4月は「把持(捉持)」再び。…足首を手がかりに身体を変える!?時間があれば足活(陰活)も
新しい年度が始まりました。
今年の国家試験は少し傾向が変わったようで、不本意な結果に終わった方が少なくないようで、ワタシの母校も結構大変なことになっていたようですが、寺子屋参加の学生の皆様は無事資格を取り(なにやらギリギリの方はいたようで周りの先生方の心配を一身に受けていました。御蔭で本屋さんを始めとした周りの先生方からは、二度三度と祝福されたとか;笑)無事新しく医療者として歩き始められたようです。
3月の寺子屋は、手作りを中心とした身体作り。以前『治療家の手の作り方』をテキストに手作りについてやった事もありましたけれども、手を使った治療は感性重視であり、感性は肉体に左右されるから、肉体を鍛えなくちゃダメという考えの下に寺子屋も運営されているわけですが、その実態を上手く表現されている感想(?)を頂きましたので、抜粋させて頂きます。2月の講座についての質問を3月にされた先生のモノですが、その質問を享けて午後の部で本屋さんが話された事は、治療技術習得の上でとっても為になると思うので後で書きますね。
====以下ほぼ引用====
前回把持、離解の実技を経て、把持の方で疑問に思っていたことが、今回直接質問することで解けました。
(離解についてはまだまだイメージの段階でもやもやしています・・・)
把持によって
1)患者さんに負担をかけないこと
2)患者さんの体と自分の手とを同化させることによって、
その後の手技の効果を自然な形で伝えていくことができる
そんなことを想定していました。
ですが前回講習会後に把持の後 足指を持ってコンコンコンとやってるのを見て、疑問が出てきました。
なにかをやっていることは分かるのですが、なにをやっているのかが分からなかったからです。
今回そのことを聞くことができました。
その解答は
「やろうと思えば何でもできる」
というものでした。
腑に落ちる解答でした。
そして同時に分かりました。
自分は同じようにすることによって現状何もできないんだなということです。
そのことが分かりました。
だから前回のことが疑問になったんだなとも思いました。
今回「何でもできる」と聞いて、寄金さんが言っていた
「自分で試していくことによって身につけられることがある。
実践の中でしか身につけていけないことがある」
(言い方は全然違っていたかもしれません・・・)
そのことと繋がりました。
試して、実践して行く中で、そしてそこに意識を傾ける中で、自分なりの「できる」を積み重ねていくんだなと。
その幅を、その深さを、
より大きく、より深く、自分のものにしていきたいと思いました。
以上が前回の、
今回の講習会を経ての感想です。
===========引用終わり=========
本屋さんは言ってました。
「何かをやれば何かが起こる、起こせる、あるいはこうすればこうなる、みたいな考えでやっているうちは技術の向上はタカが知れています。いま自分がやっている一つの事で何が出来るのか、もっと出来る事は無いのか、何か見落としてしまっているものがないのか……、それを考え続けて追求し続ける事でしか技術の向上はあり得ません。例えば、昔、足の指や足首を操作して頸椎の調整が出来る先生がいました。また、均整の高名な先生の中にも患者さんの左足だけを操作して殆どの疾患や症状に対応できている先生がいました。あるいはいつも同じような治療で誰でも治してしまうようなスタイルの先生も過去には何人かあった事がありました。
でも、そういった先生達のやっていた事は、足をこういう風に動かせば、首がこういう風になる、というレベルの話ではありません。その先生にはできるけど、自分には出来ない……、そういった事が鍼灸や手技療法といった手を用いた治療の場合いくらでもあります。その違いはなんなのか?。鍼でも、灸でも、同じツボと同じ鍼や艾をつかっても人によって出来る事が違う…、手技でも同じように手を当てているように見えても患者さんの身体に起きる事が違う…、それは一つの技で何処まで影響させる事が出来るのか、ということを何処まで意識して追求しているかによって変わってきます。それは、患者さんの身体に何が起きているのかを把握する観察力と身体への意識、接触の仕方、そして技術を支える自分の体のクオリティをどこまで上げていくかに寄って変わってくるんです。そうして誰かの真似ではなく、自分なりの感覚を作り上げそれを頼りにせず毎回毎回検証し続けていく事が大切なんです」
との事でした。本屋さんいつも言ってる事ですが、手に入れる為に追求して工夫しよう、(本屋さんは「努力」は苦手だから「工夫」っていいますが…)、そして手に入れたらいつでも手放せるようにしておこう。……難しいですけどね。
という事で、、4月の寺子屋講座は、やっぱり連続して参加されている先生方も少なくないので、ここで詰めてやっておきたいということで、把持捉持、足首で「体を取る」「身体に変化を起こす」事をメインに追求したいと思います。足首つながりで、「揺らし」と「足活(陰活)」も時間が許せばメニューにあるようです。
2月からのつながりで「手の内を作る」事を今年前半はやることにしたみたいですので、5月は鍼灸祭でお休みですが、6月は「脳活(こちらも陰活メインです)」再び、ということになりそうです。まだ未定ですけど。
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という事で、4月はの寺子屋は江東区内のいつものお寺、前座のうさぎ堂講座もやります。「失敗談も話しておけ」と本屋さんから言われています。「え〜、失敗談ですかあ」と言ったら、「患者さんで失敗しなくてよかったね」って話もあったじゃん(笑)て言われてしまいました。そんなエピソードも含めて、あり得そうな失敗談を拙い(文字通り!)経験から、これからの参考になればと思ってお話させて頂きます。
参加御希望の方は、新しいアドレス にメールを下さい。
★★業務連絡★★
4月の別伝は1日、8日、22日、29日を予定しています。
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