« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

2013年2月

2013年2月 3日 (日)

2月3月の寺子屋&うさぎ堂 講座

新しい年が始まりました。

 1月の講座で配られた資料は、真言宗豊山派の暦と本屋さんの師匠筋の大僧正の御言葉のプリントを筆頭に、『五輪九字秘密釈』『五輪砕』絵図のカラーコピー、密教的身体観に関する論文、等等久々に(いつもか…)量質ともに多めでしたね。ここ最近は紙資源節約の為か両面コピーになる事が多いようですから、「読んどいて下さい」といつものように言ってましたが「みなさん読んでるんですかねえ(笑)」とも。特に『五輪九字秘密釈』に関しては、皆さん目を白黒させていましたが、素問の『金匱真言論』等との関連を聞かされてナルホドと頷いていた先生もいらっしゃいました。

 また、特別に、五輪関係の巻物「便丈立儀秘伝口伝(雲母紙五メートル近くありました)」や、古医書が展示されみなさん興味深く覗いていましたね。一時流行った「虫」も原色でチラホラといらっしゃいましたね。そういえば『鍼聞書』レプリカはどうなったんでしょう??

 毎年恒例の七妙グッズ(サプライズも数名にありました)とは別に、今回はカレー煎餅も振舞われ「あ、それは眠くなった時に食べる為のモノですからね、今日の話は眠くなるんで」と冗談ぽく言ってましたが、寺子屋で居眠りする強者は、過去に1人しかおりません(その先生は前の夜に本屋さん宅で朝まで大量にお酒を飲んでいて、本屋さんも◎ちゃんは寝てていいよって笑ってました。◎ちゃん先生曰く「本屋さんはなんで起きていられるんだろう??」)

  W先生から感想を頂いていたので一部無断転載

1月の寺子屋の感想を。

やはり、新年の幕開けは「道心」講義ですよね。拝聴すると背筋がピッと伸びる気がします。

私思うに、これこそが寺子屋の醍醐味でありまして、
この講義を聴かずに「鍼灸やってます」って顔するはいかがなものか、と。(大げさですが)
無意識の部分にこういった哲学思想をインストールしておくと、
その妄想世界が現実リアルを浸食してきまして、
「関連妄想」を生み出す時がございます、はい。(笑)
で、その時に先人達が伝えてきた一端に触れたような気になって
「あぁ、鍼灸、勉強して良かったなぁ」などと思ったりします。
なので、このお年賀付き(感謝!)の新春寺子屋は外せる訳もなく、今年も堪能できました。

いまいちど自分を奮い立たせ、現状に居着かないよう
「鍼灸」の道を深く歩んでいきたいと思いました。
どうぞ、本年もよろしくお願いします。

 こちらこそ宜しくお願い致します。お寺ならではこういう話、結構いいですね。

 昨年は、お借りしているお寺が曹洞宗であるのと、本屋さんと縁のあった先代の御住職がいつも参拝者に唱和させていたという『修証義』についてやりましたが、修行について、「なにかいい事あるんじゃないか?、と思ってやること自体が間違っているんです。あ、六然寺子屋講座も同様です、何もいい事ありませんから!」って言い切ってましたが、密教的世界観と身体観との繋がりに触れられただけでも、「伝統」というものを考えるきっかけにはなったようです。

W先生も書いて下さっていますが、「1月の話だけ聞いてくれれば、あとはいいんだよね〜」って数年前に本屋さんが呟いたのをワタシは聞いた事がありまぷ。

 でも、それだけでは、詰まりません。まだまだ隠れたノウハウが沢山湧き出る寺子屋講座です。数年前にやった「経絡・経穴講座」から大分メンバーも入れ替わりましたし、ここ最近は療術、主に手技療法がメインになってきていましたが、鍼灸寄りにシフトして欲しいって参加者の声もチラホラしているのも事実です。

 そこで、2月の講座案内です。

 実は、2月の寺子屋講座は当初「活法伝授の巻」として予定されていて、本屋さんは「綜絖・転縛・轆䡎・鐘木」などの活法の目録を用意していたようでした。でも、「やっぱり活法は付き合いが浅いと伝えられないからヤメる」との言。「付き合いが長くないと…」ではなく、「浅いと×」という辺りが本屋さんの特徴です。実際数回しか会った事のない大分の先生にはわざわざ出かけていって脳活を伝授していたりしましたし。
 で、2月は、何をやるかと申しますと、井穴刺絡。
 何で、また井穴刺絡かと申しますと、「型」と「口伝」をある程度形にしたい、という事のようです。本屋さんは常々「多くの講習会が、体験と見学を主としてしまって、技術の習得をちゃんと追求していない事が多い」と言っています。確かに、講師の先生のやるのを見てるだけ、運が良ければやってもらって、あとは解説やらで終わり…、受講者同士練習出来ても数回の体験で終了…、というものが少なくないですね。刺絡なんかは、一度に何回もやるわけにはいきませんから、お互いやりあったら後は同じ場所には出来ない訳です。
 だけど、型を作っておけば、練習出来るし、その中で、上手い下手の判断も足りない部分も把握出来る…、というのが本屋さんの主張です。そして刺絡学会の講師の先生方の中から卓越した技を持っている先生方の共通点を見つけ出し、それを口伝として活かす事で、より上手に近づけるはず。なので、それを寺子屋講座で実際にやってみよう、というわけです。いわばエアー刺絡ですね(笑)
 井穴刺絡の講習会は以前にも開催した事がありましたが、あれ以降、追加出来る口伝が幾つかあるようです。
 参加御希望の方は、こちらのアドレス までメールにて御申込下さい(1月の寺子屋講座で『瀕湖脈学』の御注文をされた方は自動的にエントリーになっておりますのでキャンセルの場合はご連絡お願い致します。受講料はいつもと同様、寺子屋当日に先立つ火曜日迄をメドにお振り込みいただけると助かります)。
 なお、当日はバネ式三稜針(御自分用です)を御持参下さい。(塩野製を推奨しております)
 また、「ハイタッチ」を御注文された方、制作元の事情で、当日に間に合いそうにありませんので、御寛容の程お願い申し上げます。(この件は当日説明します)
 また、うさぎ堂講座ですが所用により2月、3月はお休みとさせて頂きます。改めて4月以降に開始させて頂く予定です。
 というわけで2月17日は12時半からの寺子屋スタートとなりますです。お間違えのないようにお出で下さいませ!
 

| | コメント (0)

« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »