3月「効かす手作り体作り」&別伝
2月の六然寺子屋講座「井穴刺絡の型の完成に向かって」は無事終了致しました。
当日は刺絡学会のH先生も来て下さり、サポートして下さいました。H先生ありがとうございました。
もともと「体験する事よりも出来るようになる為に講座はあるべき」という主張の社主、稽古には型があった方が好いであろう、そしてその型には汎用性とある種の規範があるべきであろう…という事から始まった今回のエアー刺絡(笑)。
観血刺絡へ至るまでの、いかに上手く出来るようになるかの下地作りとして、三稜針の当て方や井穴の搾り方などを、幾つかの口伝を伝えながらの講座でしたが、まずは社主の東洋医学的身体観、「何故手は火尅金なの?」「何故肺と大腸は繋がるの?」「何故心と小腸は繋がるの?」「そもそも井穴の構造って何?」といった事を前回1月の五輪九字秘密釈の世界観に立ち返りながら解説が有りました。鍼灸学校の先生達からは「古典に書いてあるから」とか「そういうことになっているからとにかく覚えて」とか「経験で」とか言う言葉で誤摩化されてしまうこういった事共をちゃんと「古代妄想」を参考にしつつも「こういう世界観で貴方の身体に働きかけますよ」と説明責任を果たすべき…、というのが、本屋さんがうるさく言ってきている事です。
そして、実技に入りましたが、「これは井穴刺絡とは全く関係ない手技だけど、これをやっておくと井穴刺絡の効果がまったく違うし、鍼とかなくて井穴刺絡が出来ない時には、うまくやればその代用にもなるから…1分も掛からないから井穴刺絡やる前にやった方がいいよ」と言って、ある手技を全員に。一人一分かからないと言っても全員にやると30分は掛かります。それだけでも、「あれ、肩がすごく軽い!」とか「手の浮腫が取れた!」とかいう声が彼方此方から聞こえてきまぴた。
肌上の空論にならないように、実践で検証が必要! と本屋さん、ほんとうは講座時間内で皮膚刺絡まで行くつもりだったようで、消毒道具やら吸角やらなども用意していましたが、あっというまに3時間半は過ぎ、あえなく時間切れとなってしまいました。
でも、皆さん、幾つか自分なりの基準は出来たようですので、練習の方法論が分かったのではないでしょうか?
今回の型造りでも「自分にも相手にも無理のない体勢と立ち位置を意識する」ようによく注意していましたが、このあたりも含めて、次回は個々数年恒例となりつつある3月の「効かす手作り体作り」です。学生時代から通ってくれていたある熱心な参加者が、「3年通って自分でやってきてやっと何たるかが分かってきた」そして「目標としているものが実はまだまだ遠いんだなあ」というのも仰っていましたが、なかなかどうして身体の事って奥が深いものです。
というわけで、早3月になってしまいました。
3月寺子屋「効かす手作り体作り」は、御彼岸に近い為、会場を普段のお寺ではなく、別伝会場で行います。
午前中10時10分〜12時10分
午後12時40分〜14時40分
前回寺子屋で参加希望を募りましたが、「どちらでも」あるいは「両方」という方が多かったので、午前午後両方参加御希望の方は普段と同額、片方だけ御希望の方は普段の半額を3月13日迄をメドに御振込下さい、午後はかなり窮屈になるかと思いますので、普段別伝に御参加の方はやる事殆ど変わらないそうです(?)ので、隣の部屋が空いていれば、そちらで自主練、というのもアリだそうです。見取り稽古の稽古ってのもそういえばやったことありましたっけ? まあ混んでいれば混んでいるなりにやれる事を出してくるのが社主ですから。(別伝会場が不明な方はお手数ですが御連絡下さい)
※※※3月の別伝は、3日、10日、24日です。31日最終日は自主練ですので、御希望の方はT先生に御連絡下さい。4月は7日からを予定しております※※※
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント