数でやりたいというのが社主の意向であります、毎度の事ですが、確かに全員にやってあげてるのを見るとそれも最もだと思うのでありますが、ワタシとしては社主の話や技を少数で独占するのはもったいないと思う気持ちから始めてもらった講座ですから、葛藤があるのであります)。
 ですので、一応クローズではありますが、例外として、昨年の「三活法」に出ていた方、あるいは社主を御存じで特別に思い入れのある方(笑)はメール下されば捩じ込めるかも……です。

7月の寺子屋講座は古の手技療法名人の口伝解説を中心としたテーマでの実技を某手技療法家を迎えてやりますが、こちらもクローズとなりました。

8月以降の寺子屋講座のテーマは未定ですが、決定次第このブログでお知らせ致します。以前やった「経絡経穴講座」を再びという御要望も頂くのですが、社主としては一度やった話はもういいよ…という感じみたいです。(実は前回を聞いた事ない参加者が結構増えているという事実に目をつぶっているのかもしれません)

以上です。
ではでは、近々では今月の鍼灸祭で皆さんにお会いできるのを楽しみにしております!

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2012年4月10日 (火)

4月寺子屋詳細のお知らせ

 もうあっという間に今週末となった寺子屋。前回のお詫び内容のように、アドレスを新規に作ったりとバタバタとしておりまして、連絡が遅くなってしまって申し訳ありません。

☆4月詳細
テーマ:把持捉持、足首で「体を取る」「身体に変化を起こす」
    「揺らし」と「足活(陰活)」も時間が許せばメニューにあるようです。
時間:12時半〜4時(延長の可能性有り)
場所:いつもの江東区内のお寺
参加費:いつも通り

ご不明な点は新しいアドレス にメールを下さい。

★★業務連絡★★
4月の別伝は1日、8日、22日、29日を予定しています。

★★うさぎ堂講座★★
11時から同じ場所にて行います。こちらは予約の必要はありません。

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2012年4月 7日 (土)

関係各位へのお詫びと訂正

 皆様へお詫びしなくてはなりません。
 普段、寺子屋参加への申込に使用していたアドレスですが、しばらく使えない事になりました。
 事の発端を説明させて頂きますと、
 このアドレスに、丁度やり取りをしていた元同級生から頂いたメールの指示に従って、ファイルを見に行ったところ、これがフィッシングメールだったのです!(元同級生も被害者であり加害者になってしまいました)
 結果、アカウントが自動ハッキングされ、hotmail上で記録が残っていた関係各位に(本屋さんに言わせると出来の悪い)フィッシングメールが送信されてしまいました。
 携帯に怪しげなメールが届き「???」と思われた先生もいらっしゃったと思います。
 有難いことに、折り返し疑問を呈して下さる先生もいらっしゃり、アカウントのパスワード変更など致してみたものの、後の祭(泣)。
 関係各位に大変ご迷惑を掛けてしまった事を深くお詫び申し上げます。
 大変申し訳ありませんでした。

 知り合いからメールが来て、たまたまファイルのやり取りもしていて、そこへ、この手のメールが来るとだまされてしまう事ってあるんですね。うっかりでした。本当にマヌケなミスで申し訳ありません。
 という事で、いつものアドレス
< yuishouron あっとまーく hotmail.co.jp >
  のアカウントの再設定を行っております。

 4月寺子屋への参加希望の方からも既に数名メールを頂いていたのですが、現在いつものアカウントが安定しているかどうか確認中です(メールの受け取りはできます)。
 大変お手数をおかけして申し訳ありませんが、

 参加御希望の方並びに今後の六然社の講座関係のメールは、新しいアドレス にお願い致します。

 ご不便をおかけしますが、ご協力頂けますようどうぞ宜しくお願い致します。旧ホットメールアドレスに頂いていますメールに4月の参加申込に関しましても随時返信致します。少々お待ちください。

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2012年4月 4日 (水)

4月は「把持(捉持)」再び。…足首を手がかりに身体を変える!?時間があれば足活(陰活)も

 新しい年度が始まりました。
 今年の国家試験は少し傾向が変わったようで、不本意な結果に終わった方が少なくないようで、ワタシの母校も結構大変なことになっていたようですが、寺子屋参加の学生の皆様は無事資格を取り(なにやらギリギリの方はいたようで周りの先生方の心配を一身に受けていました。御蔭で本屋さんを始めとした周りの先生方からは、二度三度と祝福されたとか;笑)無事新しく医療者として歩き始められたようです。
 
 3月の寺子屋は、手作りを中心とした身体作り。以前『治療家の手の作り方』をテキストに手作りについてやった事もありましたけれども、手を使った治療は感性重視であり、感性は肉体に左右されるから、肉体を鍛えなくちゃダメという考えの下に寺子屋も運営されているわけですが、その実態を上手く表現されている感想(?)を頂きましたので、抜粋させて頂きます。2月の講座についての質問を3月にされた先生のモノですが、その質問を享けて午後の部で本屋さんが話された事は、治療技術習得の上でとっても為になると思うので後で書きますね。

