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2012年11月

2012年11月10日 (土)

11月の寺子屋講座と別伝の予定。

3回連続講座の第2回目

10月六然寺子屋は3回連続講座 <「還元療法」紹介&解説>の第一回目でした。この基本が分からないとね、と次回への宿題となった患者さんの膝を立てるというシンプルな動作。
ただ、患者さんの膝を持ち上げるという動作の中に、その後に繋がる総てがあると言う、こういう所をきちんと教えてくれる講座ってあまりないと思います。どうすればどうなる、というアイテムを沢山並べるのではなく、アイテムを作り出す、あるいはアイテムの善し悪しの判断が出来るようになってもらおう、というのが本屋さんの意図です。このシンプルな動作の先に、足をいじって身体を変える、という世界観も自分のモノになり得るのだと。
 当日は、大きめの先生3人にモデルになってもらい、まず本屋さんが、患者さん役の足を持ち上げる、そしてみんなに次ぎにやってもらう、本屋さん並に軽く感じたらOK!、ってな感じでスタート。これが簡単な動作なのに、受けての感じがほんとにマチマチ!……厳密に点数を付けるとけっこう皆さん苦戦されていました。「答えは言っちゃいたいんだけど、自分で考えて見つけるのが大事なんでどうしようかな…」と「いいたがり」(本人談)の本屋さんは悩んだ末、「一月だけ考えてもらいましょう」と。そして、一番体格的に不利な先生(女性)を選んで、みんなに出した宿題の答え(口伝)をその女性の先生にだけあっちの方で教えていました。ワタシも経験ありますが、体格差がそれなりにあると、患者さんの足がとても重いのです。実はこれは患者さん側も感じる事で、持ち上げられる足が重い(笑)。一番体格の良い先生(男性)を患者さん役で…っていう感じでやってみてもらうと、口伝を生かすと持ち上げられるのに、それを意識しないと重くてとっても大変…と言う景色が見られました。
 本屋さんは、別伝では、「これを人を投げる」という動作まで展開して見せてくれます(もちろん相手は自分より大きな格闘技経験者だったりします)投げられる方も、重心を執られると「あれっ?」って感じで気持ちよく持ち上げられてしまいます。「下がコンクリートだったら、これ、かなりヤでしょ?」って本屋さんは笑ってやってますが、「自分も相手も楽」なように出来ないと…。といつも聞く台詞です。他にも、良く聞くセリフが「それ100回出来る?」数回で疲れちゃうような自分と相手の身体の扱い方じゃ無理がある、ということでなんですね。そして「みんな人の身体の扱い方を知らな過ぎ」うーん。
 ということで、次回に繋がった今回の講座、この一月、皆さん練習してらっしゃることと思います。動きの中で何に注意して、何に作用させて、何を変化させたいのか。むぅー奥が深いのじゃ。

さて、今月は第二回目。事情があって講義途中にちょっと社主が抜けますので、その間はスペシャルゲスト○っちゃんのお時間となります。○っちゃんより、こんな文章が先日届きましたです。

今度の私のつなぎの時間は、「チッ、そんなの知ってるぜ!」って心の舌打ちを全身に浴びながら
繰り広げられる「ワンポイント○っちゃん講座」

みなさんが知っているであろう身体の不思議を構造力学的に考察し、身体の調整ってこういうことだよね、みたいなことを考えています。

階下に響かないようにみなさんにも体感していただけるよう、実技を入れると本当にワンポイントになりそうです。座わって聞くだけでは楽しくないでしょうからね。

以上。
参加者は舌打ち、ではなく、舌を巻くことになると思われまぷ。
きっと社主の還元療法を翻訳こんにゃく(byドラえもん)的に咀嚼して下さった上でのワンポイント講座になること間違いなしです。こちらもどうぞお楽しみに〜。

そして11時からまだやっているうさぎ堂講座。ネタが尽きて尽きてどうしょうもないのですが、毎回絞り出してどうにか続けております。ご参加下さっている方がいる限り頑張ります。とはいえ、先月の不妊治療周辺知識のまとめはワタシ的に非常に為になりました。皆さんはどうだったでしょう?? 

改めて患者さんにこれらを話してみると、ご自分の不妊治療のステップを理解して取り組んでいるとは言えない方もちらほら・・・。理解度が極めて低く、一通りの検査を終えて自分はダメなんだと思い込まされている。しかし、そもそものタイミングの取り方での初歩的な間違いなどもあったりして。人工授精、体外受精への流れのあらましなどをきちんと把握した上で、トライするのが自分達の人生に必要かそうでないのか、病院に流されずに積極的に判断するべしと、判断材料を提供してみると、霧が晴れたようなお顔になります。
 主導権はあくまで自分、と力説するワタシに「良い話しを聞けました」とおっしゃる患者さん達。不妊治療はストレスとの闘いという面がとても大きいのです。しかし、こういう時って他に患者さんが入らずに、1対1で込み入った話しができるもんなのですよねぇ。必要とされている方にそれが届くようになっているのかなぁーと思ったりしました。

 今月はスペシャルアドバイザー(想像が着くと思われますが;笑)が男性不妊についての小話をご披露下さいます。ワタシのパートでは、そこに続く我々レベルでお役に立てる話しと、全然話しが違いますが、治療院を開設するに当たってベッドを作りたいという相談が前回あったので、ワタシの所のベッドのサイズ(大工さんにオーダーした図面)を元に使い勝手を解説したいと思っています。
 このベッドは社主&○っちゃんのまねっこですので、療術をするのに長年の経験と知恵が凝集された理想的な形と言えると思います。治療院作りの基本ですね。

それでは皆さん第三日曜日!
 ちなみに12月までの寺子屋は既に満員御礼ですので悪しからず。(12月には石坂宗哲の墓参りもやる予定です)
 来年、1月の寺子屋講座は未定ですが、ここ数年、年初めは「指圧と般若心経」とか「『修証義』をよむ」とか、そういうちょっと道心を刺激する事をやっておりますから、今年もなにかそう言った系列のモノかと思います。経絡経穴またやって!という御意見も戴くのですが、来年はどうなることやら分かりません。
 ついでながら、11月の第四日曜日の別伝は自主練です。
 12月は、2日、9日、23日を予定しております。




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