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2013年9月

2013年9月13日 (金)

10月からの予定と 寺子屋感想〜3回連続講座を終えて

前回の3回連続、経絡経穴講座を終えての感想を参加者の方から頂きました。
非常に鋭い視線の感想文だったので、無断引用させて頂きます♫
この方は別伝にも殆ど参加されています。別伝での発見も参考になるので載せてしまえ!

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あと、久々に別伝の感想を書かせていただきます。

特に面白かったのが手のひらを上に向けた(手の内を見せる?)合気上げでした。

腕の向きを変えることで、とくに上腕二頭筋や腕橈骨筋の状態が変わることで、普段どこに頼ってしまっているか、何が起こしたい結果の邪魔をしているかのヒントが得られる(ような気がしました)のが面白かったです。

また、「体の全体を協調させて同時に使う」ということをするときに、私は自分の身体の使い方を注意することに没頭してすぐ「引きこもって」しまいがちなのですが、自分の身体全体はもちろん、相手の身体全体も同時に動いていくようにしないと、思う効果が出せない、ということが体感できたように思います(……って、文章にしてしまうと実に当たり前なことの気がしてしまいますが)。

あと、四方投げの脈取りの指使いで相手の体に起きることが全然違う、ということも、その差を体感して、かなりの衝撃でした。

ああ、だから掌を作るのって大事なんだなあ……
ということも今さらながら痛感。基本の基本、基礎の基礎の細部が明暗を深く分けるものなんですね。

このあたり、自分の学ぶ姿勢が色々疎かにしているな、と反省しました。

学ぶ姿勢といえば、寺子屋の経絡経穴講座の第3回(8月)で最初のほうに、

「2回目まで出て3回目だけ出ていないのはちょっと危ない……」

という話をわざわざなさっていたのが気になっていたのですが、あれは……

6月 三陰三陽、なるべく身体そのものの在り方にそって観る
  「昔の中国人のものの見方(妄想)がベースです」
  まずは、そこにあるもの(身体)のありようを観る
  →守
7月 中央(都城)-辺境、天-地というレイヤーを重ねて観る
  「だけどそれはほんとかな?」(自己検証は大切です)
  身体を他の世界観と繋げて観る
  →破
8月 陰陽と五行を組み合わせて、身体に重ねて観る
  「これは私の勝手な解釈の発表ですから」
  自分なりに工夫して複数の世界観(レイヤー概念)を重ねて展開する
  →離

……と三回合わせて、守破離のイメージだったからなのかな、と思いました(私の妄想かもしれませんが、それぞれの回の最後に練習する動きが「立つ」、「回る」、「歩く」(はじめの一歩)だったのも、それぞれの回の段階に対応しているような気がして勝手に面白がっていました)。


個別の経穴どうこう言って、こうすればこうなる、の「マヌアル」(by『そばもん』)を求める前に、基礎の基礎の基礎の世界観を持つための、肉練のような勉強をしたのか、とお叱りを受けたような気分でありました。……という意味ではいつもと主旨は変わっていないのかもしれませんが(笑)。


感想を書くたびに、シンプルに書こうとは思っているのですが、結局くどくなってしまいました。失礼しました。

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以上です。
長くいらっしゃっていると視点が鋭いですよね。
ワタシも大変参考になりましたです。
実は、この感想メールは本屋さんに送られてきたものを本屋さんがワタシに転送してきたのでした。本屋さん曰く、
「三回セットにした意味とその関連性とはともかく、体動の訓練との関連性を見抜いた感想を下さったのはこの人が初めて」との事でした。そういえば、別伝でも、一見無関係な技を練習しているように見えて、1日の中では幾つか共通したテーマが流れていて…ていうことをしています。御自分の師匠が(あえて説明しなかったけど)いつもそうやっていたから、だそうです。
 そういえば、今回の三回連続経絡経穴講座、一回目で広瀬白鱗の『十四経発揮』の批判書『非十四経』を資料の一部として紹介したのですが、一回目だけで2回目のどんでん返し資料を見て、話を聞かなきゃ、もうトンでもない事になるし(笑)、身体(と経絡)の<三陰三陽>をまずちゃんと理解して→天人合一をどう解釈し人体に当てはめて応用するかを募穴の持つ世界観を例にあげて展開、つまり<天地・陰陽>→そして、より応用の利く五行への展開という、本屋さんお得意の「参神造化→陰陽→二霊群品」「1→3→2→5」という数理展開が隠されていたのでした。この辺の話はまたいつか御正月の講座などでテーマになることがありそうですね。
 過去の経絡経穴講座に参加されリピートの先生もいらっしゃいましたが、「ずっとブレない芯は通ってるけど、今回はなにか非常に集約された気がする」と言っていました。今回は、個別の経穴の各論みたいなものは皆無(笑)でしたが、いつかそちらも是非やって欲しいという声も根強くありまぴた。


 さてさて、早いもので9月第3日曜日になってしまいます。
 では今週末お待ちしております!
 場所は普段のお寺ではなく、駒込です。お間違えのないよう、お願い致します。


 10月&11月はまた、いつものお寺に戻ります。テーマは、三活法から足活(陰陽・表裏)を予定しております。習得具合に依っては12月も…となるかもしれません。50歳を過ぎたので活法系の技術は残せるなら残しておこう、と思い始めたようです。
 参加御希望の方は、こちらのアドレス までメールにて御申込下さい。

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