====以下ほぼ引用====
前回把持、離解の実技を経て、把持の方で疑問に思っていたことが、今回直接質問することで解けました。
(離解についてはまだまだイメージの段階でもやもやしています・・・)

把持によって
1)患者さんに負担をかけないこと
2)患者さんの体と自分の手とを同化させることによって、
その後の手技の効果を自然な形で伝えていくことができる
そんなことを想定していました。

ですが前回講習会後に把持の後 足指を持ってコンコンコンとやってるのを見て、疑問が出てきました。

なにかをやっていることは分かるのですが、なにをやっているのかが分からなかったからです。
今回そのことを聞くことができました。

その解答は
「やろうと思えば何でもできる」
というものでした。

腑に落ちる解答でした。
そして同時に分かりました。
自分は同じようにすることによって現状何もできないんだなということです。
そのことが分かりました。

だから前回のことが疑問になったんだなとも思いました。

今回「何でもできる」と聞いて、寄金さんが言っていた
「自分で試していくことによって身につけられることがある。
実践の中でしか身につけていけないことがある」
(言い方は全然違っていたかもしれません・・・)
そのことと繋がりました。

試して、実践して行く中で、そしてそこに意識を傾ける中で、自分なりの「できる」を積み重ねていくんだなと。
その幅を、その深さを、
より大きく、より深く、自分のものにしていきたいと思いました。

以上が前回の、
今回の講習会を経ての感想です。
===========引用終わり=========

 本屋さんは言ってました。
 「何かをやれば何かが起こる、起こせる、あるいはこうすればこうなる、みたいな考えでやっているうちは技術の向上はタカが知れています。いま自分がやっている一つの事で何が出来るのか、もっと出来る事は無いのか、何か見落としてしまっているものがないのか……、それを考え続けて追求し続ける事でしか技術の向上はあり得ません。例えば、昔、足の指や足首を操作して頸椎の調整が出来る先生がいました。また、均整の高名な先生の中にも患者さんの左足だけを操作して殆どの疾患や症状に対応できている先生がいました。あるいはいつも同じような治療で誰でも治してしまうようなスタイルの先生も過去には何人かあった事がありました。
 でも、そういった先生達のやっていた事は、足をこういう風に動かせば、首がこういう風になる、というレベルの話ではありません。その先生にはできるけど、自分には出来ない……、そういった事が鍼灸や手技療法といった手を用いた治療の場合いくらでもあります。その違いはなんなのか?。鍼でも、灸でも、同じツボと同じ鍼や艾をつかっても人によって出来る事が違う…、手技でも同じように手を当てているように見えても患者さんの身体に起きる事が違う…、それは一つの技で何処まで影響させる事が出来るのか、ということを何処まで意識して追求しているかによって変わってきます。それは、患者さんの身体に何が起きているのかを把握する観察力と身体への意識、接触の仕方、そして技術を支える自分の体のクオリティをどこまで上げていくかに寄って変わってくるんです。そうして誰かの真似ではなく、自分なりの感覚を作り上げそれを頼りにせず毎回毎回検証し続けていく事が大切なんです」
 との事でした。本屋さんいつも言ってる事ですが、手に入れる為に追求して工夫しよう、(本屋さんは「努力」は苦手だから「工夫」っていいますが…)、そして手に入れたらいつでも手放せるようにしておこう。……難しいですけどね。
 という事で、、4月の寺子屋講座は、やっぱり連続して参加されている先生方も少なくないので、ここで詰めてやっておきたいということで、把持捉持、足首で「体を取る」「身体に変化を起こす」事をメインに追求したいと思います。足首つながりで、「揺らし」と「足活(陰活)」も時間が許せばメニューにあるようです。
2月からのつながりで「手の内を作る」事を今年前半はやることにしたみたいですので、5月は鍼灸祭でお休みですが、6月は「脳活(こちらも陰活メインです)」再び、ということになりそうです。まだ未定ですけど。


=========
 という事で、4月はの寺子屋は江東区内のいつものお寺、前座のうさぎ堂講座もやります。「失敗談も話しておけ」と本屋さんから言われています。「え〜、失敗談ですかあ」と言ったら、「患者さんで失敗しなくてよかったね」って話もあったじゃん(笑)て言われてしまいました。そんなエピソードも含めて、あり得そうな失敗談を拙い(文字通り!)経験から、これからの参考になればと思ってお話させて頂きます。

参加御希望の方は、新しいアドレス にメールを下さい。

★★業務連絡★★
4月の別伝は1日、8日、22日、29日を予定しています。

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